現地時間7月25日(日本時間26日、日付は以下同)、“スポーツガイ”で知られる『The Ringer』のビル・シモンズが、ザック・ロウ記者とのポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』を更新した。
来季の注目球団は、やはりフィラデルフィア・セブンティシクサーズだ。24日にレブロン・ジェームズの加入が報じられたチームは、ジョエル・エンビード、タイリース・マキシー、VJ・エッジコムが在籍しているだけでなく、今夏の補強でジェイレン・ブラウン、ディーン・ウェイド、アンファニー・サイモンズを獲得。さらにメンフィス・グリズリーズとのバイアウトが合意に達したケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(KCP)も加入すると、25日に『ESPN』が報道した。
超豪華戦力を形成した来季のシクサーズは、もしエンビードやレブロンがケガのためレギュラーシーズンで長期欠場に陥ろうと、プレーオフへ駒を進めることが可能なロスターと言っていい。エンビードにマキシー、レブロン、ブラウンと強固な主軸を擁するチームが実際どうなるのかは未知数だが、シモンズはこう話していた。
「話せば話すほど、これはバスケットボールで最も面白い選択肢だったと思えてくる。でもさ、あらゆる面で不確定要素が非常に多いチームだとも思っているよ。例えば、2012年のレイカーズのようになる可能性もそのひとつだ。あの時のレイカーズも、紙面上では素晴らしいチームに見えたし、そうなるだけの理由も揃っていたからね」
シモンズが指摘したのは、2012-13シーズンのロサンゼルス・レイカーズ。この時のチームはコビー・ブライアント、パウ・ガソルのデュオに、当時リーグ最高級のビッグマンだったドワイト・ハワード、ベテラン司令塔のスティーブ・ナッシュを加えた“超豪華カルテット”を形成していた。
だがシーズンを通じてチームはなかなか嚙み合わず、レギュラーシーズン終盤にコビーがアキレス腱を断裂して無念の戦線離脱。第7シードで何とかプレーオフに進んだが、ファーストラウンドでサンアントニオ・スパーズに4連敗を喫し、早々に敗れ去った。 豪華戦力を誇る来季のシクサーズについて、シモンズはこう評していた。
「レブロンはもう41歳だ。長年の酷使によって身体には相当な負荷がかかっていて、いつ故障してもおかしくない。それにエンビードはなかなか試合に出られないし、ジェイレン・ブラウンは新天地でチームに馴染もうとしている最中にある。だから、上手くいかないシナリオだってあり得る。正直に言って、どちらの結末に賭けるべきか自分でもわからないくらいさ」
来季のシクサーズは、間違いなく注目チームと化した。かといって、王座獲得へ向けてイースタン・カンファレンス最高級のロスターを作り上げたかと言えば、そうとも言い切れない。
というのも、イーストには王者ニューヨーク・ニックスが君臨しているからだ。さらにジェイソン・テイタム擁するボストン・セルティックス、ケイド・カニングハム率いるデトロイト・ピストンズ、着実な補強で戦力を増したアトランタ・ホークス、タイリース・ハリバートンが復活するインディアナ・ペイサーズなど、各ポジションに好選手を配置したチームが多数ある。
もちろん、シクサーズがうまく噛み合えば、リーグトップを争う戦績を残してもおかしくはない。レブロンやエンビードとプレーすることでVJ・エッジコムやアデム・ボナといった若手が成長し、強固なグループへ変貌を遂げる可能性もあるだけに、どちらに転ぶか予想がつかない必見のチームと言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】シャック、アイバーソン、コビー、レブロン、カリー、ヨキッチ…2000年以降のMVPを受賞当時の写真で一挙振り返り!

