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なぜバルセロナはウイングを爆買い? 隠された本当の狙いとは

なぜバルセロナはウイングを爆買い? 隠された本当の狙いとは

バルセロナは23日、ボルシア・ドルトムントからカリム・アデイェミを獲得したと発表した。ニューカッスルから加わるアンソニー・ゴードンと合わせてこれで今夏のウイングの新戦力は2人となり、さらにクラブ・ブルージュに所属するジェシー・ビシウの獲得も取り沙汰されている。一方で退団組に目を向けると、レンタル期間が満了したが、マーカス・ラッシュフォードに続き、ルーニー・バルドグジ、さらに条件次第ではラフィーニャも加わる可能性がある。

 今の補強の最優先事項は、もともとFW、CB、SBと言われていた。もちろんまだ移籍市場がクローズするまで1か月以上あり、ロベルト・レバンドフスキが退団したFWは、その後釜としてアトレティコ・マドリーの激しい抵抗にあう中でも、フリアン・アルバレスを依然としてファーストターゲットに掲げている。

 一方で、バルサではウイング以上にFWでの起用が多く、昨シーズンはレバンドフスキとポジションを争い、ゴール数、プレータイムのいずれも上回ったフェラン・トーレスもパリ・サンジェルマンからの関心が報じられており、その動向に注目が集まっている。

 さらにCBには、ここにきて地元バルセロナのスポーツ紙『SPORT』が、パウ・クバルシとデュオを形成してスペイン代表のワールドカップ制覇に貢献したエメリック・ラポルトの獲得を目指している。

  しかしだからこそ、そうした本命ポジションの補強を残す中で、迅速にウイングの実力者2人の獲得を実現させた事実は大きな意味を持つ。
 
『SPORT』の元編集長であるエルネスト・フォルチ氏は、このウイングの補強を巡る一連の動きについて次のように見解を綴っている。

「レバンドフスキという偉大なストライカーの退団を機に、クラブは前線の構造改革に踏み切ることを決断したようだ。単なる選手同士の穴埋め補強ではなく、過去10年で最もドラスティックな刷新を推し進めているように映る」

「ラミネ・ヤマルを除くすべての前線の選手を放出候補に置くこれらの動きは、いくつかの重要な示唆を与えている。一に、ハンジ・フリック監督は何よりも攻撃においてダイナミズムとスピードを最優先している点。第二に、来シーズンの攻撃陣が『ヤマルとその他5人』というシステム、すなわち全員がヤマルの能力を最大限に引き出すために動き回り、彼が不在の時にも機能する布陣へと向かっている点。そして第三に、これら二つの要素とリンクして、チームの悲願であるチャンピオンズリーグ(CL)奪還のために、対戦相手にとって致命的となり得る前線が形成されつつある点だ。ビシウを期限までに獲得できれば完成する。ウイングの新戦力3人の『ハットトリック』は事前のシナリオにはなかった動きだが、きわめて深く、そして希望に満ちた変化を予感させている」
 
 スペイン紙『EL PAÍS』によると、クラブ内部では、昨シーズン、CLでアトレティコに屈してベスト8敗退に終わった要因が、守備力よりもむしろ攻撃力にあるという考え方が支配的であるという。アデイェミとゴードンはラフィーニャ同様に豊富な運動量と縦への推進力を武器にピッチを縦横無尽に走れる選手だ。ヤマルを中心としたチーム作りに一層舵を切り、攻撃力を大幅に強化したうえで、フリック体制の3シーズン目に挑む構えだ。

文●下村正幸

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配信元: THE DIGEST

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