サヨナラ負けの試合数7、逆転敗戦数25はともにリーグ最多で、救援投手陣の防御率はリーグ5位の3.50(7月23日時点)。低迷する中日ドラゴンズの立て直しには投手力の強化が必須で、最初に手を入れるべきはブルペン陣だろう。
「クローザーの松山晋也は別として、勝ちゲームとそうでない時に投げている中継ぎ投手が同じだったりもします。信頼できるリリーバーが少ないのは分かりますが、ブルペン全体が登板過多になっていますね」(スポーツ紙記者)
登板過多を救える人材は、ファームにいないのか。その中日2軍でも深刻な事態が起きていた。
まず根尾昂は7月5日に4失点、22日に5失点と大スランプに陥っている。
「22日のソフトバンク2軍戦では4点リードの9回裏に登板し、自滅してしまいました。タイブレーク制とはいえ、暴投と四球、連打で2点を失い、緊急登板した後続投手も打たれて、根尾に5失点が記録されました」(地元メディア関係者)
根尾は今季、初の開幕1軍を手にした。しかし5月上旬に登録を抹消され、降格2試合目から8戦連続無失点を記録。「まもなく再昇格」といわれながら、7月に入って調子を落としてしまった。
中日にトレード移籍したとたんに長所が消滅した好投手
シーズン途中にトレードで日本ハムから獲得した宮内春輝もおかしい。「育成選手同士の交換トレード」としてニュースになったが、中日はすぐに支配下登録を済ませている。
「宮内は日本ハム2軍で17試合に投げ、防御率1.86と絶好調でした。他球団が『支配下登録をしないのであれば、ぜひウチに』と称賛していました」(ファーム関係者)
ところが、である。中日のユニフォームを着てから、その長所が消えてしまった。与四球の少ない右サイドスローのリリーバーと言われていたが、中日では5試合計4イニングを投げて与四球4。日本ハム17試合で出した四球数を、たった5試合で再現してしまったのだ。
「中日移籍後の被打率は3割7分5厘。これでは1軍昇格はできません」(前出・ファーム関係者)
根尾はファームでも人気があった。マウンドに上がるだけで拍手が起こり、「頑張って~」の女性の声援が飛ぶ。1軍のバンテリンドームでもそうだ。チームの勝敗に関係なく、スタンドはいつも賑わっている。地元ファンの声援に応えることができなければ、大きなしっぺ返しを食らうのではないだろうか。
(飯山満/スポーツライター)

