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星野佳路氏、“理論”を軸にした経営哲学を語る 温泉街再生からアメリカ進出まで『ガイアの夜明けBeyond The Story』で明かす

星野佳路氏、“理論”を軸にした経営哲学を語る 温泉街再生からアメリカ進出まで『ガイアの夜明けBeyond The Story』で明かす

 テレビ東京の経済報道ドキュメンタリー『ガイアの夜明け』特別版『ガイアの夜明けBeyond The Story』が7月25日に放送され、星野リゾート代表・星野佳路氏が、温泉街再生の取り組みや経営哲学、今後の成長戦略について語った。同番組は現在、テレ東BIZで配信中である。

 番組では、観光業界の“再生請負人”とも称される星野氏に約170の質問を投げかけながら、山口県・長門湯本温泉を歩いて巡る特別インタビューを実施。街全体を再生する構想や、非上場経営を貫く理由、人材マネジメントの考え方など、多岐にわたるテーマが紹介された。

温泉街全体を再生する「オソト天国」構想

 舞台となった長門湯本温泉では、星野リゾートが街全体の再生計画を策定。旅館同士が宿泊客を囲い込むのではなく、街全体でもてなす「オソト天国」という考え方を掲げ、立ち寄り湯「恩湯」の再整備や散策空間の整備などを進めてきた。

 計画当初は、地元で長年親しまれてきた施設の建て替えに反対の声もあったというが、星野氏は「時代が変わり集客を伸ばせず、一軒、二軒と倒産が始まっていた。新しい時代へ一気に乗り換えるチャンスだと思ってもらえた」と振り返り、地域全体で方向転換を図る重要性を語った。

「根性より理論」 常識を疑う経営スタイル

 番組では、経営論についても率直に語った。

「理論か、根性か」という問いに対し、星野氏は「理論のほうがはるかに大事。根性で仕事をする時代ではないかもしれない」と回答。経験や感覚ではなく、実証された理論をもとに戦略を組み立てることを重視していると明かした。

 また、自身について「学校の先生から“天邪鬼”と言われていた」と笑いながら振り返り、「世間で一般的と言われることに対して、まず『そんなことないでしょ』と考える。それを論理的に説明できるかを考える」と、自身の思考法も紹介した。

非上場を貫く理由とアメリカ進出への挑戦

 経営戦略では、非上場・家族経営を続ける理由についても言及した。

 短期的な利益を重視する株主の影響を受けず、海外進出や大規模投資を進められる環境を維持することが重要だと説明し、「本当の意味で持続可能な競争力に達するまでは、非上場で維持していくことが大事」と語った。

 さらに、今後の最大の挑戦としてアメリカでの温泉旅館事業を挙げ、「必ずうまくいくと思っている。あそこでブレークスルーしないと、本当の意味で世界で戦うことはできない」と強い決意を示した。

「利益だけでは人は動かない」

 番組終盤では、人を動かすリーダーシップについても持論を展開した。

 街づくりには「理屈じゃなくて、懇親会が大事。飲み会が大事」と語る一方で、経営者には同じ戦略でも伝え方によって人のやる気を引き出す役割があると説明。「正しい戦略だと納得できること」と、「社会や地域に貢献しているという使命感」の両方が、人のモチベーションにつながると語った。

 そして最後は、「正しい戦略を考えるには理論を重視し、論理的でなければ持続可能ではない」と締めくくり、理論を軸に据えた自身の経営哲学をあらためて示していた。

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