まもなく山口組中興の祖である田岡一雄三代目の祥月命日が訪れる。ドンの死から45年が過ぎようとしているが、六代目山口組が頑ななまでに守り抜く三代目時代からの教えがある。それはヤクザ業界の「共存共栄」だ。司忍組長が進化させ続けている山口組と他組織を結ぶ「極道ネットワーク」の実像に迫る!
まさに田岡一雄三代目が晩年に志向した「共存共栄」を思わせる光景が、7月1日から3日間にわたって繰り広げられた。毎年恒例となっている六代目山口組(司忍組長)への親戚・友好団体の訪問挨拶だ。
その初日の舞台は静岡県静岡市だった。訪問する団体の口火を切ったのは稲川会(東京)だった。午前10時過ぎに六代目山口組最高幹部のアテンドを受け、稲川会・内堀和也会長と最高幹部が静岡駅改札を出た。そのまま司組長が待つ、直系の六代目清水一家(総長=高木康男舎弟)本部へと向かったのだ。
この日は松葉会(茨城・伊藤芳将会長)、双愛会(千葉・椎塚宣会長)、東声会(東京・小澤達夫会長)の順に3団体のトップ(松葉会は伊藤会長の名代として最高幹部が訪問)、最高幹部らが訪れることになった。
特筆すべきは、今年3月に組織を継承し、首領として初めて六代目山口組を訪問することになった東声会・小澤会長だろう。早野泰前会長と代紋違いの兄舎弟盃を交わし、竹内照明若頭が率いた三代目弘道会から移籍した小澤会長にとって、いわば「里帰り」とも言える訪問だった。堂々とした立ち居振る舞いで古巣の門をくぐったのだ。
翌2日は、会場を愛知県瀬戸市にある直系の十代目瀬戸一家(清田健二総裁)本部に移し、西日本の親戚・友好5団体が訪れた。到着順に列挙すると、広島六代目共政会(荒瀬進会長)、二代目親和会(香川・吉良博文会長)、八代目合田一家(山口・新井鐘吉総長)、五代目福博会(福岡・光田孝会長)、八代目会津小鉃(京都・髙山誠賢会長)のトップ( 親和会は吉良会長の名代として最高幹部が訪問)が司組長と会談に臨んだ。
翌3日、最終日となったこの日、司組長は愛知県豊橋市内の直系・十一代目平井一家本部(薄葉政嘉総裁)で、住吉会( 東京・小川修司会長)からの客人を迎えた。勾留中の小川会長に代わり、児島秀樹会長補佐ら最高幹部5人が訪れ、友誼を深めたのだ。
こうして六代目山口組は、3日間で都合10団体とのトップ会談を終えたのだった。

