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GK歴はわずか5年。Jクラブも注目する192センチの守護神、日章学園・高岸縁が初の全国舞台で感じたミスの怖さと示した伸びしろ【総体】

GK歴はわずか5年。Jクラブも注目する192センチの守護神、日章学園・高岸縁が初の全国舞台で感じたミスの怖さと示した伸びしろ【総体】


[総体1回戦]日章学園 2-1 米子北/7月25日/新舞子フットボール場(人工芝)

 GK歴はわずかに5年。中学2年生の頃にCBからGKに転向したばかりで、経験値はまだまだ浅い。だからこそ、一つひとつの体験が血となり骨となる。日章学園のGK高岸縁(3年)が自身初の全国舞台で可能性を示した。

 7月25日、福島県のJヴィレッジスタジアムなどで全国高校総体が開幕し、U-18高円宮杯プリンスリーグ九州1部の日章学園は、1回戦で同プレミアリーグWESTの米子北と対戦。1回戦屈指の注目カードは前半開始3分にMF吉崎太珠(3年)のゴールで先行するも、後半開始早々の2分にDF成田天夢(2年)の得点で追いつかれる展開に。それでも最終盤の後半35分に途中出場のFW大平陽稀(3年)が決勝点を決めて2-1で勝利。2回戦進出を決めた。

 1点を争う好ゲームとなった一戦で、最後尾から存在感を示したのが高岸だ。高校年代では圧倒的なサイズを誇り、身長は192センチもある。線の細さは少し気になるが、高さを利した守りは迫力満点。躊躇せずにハイボールを処理に行ける勇敢さも光る。

 利き足は左ながら利き手は右で、左でもボールを投げられる点も魅力で、ボールを持ち替えずにキャッチングしてからスムーズに味方へ配給していた点も好印象だった。

 中学2年生の頃にGKへ転向した高岸。それまではヘディングの強さを武器にしたCBだったが、出場機会は限定的でほとんどピッチに立てていなかったという。その状況下で転機が訪れる。
 
 当時所属していた福岡BUDDY FC U-15でGKが不足したため、すでに175センチに迫る身長があった高岸に白羽の矢が立ち、出場機会が増えるのであればという想いでコンバートを承諾。すると、メキメキと頭角を現し、下級生ながらすぐにトップチームで出場するまでになった。日章学園入学後も順調に成長を遂げ、190センチを超えるGKに。GKスキルも一から教わり、コツコツと積み上げてきたことでシュートストップも安定感が増してきた。

 右肩上がりで力をつけている一方で課題も少なくない。思い切りの良いプレーは悪くないが、判断ミスや技術不足による失敗も目立つ。実際にこの1回戦では同点ゴールを決められた際にCKからのボールに反応したが、取りきれずに失点の要因を作ってしまった。

 本人も「GKとしてはやってはいけないミス」と反省の弁を述べたが、「ただ、前に出ないという判断をするのではなく、これからもボールが来たらどんどんチャレンジはしたい」と技術向上を目ざして前を向く。そうした課題に向き合える点も、高岸の良さだろう。

 複数のJクラブの練習にも参加しており、高卒でのプロ入りを視野に入れている。プロの世界を経験できた点もプラスになっており、「刺激しかなくて、新しいことや今までやってきたこととは違うものを学べた。プロの選手と一緒にやってもシュートを止められたり、ボールに行くプレーはできたので自分の自信にもなった」という。

 GKとしての経験値は浅いからこそ、素直に吸収できる下地がある。初めてレギュラーとして挑む全国舞台で新たな学びを得られれば、成長スピードはさらに加速するはず。伸びしろしかない注目GKから今後も目が離せない。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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