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小宮山雄飛インタビュー「味の感想はないんです 食べるに至るまでの想いを一冊に」 ツマミ偏愛エッセイ『小宮山雄飛のツマミ百景』発売

小宮山雄飛インタビュー「味の感想はないんです 食べるに至るまでの想いを一冊に」 ツマミ偏愛エッセイ『小宮山雄飛のツマミ百景』発売

ミュージシャンの小宮山雄飛さんによる、初の書き下ろしグルメエッセイ『小宮山雄飛のツマミ百景』が7月24日(金)に発売に。これまでカレー・蕎麦・酒と、数々のグルメを愛する小宮山さんが次に目を向けたのは、身近で奥深いツマミの世界。思わずうなずく「あるある」をはじめ、ツマミと対峙する小宮山さんの偏愛ぶりまでご本人にお話を聞きました。

●うまいツマミを今回扱われていますが、その定義と言いますか、ツマミの範囲はどのように決められたのでしょうか?

ツマミって本来が自由なテーマなので、一応酒のツマミになるものをチョイスしているんですけど、純粋に大きく食でもいいかなということで、チャーハンやホットドッグなど、本来はツマミじゃないものも無理矢理こじつけてはいます。ただ、板わさや、この間新幹線で食べたばかりのゆでたまごとか、普段は質素なものが好きですね。

●小宮山さんと言えばカレー・そば・ディズニーなどの印象がありますが、おつまみ系も興味があったのですか?

おつまみとうか、お酒ですよね。お酒をよく飲み、ツマミも好き。アテですね。あと小宮山家が特殊な家で、毎日食事会というほどではないけれど、普段の夕食でサラダが出てスープが出て、そのあとおかず、ツマミが出て、最後にしめのご飯が出るみたいな。毎日がそんな感じなんすよ。

両親も飲みながらつまんでいて、なんなら炭水化物は食べずに終わるみたいな、わりと日々つまむ文化なんです。いまだにそうなんです。今日はカレーだけ、スパゲッティだけで終わることはあんまりなくて、何らかをつまんでいる。毎日お酒も飲みますし。

●特定のお店・メニューを紹介しない感じもよかったです。みんなの記憶に呼びかける感じとでも言いますか。

ツマミの話なので特定のお店の話になると、行けない人は行けなかったりするんですよね。実際、編集者のすすめもあり実名を入れてみたんですけと、唐突に僕の感じが出てしまい、全般のものだけになりました。赤坂の珉珉、餃子などは出てきますけどね。それとコロナ禍明けだったので、気分的にお店を紹介しても…というマインドだったかもしれないですね。

あとは今連載している酒場紹介は特定のお店・メニューの紹介なので、あえてお店じゃない、読みもののほうに寄せています。だから味の感想はないんですよ。そこに至るまでの、食べるに至るまでの想い中心なんです。

●ツマミの視点での妄想(?)トークも面白かったです。

僕が文章を書く時って、あんな感じになってしまうんですよ(笑)。たとえ話というか、対象の全部を純粋に説明できないとうか。そっちの立場になり、物語を作ったほうが早かったりするんです。なので、僕の文章を初見の人は、最初はよくわからないかもしれないですが。

WEBで連載している「ひとりディズニー」もそうなんですけど、ほかのメディアのみなさんが純粋なパレードの説明をしているなか、僕だけその時の妄想など関係ない要素を入れて解説したり、そういうクセがあるんです。何らかのストーリーが要るというか、寄り道が要るタイプなんです。

●それは、食事をしている最中もそうなんですか?

ひとりで食事の場合は、ほかにやることもないので、ストーリーを考えてしまうのかもしれません。で、何かを想像しても吐き出し口がないとしょうがないから、エッセイがちょうどよかったんですよね。

それと、僕は必ずひとりの時間がどっかにないと気持ち悪いんです。友達と飲みに行く時もゼロ次回で飲んでから誰かと飲むという、独得の考え方だと思います。最初か最後にひとりでどこかで飲むとか、そうじゃないと終われないタイプ。みんなで楽しかった、で終われないタイプなんです。それもあって、ツマミのことを考える時間が多いのかなと思います。

●本書のきっかけは何だったのでしょうか?

もともと書くことは好きでしたが、コロナ禍の名残りが残る2024年くらいに何か家で書いてみようと。一日一話、一か月、エッセイを書くことにしたんです。自分で締め切りを決めて、まず30本書きました。誰に言われたことでもなく始まったものですが、実際に本にするまでの過程は面白かったです。編集者の方とあれこれつめたり、一冊のアナログの本を作る作業は楽しかったですね。

●ところでホフディランとしては30周年を迎えられ、現在周年イヤーとしてさまざまなプロジェクトが進行中かと思いますが、8月16日(日)には、代官山UNITにて「ホフディラン30th企画 小宮山雄飛 大誕生祭ライブ <ここへきて、まさかの玉入れやるよ>」が開催されます。

デビューが7月3日なのですが、先日同日に30周年ライブをやりまして、周年イヤーが始まりました。これからいろいろなイベントをしていこうとう中の第一弾が大誕生祭ライブです。ギリギリまで内容を考えていて、ふと玉入れを思い付きました。徳島に旅行に行った際、お寺にカラフルなたわしを投げる遊具があったんですよ。遊具と言ってもカゴとたわしだけで、「投げたら面白いぞ」ということで、それだけのことなんですけど、実際にやったら面白くて。なので、お客さんに何らかの玉を渡そうかと。

●イメージカットによると、ライブの最中に玉入れをするのですか?

あれはAIに作らせただけで(笑)、メインはライブなんですけど、具体的なものでまだなくて。最近やってます玉入れ? 純粋に面白いんですよ。投げてみたら意外と入らないので、入った時にものすごい感動するんです。サッカーのゴールもそうですけど、パチンコも人間は穴にボールが入る時、何かに玉が入る時、根源的な興奮をする存在なのかもしれません。

●どんな30年でしたか?

今回、昔の資料や写真を引っ張り出さなくちゃいけなくて、あの頃は生意気だったなあ、よくわかっていなかったよなあとか、至らなかったこれまでの自分を今になって回収している感じはありますね。28~29年周年まではそんな思いにいたることもなく、ただただ楽しくやっていたのですが、昔のPVとか並べて見てみると、ああすればよかったとか思う。だから大袈裟じゃなく、関係してくれたみなさんに恩返しに近いような感じになってきましたね。ここからはちゃんと真面目にやっていこうと(笑)。

●今後の展望はいかがですか?

音楽もですが、連載などいろいろなことで盛り上がると、いろいろな所へ行けるんですよ。音楽だとフェスで、グルメだとテレビのバラエティでロケとか、それを楽しんでますね。自分を狭めないようにしています。30年間で楽しみ方がわかったというか、好きなことをしていると、不自然じゃなくいろいろなところにいられるようになるんです。そいう意味では、これからも気兼ねなくいろいろなところにいようと思います。

●今日はありがとうございました!

撮影協力:LIFORK H/Q https://lifork.jp/HQ/rental_room.html

書名:小宮山雄飛のツマミ百景
著者:小宮山雄飛
予価:本体1,700円+税
判型:四六判・並製
発行日:2026年7月24日(金)
帯コメント:有吉弘行さん
発行:晶文社

(執筆者: ときたたかし)

配信元: ガジェット通信

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