
10人の少女たちと叶える青春学園ミュージカル「スクールアイドルミュージカル」が2026年も開催決定。9月19日(土)から26日(土)までの期間、東京・新国立劇場 中劇場で開催される。ラブライブ!シリーズが2010年にスタートし、「ラブライブ!」「ラブライブ!サンシャイン!!」など、テレビアニメやライブイベントの開催など、多岐にわたって展開。「スクールアイドルミュージカル」は、これまでのラブライブ!シリーズ作品のミュージカル化ではなく、完全オリジナルストーリーのミュージカルで、大阪の滝桜女学院と兵庫の椿咲花女子高校の二つの伝統校の生徒たちが、アイドル活動を通じて出会い、彼女たちを取り巻く小さな世界に大きな変化が生まれていく、という物語になっている。今回のインタビューでは、椿ルリカ役の堀内まり菜、北条ユキノ役の杏ジュリア、そして「スクールアイドルミュージカル」初出演となる滝沢アンズ役の宮本佳林の3人に、それぞれの役柄やこの作品の魅力、見どころについて聞かせてもらった。(インタビュー後編)
■宮本「空気感が本当に役柄そのまんまで、すごいなって」

――今後、稽古が始まるとお互いのいろんな部分を知っていくと思いますが、今の印象はどんな感じですか?
宮本:先ほど休憩時間に楽屋でMBTIのお話をさせてもらったんですけど、二人はMBTIでいう最初の文字が「E」(Extraversion/外交型)で、“陽”のお二人なんですよね。その空気感が本当に役柄そのまんまで、すごいなって。ピッタリのキャスティングっていうのはこういうことなんだなって思いながらお話をさせてもらっていました。あと、すごくフレンドリーに接してもらえてうれしかったです。
――宮本さんは“陰”なんですか?
宮本:私は「I」(Introversion/内向型)なので(笑)。でも、仕事をしている上で、大人になってから人見知りは甘えっていうのが私の中にあるので、お仕事をしていると「I」に見られなかったりするんですど、しっかり「I」ではありますね。だから、楽しくお話しできてよかったです。
――堀内さんの宮本さんに対する印象は?
堀内:私はもともとハロー!プロジェクトさんが大好きだったので、まさかまさかこんな形で宮本佳林ちゃんと共演できるなんて!って、本当に光栄な気持ちでいっぱいです。実際にお会いしても、本当にキラキラが溢れ出てました。さっき楽屋でお話をした時も、佳林ちゃんの方から「入っていい?」って感じで会話に入ってくれたりとか、「タメ語でいいよ」って言ってくれたりとか、佳林ちゃんこそフレンドリーにコミュニケーションをとってくれて、本当にかっこいいなって思いました。
――杏さんはどうですか? 宮本さんのアイドル活動、そしてソロアーティストとしての活動も見てきていると思いますが。

杏:椿咲花の子たちは滝桜の子たちに憧れて、その中でもセンターをやっているアンズちゃんということで、私自身も本当にパフォーマンスがすごいなぁって思うことが今までもたくさんあったので、本当にアンズちゃんにピッタリだなって思いました。まだ、アンズちゃんとしての役としては会ってないので、宮本さんご本人としてお話ししてみての感じですけど、早く稽古が始まって、みんなで作品を作っていくのがすごく楽しみだなって思いました。スクミュに感謝とか、出てくる言葉から「あ、そういう素敵な考えをされているんだ」って、そういう捉え方もあるんだなとか、今日の短い時間だけでもたくさん勉強になったことがありました。今の、仕事場での人見知りは甘えだ、みたいな言葉も「なるほど」って思いましたし、きっと考え方というか、生きていく上で心に持っているのがすごく素敵なんだろうなっていうのをたくさん感じました。ご一緒させていただく期間に、たくさん学んでいろいろ吸収していきたいです。
――新しいキャストが加わることで、全体の雰囲気が変わったりすると思いますので、今回のスクミュは今回ならではの雰囲気、カラーが出てきそうですね。
堀内:そうですね。みんなが同じバックボーンじゃないからこそ、逆にそれがすごく魅力になっていると思います。みんなでしか作れない共通言語じゃないけど、このスクミュだからこそ繋がれる何かを、みんなで0(ゼロ)から1(イチ)を作っていく楽しさが毎回スクミュにはあるなって感じます。おっしゃっていただいたように、毎回雰囲気やカラーが全然違うし、きっと皆さんに届くスクミュのカラーも今回は今回ならではのものが生まれると思っています。
■堀内「ページをめくって絵本を見ているような臨場感も出るんじゃないかな」

――今回は新国立での上演、そして回転の演出の復活とか、原点回帰プラス進化している部分があると思いますが。
堀内:そうですね。初演以来の“回転舞台”復活で物語のドラマチックさも増すと思いますし、学校が変わるごとにその校舎のセットがぐるぐる変わるので、ページをめくって絵本を見ているような臨場感も出るんじゃないかなって思っています。
――制服もお似合いです。衣装合わせがあると「始まるな」って気持ちになるんですかね。
宮本:最近になって自分で気づいたことなんですけど、私は憑依型じゃないってすごく言っていたんですよ。憑依しているとかじゃなくて、その期間、その子みたいな生き方になっているっていうタイプの人間だったみたいで。千秋楽が終わったら、「え?さっきまでの自分って誰だったの?」みたいな感じになったので、今回もきっとそういう形で終演まで過ごすんだろうなって思うので楽しみですね。
堀内:私は徐々に入ってみたいな感じかもしれないですけど、みんなとコミュニケーションをとっているのが楽しいんですよ。役割が明確にあるから、いい意味で、いじったり、ツッコんだり、そういうスイッチが入ってコミュニケーションが取りたくなるから(笑)。今回、新しいメンバーもいるし、きっと稽古や本番も新しい空気になるんじゃないかなって思います。
杏:今回は前回の公演から時間が少し空いているので、今までのユキノちゃんを自分の中に入れるというよりは、またゼロから新しく役を作り直したいなという気持ちがあります。新鮮な気持ちで、新しいユキノちゃんを作り出せたらいいなって。
――何度も演じてきて、ドラマでも演じたりしたので、役への思い入れは強いと思いますけど、だからこそ“新たに”という気持ちになるのも分かる気がします。
杏:初演の時と比べると作品の解釈もユキノちゃんに対する解釈もだいぶ変わってきていて、どんどん詳しく、どんどん深く、いろんな面を知れているので、改めてユキノちゃんに向き合って演じたいなと思いましたし、「なんか、ユキノちゃんいいな」って思っていただけるような演じ方ができるように頑張りたいです。
■杏「全然違うっていうくらいパワーアップしている」
――ミュージカルが好きな人、アイドルが好きな人、音楽が好きな人、舞台が好きな人など、いろんな人が見て楽しめる作品だと思いますが、稽古もこれからではありますが、どういうふうに楽しんでもらいたいかを聞かせてください。

宮本:私はアイドルの界隈で頑張ってきた人間で、そのアイドルファンの皆さんは、ライブが見たかったり、ペンライトを持って応援できる空間がすごく好きなんですよね。だから、この作品ではペンライトで応援することができるところがあるというのを公式サイトで見た時、ファンの方がすごく喜んでいました。舞台での作品のほとんどは、そういうグッズはご遠慮くださいという感じなんですけど。なので、アイドルのライブには行くけどミュージカルは見たことないっていう方が少してもきてくれると嬉しいですし、逆に、ミュージカルは見るけどアイドルのライブは行かないという方も、せっかくの機会なので、ライブ気分も楽しんでもらえたらいいなって思います。そういう全ての方が「なんか良かったなぁ」って思ってもらえるものを作れるのが「スクールアイドルミュージカル」だと思うし、青春を題材にした作品なんじゃないかなと宮本は思っているので、たくさんの方に届けられたらいいなって思っています!
堀内:滝桜の皆さんは、佳林ちゃんを筆頭にパフォーマンスつよつよ軍団みたいな感じなので、文化祭スペシャル公演とかライブパフォーマンスでどれだけバチバチに決まるんだろう!みたいな楽しみがありますね。
――宮本さんのカリスマセンターっぷりを。
宮本:いえいえ(笑)。Juice=Juiceの時のことを聞かれる時に“センター”ってすごく言われるんですけど、立ち位置的に真ん中に置いてもらうことは多かったんですけど、実際に「お前がセンターだ」って言われたわけでは全然なくて。だからいい意味で、センターという重圧をそこまで背負わずにやらせてもらえた部分がありましたね。今回、「センターだよ」っていう役柄をいただいたので、ちょっとドキドキしています(笑)。それに見合う自分になれるように頑張ります。
――杏さんはどうですか。注目ポイント、楽しみ方を教えてください。
杏:今回はラブライブ!シリーズ15周年記念ということで、回転舞台が4年ぶりに復活します。初演を見にきてくださった方は、その舞台装置を見たことがあると思うんですけど、スクミュは4年間でもう全然違うっていうくらいパワーアップしているので、以前とは違う感じで楽しんでいただけると思います。2026年のスクミュは、今年にしかないものがあると思うので、それを間近で浴びていただきたいですし、見た後に絶対いろんなものをもらって元気になれるはずです。「見に来てよかった」って思ってもらえるような作品にしますので、秋を楽しみに待っていてください。

――お話を聞いていると、2026年ならでは「スクールアイドルミュージカル」になりそうだというのを感じています。
堀内:はい、これまでと違うものになりますし、今回の上演でも、毎回毎回同じものはないというか、やっぱりその日その日で雰囲気だったり、何かしら違うところがあります。「スクールアイドルミュージカル」の物語としては、何か夢に向かって頑張っていたりとか、成し遂げたいものがあるという方もそうですし、逆に、毎日仕事や学校で現実と向き合わなきゃいけないとか、頑張らなきゃいけないという方にも、この作品に触れていただけたら、自分の心に嘘をつかず、素直になれる時間がお届けできると思います。ミュージカルとしても、素敵な楽曲とセリフ、歌詞だったり、ダンスだったり、いろんなエンタメ要素がギュッと詰まっているので、ミュージカル好きの人にもぜひ来ていただきたいです。予備知識がなくても大丈夫! 身ひとつで来ていただければ絶対に楽しめます!

◆取材・文=田中隆信

