F1マクラーレンのオスカー・ピアストリは現地7月26日に行なわれたハンガリーGP決勝で表彰圏内を走行中の56周目にギアボックスのトラブルでリタイア。今季初のDNFに終わった無念のグランプリとなったが、レース後に苛立ちを露わにしたのは別の問題に対してだった。
それは33周目に2回目のピットストップを終え5番手でコースに復帰した後の場面。前を走行していた周回遅れのカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が青旗掲示されているにもかかわらず、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とのバトルに気を取られてポジションを譲らず。挙句の果てにはピアストリと接触したのだ。
結果的に、この接触でサインツに5秒のタイムペナルティが出された。しかしピアストリはこの接触の影響もあり、直後にピットインしたチームメイトのランド・ノリスの先行を許す形に。事実上、優勝争いから脱落した。
英モータースポーツ専門メディア『The Race』によると、このレースでは9周目にステアリングホイールの青旗表示システムが故障しており、システムを停止。マーシャルが出すコース上の青旗信号を確認する必要があったという。
サインツは、バトル中は通常ステアリングホイールで青旗確認していたと言い、「自分が周回遅れだなんて全く知らなかった」と主張。「オスカーがそこにいるとは思っていなかった。死角にいたんだ。正直なところ、僕側からは避けるのは不可能だった」と弁明した。
さらに「正直なところ、オスカーには本当に申し訳ないが、今回はかなり納得のいく言い訳が(自分側には)あると思う」と続けたサインツ。「表彰台争いをしている彼(ピアストリ)自身が、ブルーフラッグに問題があった中で、もう少し慎重にポジションを取るべきだったのかも知れない」とさえ語った。
しかしピアストリはコース上で青旗はしっかりと確認できたとしてサインツやウィリアムズの非を強調。周回遅れのマシンと接触するという出来事自体が「レース中に起こりうるトラブルじゃない」と断じ、皮肉交じりに怒りをあらわにした。
「彼(サインツ)はまるでタイトルを争っているかのように、後方でフェルナンドとやり合っていたんだ。彼は他者に対して批判的になりがちだし、これまでコース上での振る舞いに周囲から苦言を呈されてきた。少しは鏡を見てみるべきだと思うよ。僕に言わせれば、言い訳は全く通用しない。(今回の接触は)サーキットで目にしたものの中でも、最もばかげた出来事の一つだ」
世界最高峰の舞台で起きたまさかの出来事に、冷静沈着なピアストリも怒りが収まらない様子だった。
構成●THE DIGEST編集部
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