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「ズベレフが1位になる可能性は十分ある」母国ドイツの元名手がそう予想する根拠は、攻撃スタイルの習得<SMASH>

「ズベレフが1位になる可能性は十分ある」母国ドイツの元名手がそう予想する根拠は、攻撃スタイルの習得<SMASH>

女子テニス元世界ランキング9位で、現役時代にツアー4勝を挙げたアンドレア・ペトコビッチ氏(ドイツ/38歳)が母国メディア『Sport1』のインタビューに応じ、男子2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)について、「彼が世界ランキング1位になるチャンスはある」との前向きな展望を示した。

 29歳のズベレフは6月の「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート)で悲願の四大大会シングルス初優勝を達成すると、その勢いのままウインブルドン(イギリス・ロンドン/芝コート)でも決勝へ進出。長年背負ってきた“グランドスラム(四大大会)未勝利”の重圧から解放され、キャリア最高とも言える充実ぶりを見せている。

 また最近は、そのプレースタイルも以前と比べて攻撃的になった印象がある。ヤニック・シナー(イタリア/現1位)とのウインブルドン決勝では、課題とされてきたフォアハンドで積極的に攻める姿勢を見せ、試合を通して49本のウイナーを記録。敗れはしたものの、思い切りの良いパフォーマンスが光った。

 母国の後輩ズベレフのことをよく知るペトコビッチ氏も、その進化を感じているようで、シーズンが進むにつれて彼のプレースタイルそのものが大きく変わりつつあると分析。その根拠として、全仏制覇に加え、苦手としてきた芝のウインブルドンでも活躍を見せたことを挙げた。
 「今季序盤は、以前のズベレフと進化したズベレフが同時にコートに立っているように感じていた。しかしウインブルドンでは、彼が今の攻撃的なプレースタイルを完全に物にし始めていることが証明された。それは一時的なものではなく、彼の新しいアイデンティティーになりつつある。事実、彼は以前より成熟してたくましくなったし、自分が進むべき道をはっきり理解している」

 ズベレフの現在の世界ランキングは自己最高タイの2位。1位のシナーとは約5000ポイント差があり、今季中の首位浮上は現実的ではない状況だ。それでも北米ハードコートシリーズでは、ズベレフの守るポイントが約900ポイントなのに対し、シナーは約2000ポイント、3位のカルロス・アルカラス(スペイン)は約3000ポイントを防衛しなければならない。

 さらに全米オープン後は、ズベレフがシーズン終了までに守るポイントは約1100ポイント程度にとどまるため、アジアシリーズや終盤戦で大きくポイントを積み上げられるかもしれない。

 それを踏まえ、ペトコビッチ氏は「ズベレフが今のレベルを維持できれば、初の世界1位になれる可能性は十分にある」と期待を寄せる。ただし、シナーとアルカラスが今後もツアーをけん引するだろうことを念頭に、「1位になるのは決して簡単ではない」との慎重な見方も示した。

文●中村光佑

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配信元: THE DIGEST

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