都心のエアポケットと呼びたくなる店がある。都内屈指のおしゃれエリア・三宿にある、赤ちょうちんが似合うもつ焼き屋『エビス参』がまさにそれだ。
元は八百屋だったという味のある建物がなんともいい味を出している。1階のカウンター席には、私のような中年男性たちが、この街でようやく自分の居場所を見つけたようにほっとした顔をして座っている。
最初は人気の生ホッピーから。「突き出しです」と出てきたのが煮込みだった。
「もつ焼きの端材で作ってるから日によって味が違う」と店長は笑うが、もちろん味は申し分ない。
というか、かなりうまい。
「煮込みを頼めば店のレベルが分かる」と酒飲みは言うが、それならこちらは名店確定だ。
食肉工場直送の新鮮なもつを使った焼き物は間違いのないうまさ。噛めば噛むほどうま味が溢れ出し、ついつい酒が進む。
そして、この歳になると、箸休めにいただく自家製ぬか漬けも、肉に負けないくらいうまいと感じる。
店の外ではコートを着た子供が駆けている。寒い冬を思い、次は熱かんを頼もうと思った。
『厳選もつ酒場エビス参』
東京都世田谷区三宿1-4-18
03-5431-3719
営業時間:16時~24時(L.O.フード23時、ドリンク23時30分)
休み:無休
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年12月18日号より
※情報は取材当時のものです
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