25歳でテニスを始め、32歳でプロになった市川誠一郎選手は、夢を追って海外のITF(国際テニス連盟)大会に挑み続ける。雑草プレーヤーが知られざる下部ツアーの実情や、ヨーロッパのテニス環境、選手たちの取り組みについて綴る転戦記。
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海外の選手がどのようにジュニアからプロのツアーに移行しているのか、そのキャリアパスを紹介するシリーズ。最下層のITFツアーからATPチャンレジャー、そしてATPツアーへと、ここまで多くのトップ選手の例を見てきました。
世界を目指すなら、ジュニアの早期から常にトップに至るまでの大きなビジョンを持ってキャリア形成し、失敗を恐れず上のレベルに挑戦することが非常に重要です。
もちろんほとんどの選手が同じように勝ち進むことはできず、時間がかかることになりますが、大きな目標を持って挑戦を続けていく上での失敗は付きものです。結果が出なくても腐らず挑戦を続け、自分の道を築いていく必要があります。
今まで紹介してきたように、ラファエル・ナダルやカルロス・アルカラス(共にスペイン)など、プロの大会に出始めて早くに成果が出る選手もいれば、前回のビリー・ハリス(イギリス)のよぅに10年近い時間がかかってから急に伸びてくる選手もいます。そういうケースは、諦めず、努力を怠らず、歩み続けた選手にしか訪れません。
多くの選手が途中で諦めてしまいますが、実際のところ本当のトップを除けば、それぞれの能力には大きな差はありません。ちょっとしたきっかけで大きくブレークスルーする可能性が常にあるのです。
ケガというアクシデント的な要素もあり得ますが、結果が出なかった選手は、能力がなかったというより、結果が出る時が来るまで努力を続けられなかった、途中で辞めてしまった選手がほとんどです。
どんなに時間がかかっても、モチベーションを保って努力を続けることで、全く勝てていなかった選手が結果を出し始めるケースは数多く存在しています。
そして、それらの選手たちに共通しているのは、次のカテゴリーに挑戦できるランキングになったら、躊躇せずそこに身を置いて、さらに上を狙っているという点です。彼らは決して挑戦を先延ばししたり、負けてすぐに戻ってきたりはしません。
文●市川誠一郎
〈PROFILE〉
1984年生まれ。開成高、東大を卒業後ゼロからテニスを始め、32歳でプロ活動開始。36歳からヨーロッパに移り、各地を放浪しながらITFツアーに挑んでいる。2023年5月、初のATPポイントをダブルスで獲得。Amebaトップブロガー「夢中に生きる」配信中。ケイズハウス/HCA法律事務所所属。
【画像】雑草プロの世界転戦記・ヨーロッパ各国の下部ツアーの風景
【画像】雑草プロの世界転戦記・ヨーロッパのジュニア大会情景集
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