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メッシ、エムバペ、ロドリ…本命不在! 欧州主要メディアが「史上最も予想困難」と嘆くバロンドール争い

メッシ、エムバペ、ロドリ…本命不在! 欧州主要メディアが「史上最も予想困難」と嘆くバロンドール争い

北中米ワールドカップ(W杯)が幕を閉じ、本来であれば年間最優秀選手を決める「バロンドール」の本命がはっきりしてもおかしくないタイミングを迎えたが、今大会は優勝したスペイン代表にも絶対的な主役がいないことから、クラブシーンを含めても「決定的な候補」が見当たらない異例の状況となっている。

  各国メディアもこれに注目しており、フランスのサッカー専門サイト『SO FOOT』は、「いっそ次のバロンドールを中止にしてはどうか」という刺激的な見出しを打って、「W杯は本命を誕生させ、バロンドール争いを決定づけるはずだった。しかし実際には、議論をさらに複雑にしただけだった」と指摘した。

 記事では、「候補者の誰もが、『個人成績』、『チーム成績』、『シーズンを通じた安定感』、そして『大舞台での決定的な影響力』という、全ての条件を満たしていない」と分析。だからこそ、10月26日にロンドンで表彰されるのが誰であっても、「『どこか決め手に欠ける』という印象は拭えないだろう」と論じている。

 その代表例として最初に挙げられたのが、W杯を制したスペイン代表のロドリ(マンチェスター・シティ所属)だ。大会最優秀選手に選ばれ、膝の大怪我から復活を遂げた物語も含めて今夏で最高の選手だったことを同メディアは認めながらも、「バロンドールはW杯だけではなく、2025-26シーズン全体を評価する賞である」と強調。「ロドリはW杯で最高の選手ではあっても、シーズン最高の選手とは限らない」と慎重な見方を示した。

 一方、個人成績だけなら、最有力なのはキリアン・エムバペだという。昨季のラ・リーガ、チャンピオンズ・リーグ(CL)、そしてW杯でも得点王に輝いたものの、所属するレアル・マドリーは主要タイトルを逃し、フランス代表も決勝進出を果たせなかったことで、「個人賞とはいえ、チームタイトルも重要な評価材料になる」として、やはり「決定打を欠く」と評している。

 イングランド代表のエース、ハリー・ケインについては、バイエルンで数々のタイトルを獲得し、W杯でも好成績を残したものの、「イングランド躍進の主役は、ジュード・ベリンガムだった」と指摘。ベリンガム自身も有力候補ではあるが、「バロンドールを決定づける象徴的な瞬間が足りなかった」との見解を示した。

 さらに、昨年のバロンドール受賞者であるウスマンヌ・デンベレや、バイエルンで圧巻のシーズンを送り、W杯でも最多8アシストと結果を残したミカエル・オリーセも有力候補に挙げているものの、こちらに対しても「大会を完全に支配した印象は残せなかった」と分析している。 記事では、他にもCLとW杯の両方を制したファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン所属)、圧倒的な才能を誇るラミネ・ヤマル(スペイン代表/バルセロナ所属)、39歳でアルゼンチンを決勝へ導いたリオネル・メッシ(インテル・マイアミ所属)、さらにはW杯には出場できなかったものの、欧州王者パリSGで圧巻の活躍を見せたフビチャ・クバラツヘリアらも候補として列挙された。

 その上で、「今年は誰かが文句なしに受賞するのではなく、投票権を持つ人々が『欠点を最も見過ごせる候補』を選ぶことになるかもしれない」と厳しく総括し、最後に見出しでも訴えた「それなら2020年(コロナ禍による)のように中止してもいいのではないか?」と皮肉を交えて締めている。
 
 一方、イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は、「W杯は順位を変えるが、受賞者を決定づけるものではない」とするバロンドールの主催者『France Football』の公式見解を紹介し、「受賞するには、ひとつの大会だけでなく、シーズン全体で最高の選手でなければならない」との基準を改めて示した上で、「これほど予想が難しい年はかつてなかった」と評した。

 同メディアは過去の傾向にも注目。直近の20年間にW杯で優勝した年にバロンドールを獲得したのは、2006年のファビオ・カンナバーロ(イタリア)と2022年のメッシだけであり、「『世界王者=バロンドール』という図式は決して絶対ではない」と説明している。

 各候補についても、メッシはW杯で8得点・4アシストを記録し、インテル・マイアミにおいてもチームを優勝へ導いたものの、「MLSのレベル」を懸念材料に挙げ、「もし受賞すれば、『功労賞』のような意味合いも帯びるだろう」と指摘。さらに、「ケインはクラブと代表を通じて61得点という驚異的な数字を残し、エムバペもチームは無冠ながらW杯得点王と大会通算最多得点記録を樹立するなど、それぞれ決め手と弱点が共存している」と分析した。

 また同メディアは、「ブックメーカー各社のオッズも今回の混沌ぶりを象徴している」と報道。大会前にはトップ10圏外だったメッシが、W杯での活躍を受けて一時は最有力候補へ急浮上したと指摘し、やはりW杯で躍動したエムバペ、ロドリも有力候補に名乗りを上げた一方、世界王者となったヤマルは「優勝したものの、大会を支配したとは言えない」として、現時点では本命視されていないと伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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