7月28日の「地名の日」を前に、ビジネスマンの間で秘かに盛り上がっている、知的娯楽がある。大人の教養として知っておきたい「全国の超難読地名クイズ」だ。居酒屋での雑談や出張時のアイスブレイクで披露すれば、一目置かれること間違いなしのネタである。
歴史的背景やアイヌ語、古語などに由来する独特の読み方を持つ難読地名は全国各地に多数存在する。例えば、以下の6つの地名。正しく読めるか挑戦してほしい。
①椴法華(北海道)
②及位(山形県)
③一口(京都府)
④放出(大阪府)
⑤特牛(山口県)
⑥保栄茂(沖縄県)
全問正解の自信はいかほどだろうか。では気になる答えと、その不思議な由来を解説していこう。
①=とどほっけ。アイヌ語の「ト・ポク・ケ(山陰の岬の下)」に由来するものだ。
②=のぞき。修行者が崖から身を乗り出して下の極楽を覗き込んだという、修験道の伝承が語源である。
③=いもあらい。三方を池に囲まれ、出入り口が一カ所しかなかった「射目洗(いめあらい)」が転じたとされる説が有力だ。
地名はその土地の先人が残した歴史と地形図そのもの
④=はなてん。古代に湖の水や船を「放ち出す点(場所)」だったことが由来である。
⑤=こっとい。牝牛(ことい)や琴の江(ことのえ)に由来すると言われる。
⑥=びんがた。琉球王国時代の地名「ボムイ」が変化したという説など、諸説が存在する。
各地の地理や歴史に造詣が深い地名研究家によれば、地名の由来を知ることで、出張時や旅での景色がガラリと変わるという。
「地名は単なる記号ではなく、その土地の先人たちが残した歴史や地形図そのもの。難読地名の背景にある地政学的なドラマを紐解くことで、いつもの移動や散策が10倍、味わい深いものになりますよ」
「地名の日」をきっかけに、知的な地名雑学を身につけ、大人の旅と会話に深みを加えてみてはいかがだろうか。
(滝川与一)

