8・7後楽園大会の『火祭り2026』優勝決定戦「田中将斗vs中嶋勝彦」へ向けたオンライン会見が28日、行われた。
6・13新木場大会で開幕した真夏の祭典・火祭りは7・26浦安大会で公式戦全日程を終了。3勝2分・勝ち点8でAブロックを突破した田中、4勝1敗・勝ち点8でBブロックを勝ち上がった中嶋の間で栄冠と火祭り刀が争われることになった。
中嶋は初出場にして決勝進出を果たし、優勝に王手をかけた。「この火祭りという舞台で田中将斗が決勝に上がってる今のこの現実を俺はどうかと思うよ」と現状に苦言を呈し、「ほかのヤツらは何をやってるんだ? ZERO1、いろいろ変わってるらしいけど、何も変わってねえじゃねえか!」と手厳しく言い放った。
プロレス入り前、中嶋はZERO-ONE(ZERO1の前身)の会場で故・橋本真也さんと会う機会があったという。「今のZERO1、熱はあるとは思うよ。だけど、俺が知っている、俺が若手の時、練習生の頃、見ていたZERO1の激しさや熱はもっとあった。それは田中将斗も感じてるんじゃないかな。橋本さんがいて、大谷さんがいて、凄く熱かったよ。あの熱、今のZERO1にあるのかな?」と疑問符をつけた中嶋は「俺が今年、火祭りという舞台に、もしかしたら橋本さんに呼ばれたのかもしれないね」と受け取った。
そこで中嶋は「俺が一度、火祭りごと、このZERO1を破壊して、俺が初出場、初の優勝、そして火祭り刀を俺がいただくよ」と宣言した。橋本さんがZERO-ONE旗揚げ時に掲げたのが「破壊なくして創造なし」。中嶋は破壊王の理念通り、ZERO1の現状を破壊し、自らの手で新たな熱を生み出すつもりだ。
対する田中は勝利すれば、2017年以来、実に9年ぶり7度目の優勝とn。中嶋とは中嶋の新人時代に初対決し、2021年10月31日、NOAH福岡大会におけるGHCヘビー級王座戦以来、4年10ヵ月ぶりの一騎打ち。「凄え選手がいるなっていうのは、もう初めて当たった時から今までずっとそう思ってます」と認めるところだ。
一方で中嶋の発言を受けて「いつまでも本当に僕がメインじゃなきゃいけないと思ってるし、それは実力で超えていけばいいこと。全てにおいて田中将斗を超えていく人間がZERO1の象徴になればいい」との意向を示したうえで、「じゃあ、そう言うんだったら決勝の舞台でね、その熱さ、中嶋君が見てきた熱さ以上の戦いをしようじゃないか」と直接対決で中嶋の考えを覆すつもり。「2017年以降、優勝から遠ざかってましたけど、本当に火祭りらしい決勝戦したいと思うし、それを肌で感じてもらって中嶋勝彦がリング上で寝てるところで火祭り刀を抜いてやります」と9年ぶりV7を誓ってみせた。
【オンライン会見の模様】
――リーグ戦を完走して決勝を戦う思いは?
▼田中「2017年かな。そこで優勝して、それ以降ずっと火祭り決勝いく、優勝すると言い続けてましたけど、それ以降、決勝にいく機会もなく今年まで。本当に今、この決勝の舞台に進めたということでホッとしてるし、本当に優勝しなきゃいけねえなって。ZERO1で勝ち上がってきたのは僕だけなので、火祭り刀は僕が獲らなきゃいけないなと思ってます」
▼中嶋「来るべくして来た。それだけです」
――決勝までの道のりの中で特に印象に残っている一戦、局面は?
▼田中「全て印象には残ってるんですけど、やっぱ今年、松永(準也)に2連敗…公式戦の最終戦で当たった時に、ここは勝たなきゃいけないなって思ってたんですけど、勝つことができなかったので、悔しい部分というのは凄く自分のうやむやした…決勝には上がりましたけど、そこで倒せなかったという気持ちが凄く残ってます」
▼中嶋「そうだね。久々のZERO1で初めての選手が多い中、やはり印象に残ったのは朱鷺裕樹かな」
――初戦のハヤブサ戦を落として苦しいスタートとなったが、焦りはなかった?
▼中嶋「残るすべて勝てば自ずと結果がついてくると自分自身、信じていたんで、何も不安はなかったですよ」
――相手の印象、評価は?
▼田中「何度かシングルで戦ってきて、初めて対決した時、(中嶋が)デビューして1年かそれぐらいだったかな。その時、やった時に、もうほぼ完成されてるんじゃねえかなって思ったぐらい…あの頃は新人といっても失礼に当たらないと思うんですけど、新人の時にすげえ選手が出て来たなと思ったし。それからも何度か対戦して、もうホント素晴らしい…あまり僕、メッチャ褒めることはないんですけど、凄え選手がいるなっていうのは、もう初めて当たった時から今までずっとそう思ってます」
▼中嶋「田中将斗はいろいろとZERO1じゃないリングで何回も当たってきましたし、すべては知らないけど、やっぱり熱い男だっていうのが凄く印象に残ってるし。俺がこのZERO1に上がるってなった時…ちょっと昔話を聞いてもらってもいいですか? 俺がまだ中学校2年生かな。それぐらいの時期だったんだけど、地方のZERO1の大会があって、橋本さんと控室じゃない、廊下みたいなところでお会いして、プロレスの世界に行きたいと話をしたことがそういえばあったなって思い出した。俺が中学校卒業したらプロレスのリングに行きたいんだって話をした時に、橋本さんから『高校は行っとけ』って怒られたよ。そんなことを思い出したよ。でも自分の意志を貫いて中学校卒業して上京して、このプロレスの世界に飛び込んで、今23年目だけど、こうやって再びまたZERO1のリングに上がってるっていうのが感慨深いし。今のZERO1、熱はあるとは思うよ。あるとは思う。だけど、俺が知っている、俺が若手の時、練習生の頃、見ていたZERO1の激しさや熱はもっとあった。それは田中将斗も感じてるんじゃないかな。橋本さんがいて、大谷(晋二郎)さんがいて、凄く熱かったよ。あの熱、今のZERO1にあるのかな? 俺はちょっと疑問だね。だから、もしかしたら俺が今年、火祭りという舞台に、いや、もしかしたら橋本さんに呼ばれたのかもしれないね。そんなことを思ったよ」
――開幕前から中嶋選手が「今のZERO1はぬるい」と発言していたが?
▼田中「やっぱ面白くない部分は、そう言われてありますけど、じゃあ、そう言うんだったら決勝の舞台でね、その熱さ。中嶋君が見てきた熱さ以上の戦いをしようじゃないかっていう」
――意識的に中嶋選手は外敵?
▼田中「そうですね。ZERO1は不思議な団体で、別に所属だからっていってメインで戦う、そういうのもなかったし、過去に他団体同士の決勝の舞台というのもたぶんあったと思うし。そこで別にZERO1だからというのはないですけど、本当にZERO1として僕が決勝に残ってる以上はやっぱ僕が優勝しなきゃいけないと思ってるんで。そういう部分では外敵ではあります」
――直近の対決が2021年10月31日、NOAH福岡大会のGHCヘビー戦でそれ以来となるが、運命的なものを感じる?
▼田中「その負けた前までは僕、何度か試合して負けたことなかったです。その時、シングルで負けてから最近、タッグでも負けたし、それ以降、獲り返してますけど、直近ではそのシングルから数えたらシングルで一回負けてるんで、ここでイーブンに戻してやろうかなという気持ちもあるし。前は向こうが持ってるベルトに僕が挑戦したんで、今回は火祭り刀を奪う舞台で、俺が倒して火祭り刀を奪ってやろうと」
▼中嶋「5年も前でしょ? そんなデータ、参考にも何もならないよ。だから別に関係ないよ。そんなことよりも、この火祭りという舞台で田中将斗が決勝に上がってる今のこの現実を俺はどうかと思うよ」
――それはZERO1に対して?
▼中嶋「そうだね。責任感あると思うよ。今の発言を聞いてても。だけど、ほかのヤツらは何をやってるんだ? 俺だったら、俺が田中将斗の下だったら絶対に田中将斗を倒して、俺がこの舞台に、決勝にきてたよ。でもふたを開けてみたら決勝戦、田中将斗。ZERO1、いろいろ変わってるらしいけど、何も変わってねえじゃねえか!」
――今の発言を受けて?
▼田中「やっぱ、いつまでも本当に僕がメインじゃなきゃいけないと思ってるし、それは実力で超えていけばいいことやと思ってるし。でも、そう簡単に僕はその場を譲るつもりはないし、松永だってハヤブサだって、いつまでも田中さんにって思ってるわけではないと思ってる。それはリング上の実力でもそうだし、周りの評価でもそうだし、田中将斗を上回っていけばいいんじゃないですか。それをやらさないように僕はいつまでもいるつもりではいるけど、その時はやっぱ僕は楽しみにしてますからね。誰がZERO1の田中将斗っていうのを引きずり下ろすのかなっていうのは楽しみにしてますよ」
――外敵からこういうことを言われるのは面白くない?
▼田中「面白くないけど、ハヤブサなり、松永なり、クリス(・ヴァイス)もそうだけど、それは感じてるんじゃないですか。ZERO1っていうのは田中将斗っていう存在がいるっていうのはみんな思ってることだし、いつまでもそうじゃいけないということは分かってると思うんで。それを食わなきゃいけないっていうのは常にみんな思ってると思います。でも簡単に引きずり降ろされて世代交代するつもりもないし、そうやってもZERO1の発展はないと思ってるから。全てにおいて田中将斗を超えていく人間がZERO1の象徴になればいいんじゃないですかね」
――ZERO1勢にけしかけたい?
▼中嶋「さっきも言ったけど、ZERO1に上がる時に過去を振り返ってね。工藤(めぐみ)GMの推薦っていうのかな、それでオファーは来たけど、これは橋本さんに呼ばれたのかなと、振り返ると感じる。それを感じざるを得ない。だけど今この田中将斗の発言とかも聞いてると、つまんない! つまらないじゃん。刺激ないでしょう。下も何も響かないんだから。だからね、そういうZERO1、そして今は火祭りでしょ? 俺がいったこの火祭りの決勝、俺が壊してやるよ」
――最後に決勝戦への思いを
▼田中「2017年以降、優勝から遠ざかってましたけど、本当に火祭りらしい決勝戦したいと思うし、それを肌で感じてもらって中嶋勝彦がリング上で寝てるところで火祭り刀を抜いてやります」
▼中嶋「火祭りがどういうものか俺にはわからない。なぜなら俺は初めてだからね。だけど決勝はこれぞ火祭りというものを感じさせてくれるのか。それを田中将斗から感じれるかどうかわからないけど、俺が一度、火祭りごと、このZERO1を破壊して、俺が初出場、初の優勝、そして火祭り刀を俺がいただくよ。目を離すな」
※写真撮影後
▼中嶋「俺が今年の夏男いただきます」

