トレードデッドラインが近づく中、タリク・スクーバル(デトロイトタイガース)の動向に注目が集まっている。今オフにフリーエージェントとなるサイ・ヤング賞2度の先発左腕を巡っては、複数チームが獲得候補として挙げられている。
そのうちの一つがロサンゼルス・ドジャースだ。有望株の保有に関しては球界トップクラスの質と量を誇り、豊富な資金力でスター選手を獲得してきた“青き帝国”であれば、他球団より魅力的なオファーを提示しつつ、来季以降の大型契約の提示も可能。スクーバルの在籍は半年のみでファームは焼け野原...という悲惨な状況に陥るリスクが少ないと言える。
ドジャースを阻む唯一の要素は「そもそもスクーバルの必要性が低い」という点。そうした観点で見ると、よりスクーバルを必要としている球団の一つがタンパベイ・レイズだ。
米誌『Sports Illustrated』レイズ版は現地7月23日にスクーバル獲得の可能性に言及。ドジャースがより「フィットする球団」であると認めつつ、レイズは必要とあらば“勝負”も厭わないチームだと強調した。
実際、2021年には前年オールスターに選ばれた強打者ネルソン・クルーズを獲得して地区優勝。大谷翔平がロサンゼルス・エンジェルスを離れる直前の23年トレードデッドライン間際には、当時トップ有望株のジュニオール・カミネロとカーソン・ウィリアムズをオファーして大谷を獲得する寸前まで交渉が進んでいたこともあった。
レイズは今季、大混戦のア・リーグで勝率トップの59勝43敗をマークし、東地区2位のニューヨーク・ヤンキースと2ゲーム差、快進撃を見せている3位ボストン・レッドソックスと6.5ゲーム差。ワイルドカード争い圏外のチームからも8.5ゲーム差離れているためポストシーズン進出の確率は高いものの、リーグ優勝の可能性をさらに高める動機は十分にある状況だ。
現在すでにオールスター右腕ドリュー・ラスムッセンをはじめ、ニック・マルティネス、シェーン・マクラナハンという強力な先発投手を擁するレイズがスクーバルを獲得すれば、ア・リーグの勢力図が大きく変わる可能性がある。
23年のような熱意を、レイズが見せるか。その一点だけでもア・リーグの勢力図に大きな影響があると言えるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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