『G1 CLIMAX 36』EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)(2026年7月25日)
Aブロック公式戦 ○辻陽太vs鷹木信悟×
辻が「マジで激烈だった」と振り返る激闘となった鷹木とのUnbound Co.対決を制して2勝目を挙げた。
IWGP王者・辻は初戦で昨年覇者・TAKESHITAを破ったものの、SANADA、後藤に連敗して黒星先行。この日、4戦目で鷹木(1勝2敗)とのUnbound Co.対決を迎えた。両者は辻がヤングライオン時代の2021年5・26後楽園大会以来、5年2ヵ月ぶり2度目の一騎打ち。鷹木は夫人・なつぽいが来年1月3日引退を発表したばかりだ。
開始のゴングが鳴ると、両者へのコールが交錯。鷹木がグーパンチを連打すれば、辻はティヘラですぐさま反撃。鷹木もショルダータックルでなぎ倒し、串刺しラリアット、コーナーに追い込んでのグーパンチ連打、ブレーンバスターと攻勢に出る。「きたぞ大田区! 俺の時間が…」と叫ぼうとしたものの、妨害した辻がコーナーに追い込んでのヒザ蹴り連打を浴びせた。
なおも辻が変型コードブレイカー、ヒザ蹴りと腹部攻めを展開。ブレーンバスター合戦も制したが、逆エビ固めは鷹木が決めさせず。フェイントDDTで反撃を開始し、パンピングボンバーで辻を場外に転落させる。場外でのパンピングボンバーは辻がラリアットで相打ちに持ち込み、スライディングキックをお見舞い。場外ダイブは鷹木が阻止し、鷹木ドライバー'98を敢行した。
大ダメージを負った辻はしばしダウン。何とかリングに生還しても鷹木がトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで追い討ちをかけた。辻もMADE IN JAPANを食い止め、バックブリーカー、フェースバスター、ストンピングの連続攻撃で逆襲。串刺しジャンピングニー、ブレーンバスターボムの波状攻撃で巻き返す。鷹木のお株を奪う咆哮を上げ、マーロウクラッシュを狙ってトップロープに駆け上がった。
これは読んだ鷹木がラリアットでコーナーから叩き落とし、パンピングボンバー、MADE IN JAPANでたたみかける。スライディングラリアットを後頭部に叩き込み、辻のポーズを真似てから突っ込んだが、辻はラリアットで迎撃。掟破りの逆MADE IN JAPANを敢行し、ラリアットを叩き込むと、逆エビ固めで絞め上げたが、鷹木も意地で耐え抜いた。
「鷹木!」コールの大合唱が後押しする中、辻はカーブストンプで追い討ち。ジーンブラスターを狙って突っ込むと、鷹木は左ラリアットで迎え撃った。ともに消耗の色が見える中、両者はエルボー合戦で火花。鷹木が制すると、辻が頭突きを見舞っても、頭突きでやり返す。「陽太、勝負だ!」「元気だな、オッサン!」と叫び合うと、鷹木がラリアット合戦を誘ったが、辻の突進を回避すると、ハーフネルソンスープレックスを連発してだまし討ち。パンピングボンバーを振り抜いた。
辻もラスト・オブ・ザ・ドラゴンを食い止め、ジャーマンで応戦。ジーンブラスターで豪快になぎ倒した。2発目は鷹木がキャッチしてDDTで突き刺したが、辻も執念でジーンブラスターを決めてニアフォールに追い込む。間髪入れずSilver Liningを爆発させた。が、それでも鷹木は3カウントを許さない。ジーンブラスターをサムソンクラッチで切り返し、後頭部にスライディングエルボーをぶち込んだ。
すかさず鷹木はワンツーエルボーを連打。辻も張り手、ヒザ蹴りで応戦するものの、鷹木はリバースフランケンで突き刺す。掟破りの逆ジーンブラスターでなぎ倒すとバーニングドラゴンを敢行したが、辻は王者の意地で3カウントを許さず。パンピングボンバーをかいくぐって電光石火のファイヤーブラスターをさく裂。ガッチリ押さえ込むと鷹木も返せず3カウントが入った。
25分近い激闘の末、同門対決を制した辻が2勝目。マイクを持った辻は花道を下がっていた鷹木に向かって「鷹木さん、ちょっと待ってくれ。俺にとって鷹木信悟、あんたは高い壁だった。これからも俺の前に立ちはだかり続けてください」と投げかけ、「俺はレスラーとしてだけじゃなく、一人の男としてあなたみたいな男になりたい。ありがとうございました」と敬意と感謝を示した。
「激烈はつらつな戦いだったぜ。振り返ってみたらさ、日本で北海道で開幕して今日で5戦目。4戦目か、5戦目だな。日本で勝利したのは今日が初めてなんだ」と2勝目を噛みしめた辻は「シカゴで始まって、札幌、札幌、仙台、長岡…俺の肌感覚ではよ、負けちまったりしたけど、このG1、最高に盛り上がってるぜ」と断言。「そして何より今日来てくれた大田区のみんな、最高だったぜ」と続けると、「俺が目指すのはもちろんIWGPヘビー級チャンピオンとして史上3人目のG1制覇。このG1、盛り上がって、いい流れになって、日本全国を駆け抜けていくぞ。覚悟はいいか!?」と叫んで締めた。
バックステージで「マジで激烈だった」と開口一番、振り返った辻は「こんだけ物事がいろいろ変わって、どうなるかって時に俺だけじゃない。現世代のヤツらもベテランたちも最高のパフォーマンスをしている。こんなに熱い夏、熱いプロレス団体は他にないと思うんだ。そう、新日本プロレス、俺はここが最高のリングだと思ってる」と強調した。そのG1において史上3人目の快挙を目指す辻の次戦は7・29吹田大会のIce戦。同門対決2連戦となる。
【辻の話】「マジで激烈だった。前にも一回あったんだけど、鷹木さんのパンピングボンバー、ノドに入って、またちょっと声が潰れちまったよ。今度はちゃんと治るかな。シカゴで開幕して、G1も今日でDAY6かな。リングでも言ったように、このG1、メチャクチャ盛り上がってんだ。そりゃそうだ。こんだけ物事がいろいろ変わって、どうなるかって時に俺だけじゃない。現世代のヤツらもベテランたちも最高のパフォーマンスをしている。こんなに熱い夏、熱いプロレス団体は他にないと思うんだ。そう、新日本プロレス、俺はここが最高のリングだと思ってる。次はYuto-Iceだな」
【鷹木の話】「ウオォ、効いたぁ……。オイ、市川さん! なんだ? 最後のアレ。アレがファイヤーサンダーだか、サンダーファイヤーだか知らねえが新技か? メチャクチャ効いたよ。なんだ、あのスピード。あんな後半であんな一発持ってるとはな。スゲー陽太。凄い陽太。まぁ、お前が今リング上で言った通り、高い壁でいなきゃ、若いヤツらも面白くねぇもんな。大貴もそうだし、UnboundのIceもOSKARもそうだけど、面白え。なぁ、たかだか、これで1勝3敗? 崖っぷち? バカヤロー! いつも言ってんだろ! こっからが鷹木信悟の真骨頂だ!」

