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「全ての条件を満たしている」悲願実現!ジダンの仏代表監督就任に母国熱狂「2030年W杯優勝も」

「全ての条件を満たしている」悲願実現!ジダンの仏代表監督就任に母国熱狂「2030年W杯優勝も」

フランス・サッカー連盟(FFF)は現地7月28日、同国のレジェンドであるジネディーヌ・ジダンのフランス代表監督就任を正式発表した。

 1998年フランス・ワールドカップ優勝の立役者であり、現役引退後はレアル・マドリーを率いてチャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇を成し遂げた名将が、ディディエ・デシャンの後任として新たな歴史を刻むことになる。
  契約期間は2030年W杯までの4年間。2021年にマドリーの監督を退任して以降はフリーの状態が続いていたが、かねてから「フランス代表監督こそが唯一望む仕事」と語ってきた「ジズー」の夢が、ついに現実のものとなったのである。

 新指揮官の初陣は、現地時間9月25日に行なわれるUEFAネーションズ・リーグのトルコ戦。その3日後にはベルギーとのアウェーマッチ、翌月2、5日にはイタリアとのホームゲーム、ベルギーとのリターンマッチが控え、11月12日にはミラノでイタリアと再戦し、同月15日にボルドーでトルコとのホームゲームというのが年内の予定となっている。新体制での初の代表メンバーは、9月中旬にも発表される見通しだ。

 就任会見でジダンは、「代表監督就任は、ある意味で夢の続きだ。ここ4~5年間、幾つものオファーを受けたが、全て断った。私がマドリーの後にやりたかった仕事は、フランス代表監督だけだった。(中略)少年時代から代表チームとともに歩み、全てのカテゴリーを経験してA代表に辿り着いた。それは最高峰の舞台だ。このチームが勝ち続けられるよう、全てを捧げたい」と、長年抱き続けてきた代表への熱い思いを表わしている。

「レ・ブルー」で目指すサッカーについては、「スタイルは近いうちに見てもらえるだろう」と前置きした上で、「背番号10としてプレーしてきた私を突き動かすのは、ゴールを奪うことだ。もちろん、チームとしてのバランスは必要だが、攻撃的なサッカーを志向している」と説明。「素晴らしい選手たちが揃っている。彼らに自分のプロジェクトを伝え、リーダーとして勝ち続けるチームを築きたい」と意欲を示した。

 さらに、「フランス代表は、マドリーで積み重ねてきた仕事の延長線上にある」「スタッフもマドリー時代のメンバーが中心になる」「2021年以降は監督をしていなかったが、その間も、それまで以上に多くの試合を見続け、とりわけフランス代表のことはしっかり追ってきた。大きな可能性を感じている」と語り、新たな挑戦への準備が整っていることを強調している。
  こうした新体制の船出に、フランス国内では早くも期待が最高潮に達しているようであり、日刊紙『Le Figaro』は「彼はこの仕事のために生まれてきた」と題した特集記事で、今回の人事を「当然の帰結」と位置付け、「選ばれるべき人物は、彼しかいなかった。フランス・サッカー界の象徴であり、全ての条件を満たしている。これまで歩んできた道の延長線上にある物語だ」と断言し、以下のように続けた。

「ジダンはマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、ユベントス、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、さらにはブラジル代表やカタール、サウジアラビアからの誘いまで断り続け、フランス代表“だけ”を待ち続けてきた」
  さらに、マドリーでの実績にも触れ、「世界最高峰のクラブで、監督の交代が絶えない過酷な環境の中、CL3連覇、ラ・リーガ制覇2回という比類なき成果を残した。その経歴に並ぶフランス人指導者はいない」と絶賛。彼を若い頃から知る名指導者ギー・ラコンブの、「彼はカステラーヌの路地でボールを追っていた頃と変わらず、今もサッカーを心から愛している。謙虚でありながら、内には熱い情熱を秘めている。彼の時代がついに来た」とのコメントを紹介し、その手腕に太鼓判を押している。

 また同メディアの別の記事では、EURO1984の優勝メンバーのひとりで、多くのクラブや代表チームを率い、現在は解説者を務めるルイス・フェルナンデスが、新たな挑戦に臨む後輩を激励。「ジダンがデシャンの後を継ぐのは当然の流れだ。フランス代表監督という重責を担うだけの器を持っている。彼は誰からも愛され、尊敬される存在であり、マドリーでスター選手をまとめ上げた実績がある。人間性も素晴らしく、一人ひとりに適切な言葉をかけられる指導者だ」と賛辞を贈った。

 2021年以降の“ブランク”を不安視する声についても、「そんなことを言うのは、少し真面目に考えた方がいい。彼はずっとサッカーを見続けているし、多くのクラブから誘いもあった。それでも距離を置き、家族との時間を過ごした。その経験は必ずプラスになる」と一蹴。「彼は必ず、素晴らしい仕事を成し遂げる。2030年W杯で再び星を獲得してくれると信じている」と、3度目の世界制覇にも期待を寄せている。
  かねてからその去就が注目されてきたジダンのフランス代表帰還が果たされた今夏だが、先日はドイツの名将ユルゲン・クロップも母国代表チームの監督に就任。こうしたW杯後の監督人事におけるビッグネームの動きにスポーツ専門チャンネル『ESPN』が注目し、他にもここ数年ではカルロ・アンチェロッティ(ブラジル)、トーマス・トゥヘル(イングランド)、マウリシオ・ポチェティーノ(アメリカ)ら、クラブで十分な実績を残した名将が活動の場を代表チームに移したことを紹介した。
  もっとも、この“流行”については「だからといって、代表監督がクラブの監督より魅力的な仕事になったわけではない」と指摘とした上で、「代表監督は、トップクラブ特有の過酷な日常から距離を置きながらサッカーに携われる仕事であり、名将たちにとっては新たな挑戦である一方、より穏やかな環境でもある」と分析する。

 そして、「代表で成功するのは、知名度の高い“スター監督”よりも、代表のシステムや若手選手を熟知した指導者であるケースが多い」とし、スペインのルイス・デ・ラ・フエンテやアルゼンチンのリオネル・スカローニらを成功例として挙げたが、それでも「ジダンとクロップは、その流れを覆せる可能性を秘めた存在だ」と締め括っている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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