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サッカー日本代表監督「森保一でアジア杯⇒3月から大岩剛」で解決されない「大いなる疑問」

サッカー日本代表監督「森保一でアジア杯⇒3月から大岩剛」で解決されない「大いなる疑問」

 二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。
 日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させることを発表し、来年3月からは2028年ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表の大岩剛監督がA代表を兼任することも正式に決まった。

 そもそも今年3月にJFAの宮本恒靖会長が森保監督に「契約はW杯まで」と伝えていた。宮本会長は外国人監督招聘に動いていたが金銭面で折り合いがつかず、頓挫したと言われている。
 その後、宮本会長は2018年ロシアW杯で日本代表を率いた西野朗氏に相談に行き、「アジアカップで優勝することが重要」と言われた。「アジアで結果を出せる監督は誰か」と考え、5月に森保監督に再度「アジアカップまでやってもらえませんか」と話したという。

 大事なW杯を控えている時に契約の話をすることは、普通ではありえない。水面下で次期監督を探すのは当たり前のこと。ただ、契約が決定的となったとしても、公にすることではない。W杯本大会が終わってから、契約の話はするものだ。もし日本代表監督が外国人だったら協会への不信感が募り、怒りからW杯開幕直前に辞任してもおかしくない。

FIFAランキングを上げればポット1に入る可能性が出てくる

 アジアカップで優勝することが、なぜ重要なのか。親善試合とは違い、大きな公式戦の大会であるため、勝ち進めばFIFAラインキングを上げやすいのだ。次回の2030年W杯は、64カ国に増える可能性がある。
 16グループに分かれた場合、開催国のポルトガル、スペイン、モロッコに加え、W杯100周年を記念して開幕3試合を開催する南米のウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ……この6カ国がAシードであるポット1に入る可能性が高い。
 そして残り10カ国のポット1は、FIFAランキングで決定する。日本は現在17位だが、ポルトガル、スペイン、モロッコ、アルゼンチンのランキングは日本よりも上位のため、ランキングを少しでも上げることができれば、ポット1に入る可能性が出てくる。

 ただ、アジアカップ優勝を優先した結果、4年後に向けての強化は遅れないのかという疑問は残る。現に森保監督はアジアカップのメンバー選考について、
「チームを崩してアジアカップを戦うよりも、アジアカップまで継続していくことの方が、より勝つ可能性が高くなるんじゃないか」
 と北中米W杯メンバー中心で戦うことを示唆している。

 アジアカップで優勝すれば予定通りといえるだろうが、もし負けたらどうするのか。監督采配を批判しても「森保解任」と叫んでも、森保監督は勝とうが負けようが大会後に退任する。負けた場合は誰が責任を取るのか。森保監督を続投させた宮本会長への風当たりが強くなるのは確実だ。
 もうひとつ気になるのは、アジアカップ優勝を目指して森保監督を続投させたというが、大岩監督でアジアカップは優勝できないと判断したということだろうか。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

配信元: アサ芸プラス

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