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車体は凹凸だらけ…JR東日本「光学式建築限界測定車」が今夏も走行!レーザー照射で障害物を検知

車体は凹凸だらけ…JR東日本「光学式建築限界測定車」が今夏も走行!レーザー照射で障害物を検知

「何、この要塞みたいな電車」
「これ本物? 見たことない」
「装甲列車みたいだ」
 今、東京駅のホームや各地の踏切付近でそんな声が上がり、SNSで広がっているのは、いっぷう変わった列車。車体の側面は凹凸だらけで、開口部が不規則に並ぶ。どう見ても、乗客を乗せるものとは思えない。

 その車両は「マヤ50形(マヤ50 5001)」。JR東日本に1両しかない「光学式建築限界測定車」だ。
 線路の周辺には安全上の空間が定められており、ホームや沿線の建物、樹木などが列車の走行を妨げる位置に入り込んでいないかを確認しなければならない。マヤ50形はそのために東日本管内を走り続けている。車体の凹凸は検測窓で、ここからレーザー光を照射して障害物を非接触で検知する仕組みだ。

 かつて建築限界測定車には、車体の側面に多数の矢羽根を取り付けた車両が使われていた。その外見が花魁のかんざしに似ていたため「オイラン車」と呼ばれた。マヤ50形は矢羽根を持たず光学機器で測定することから、鉄道専門媒体や鉄道マニアの間では「光オイラン」の呼称がある。

 仙台車両センター所属のマヤ50形は、国鉄時代のオハフ50形客車を改造した車両だ。前身となるスヤ50 5001が1995年に登場し、2003年にはE491系「East i-E」やキヤE193系「East i-D」に組み込めるよう再改造を受け、現在の形式名と車号になった。

 鉄道マニアがこれを追いかける理由は、たった1両しかないからだけではない。マヤ50形は定期列車ではなく、市販の時刻表に毎日の運転時刻が載らない。連結相手は路線によって変わり、電化区間ではE491系に組み込まれることが多いが、検測地への回送ではかつてED75やEF81などの機関車に牽引された記録がある。

定員15名「公式撮影会」の参加料は4万2000円ナリ

 2026年は夏季の検測が行われ、東金線、外房線、内房線、中央本線辰野支線などで走行が確認されている。過去には横浜線や東海道本線を経由して津田沼まで走った記録もある。同じ1両でも、走る路線や連結相手が変わるたびに、異なる写真が生まれる。だから鉄道マニアは何度でも追いかけるのだ。

 そのマヤ50形を沿線ではなく車庫内で間近に撮れる機会が、2025年1月にあった。JR東日本が仙台車両センターで開催した公式撮影会だ。参加料金は第1部が4万円、第2部が4万2000円。各回定員15名で、撮影時間は140分。公式発表では「マヤ50 5001として初の撮影会」と明記されており、普段は立ち入れない車庫の中で、車内の見学まで行われた。

 偶然、駅で見かけた人には正体不明の不気味な存在が、4万円を払ってでも近づきたい対象になる。マヤ50形が次にどの路線で姿を見せるか、予測しにくいことも魅力のひとつだ。

(ケン高田)

配信元: アサ芸プラス

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