現地時間7月21日(日本時間22日)、NBAレジェンドのシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が、『extratv』のインタビューに応じ、完全FA(フリーエージェント)のまま3週間が経過したレブロン・ジェームズについて持論を展開した。
シャックとレブロンは、過去にオールスターゲームでイースタン・カンファレンスのチームで共演したほか、2009-10シーズンにクリーブランド・キャバリアーズで一緒にプレー。
NBAで19シーズンをプレーしたシャックは、2011年に39歳で現役を引退。一方のレブロンは、現在41歳で、来季はNBA歴代最長を更新する24シーズン目を迎えようとしている。
レブロンの移籍先候補には古巣のマイアミ・ヒートとキャブズ、その他フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズなどが挙がっている。
現役最年長といっても、レブロンは超がつくほどのスーパースター。彼が入団するチームは確実に注目を集め、ビジネス面でもプラスに働くことは間違いない。
その一方、レブロンの去就が決まらないことで、NBAは来季のスケジュールを決められずにいる。開幕週やクリスマスゲーム、古巣レイカーズとの試合は全米注目の一戦になるだけに、“キング”が移籍先を発表するのはいつになるのかと、その一挙手一投足に視線が注がれている。
そうしたなか、シャックは元チームメイトの状況をこう分析していた。
「これはキャリアの締めくくりなんだ。彼が賢明な選択をすると俺は確信している。当然、優勝の可能性が高い場所へ行きたいと考えているだろう。多くの人たちはそれを『リング・チェイシング』と呼ぶ。だが実際はそうじゃない。これは単に、自分のレガシー(功績)を確立するということだ。
彼は正しい方法で、敬意を払うべき相手に敬意を払ってやってきた。だから、もし優勝できる別の場所へ行けるなら、それは素晴らしいことだ。俺は(優勝リングを)4つ持っているが、心の中では7つ持っているべきだったと思っていて、そのことが常に頭から離れないんだ」 レブロンもこれまで4度の優勝を飾り、いずれもファイナルMVPを受賞。NBAファイナルには2011年から18年までの8年連続を含めて計10度も進出してきた。
来季、新天地で41歳の大ベテランが主軸を務めることは現実的ではない。ただ、本人は覇権争いをするチームで重要な役割を任されることを望んでいるのだろう。
昨季はキャブズがカンファレンス・ファイナル、シクサーズはカンファレンス・セミファイナルへ進出。ヒートとウォリアーズはプレーオフ出場を逃した。
かといって、優勝したニューヨーク・ニックスはジェイレン・ブランソンを中心にケミストリーが構築されていて、レブロンが入る余地はない。残されたキャリアの時間が少ないなか、どのチームがベストなのかと慎重に考えているのだろう。
22日に『スポーツイラストレイテッド』の取材にも応じたシャックは、キャリア最終盤を迎えたレブロンに対し、後悔してほしくないと話していた。
「俺たちはみんな、キャリアの終盤に気づかされるんだ。一度引退してしまえば、二度とプレーすることはできない現実ってやつにな。だからこそ、『あれをやっておくべきだった』と思いながら引退したくはないんだ。
彼にはあと2、3年の現役生活が残っていると思う。だからもう一度優勝を狙えるチームを選ぼうとしている姿勢は素晴らしいね。結局、それが何よりも重要なのさ」
レブロンが新天地を決めても、そこで健康体を維持してフルシーズン戦い抜くことができるかは不透明。そのチームが理想通りに優勝戦線に加われる保証もない。ロスターの顔ぶれやチームのカルチャー、さらには家族の意見なども反映し、重要な決断を下す41歳の動向から今後も目が離せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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