福岡県出身で製造業に造詣が深い実業家・
澁田優一(しぶたゆういち)氏がWWSチャンネルのインタビューに応じた。
後半のインタビューでは、ドバイでの体験から今回の新規実業を始めたきっかけ
これまでに日本になかった「香りの文化」を生み出した「CROWN BAR」の楽しみ方を語った。
お酒は飲まない、タバコも吸わない人が増えている現代での新しい嗜好品になりえるのか?
とても興味深い内容に迫っていった。
澁田氏は、最後に2030年代の世界情勢に触れながら、
自身を支えてくれる人、応援してくれる人がいることへ感謝を伝え、インタビューを締め括った。
◾️Part.4
ドバイでの体験から今回の新規実業を始めたきっかけ
Q:起業家としてドバイに5、6年ほど住んでいるとお聞きしましたが、初めて行ったときはどのように感じましたか?
澁田:日本は勝てないなと思いましたね。心の底で、やはり日本が1番良い、日本最高と思うところがどうしてもあるので。でも一方で、日本はこのままでいいのかなと。元気がないとずっと感じていて。そういった時にドバイを見て、これはちょっと日本の見方を考えなくてはいけないと思うくらい衝撃を受けました。
─衝撃とは・・・
ドバイの生活様式や食事などでしょうか?
澁田:いえいえ、本当に発展の度合ですね。大きなヤシの木とか、大きな埋立地を作ったり。普通に考えたらできないですよね。やれサンゴ礁だとか、漁業権だとか、1本高速道路を通すだけでも日本は何十年もかかりますから。成田空港なんて未だにずっと穴が開いた状況にあるし、ああいうのを見ると残念だなとすごく思います。あっという間に飛行機と空港を取られたりするし。日本の国力を考えた時、もっと皆で協力すればいいのになと思います。それが究極にできているのが「ドバイ」。
─発展のスピードがすごいと。
澁田:民主主義が最高だとずっと思っていましたけど、民主主義って本当にいいのかな?と考えさせられました。
Q:実際にドバイに住んでいる方はどのような印象ですか?
澁田:それは難しいですね。なぜかというと9割が外国人なので。普通のドバイ人は1割しかいない状態ですから。そういった意味では、ドバイがどうこうという発言は難しいです。
Q:世界中からさまざまな経営者や企業家、投資家が集まり、作り上げているんですね?
澁田:もちろん古くからイスラム教の文化がありますし、それを尊重すべき。例えば、4月になれば1ヶ月間ラマダンが始まるのでご飯を食べないとか。もちろん僕は食べてもいいけど、でも目の前で食べるのはちょっと失礼ですよね。そこはやはり尊重するべきこと。世界中のお金持ちが集まるのは事実だし、そういったお金持ちの消費行動を見るのはダイナミックな情報ですね。
◾️Part.5
香りの魅力への気づきから「CROWN BAR」への発想
Q:先日、WEB通販番組の中で、ドバイ文化で食事の時に嗜むのがシーシャという話を聞いたので、「CROWN BAR」に紐づいたのかと思ったのですが、どのようにして今回の開発に結びついたのでしょうか。
澁田:それは間違いないですね。それまでタバコも吸ったことなかったし。ドバイで初めて水タバコ「シーシャ」に出会いました。最初は「なんかボコボコしているな」くらいだったのですが、現地の人と交流していくうちに、やはりお酒がないので。お酒の代わりにシーシャとコーヒーでやっていたっていうのを感じて。それはそれで面白いというか。お酒がないということは、逆にお酒の楽しみ方を教えてあげれたらと思いますけど、それは宗教上の関係があるので。日本にはお酒もあるし、何でもある中で、こういった文化がなかったので。一気にシーシャが広がってきたのもそうですけど「香りの文化」は日本になかったので、新しい楽しみ方として価値があると思いました。
Q:最初のスタートは?どうやって持ってきたのでしょうか?
澁田:僕もシーシャ屋さんではないので。そこは気にはなります。謎ですよね。ただ、多分ですけど、お酒を飲む人が減ったからだと思うんですよね。あと、タバコが嫌だという人も増えてきた。そうはいっても皆「嗜好品」は欲しいんですよ。お酒は飲まない、タバコも吸わない。じゃあ何をする?カラオケだけ。
じゃあスポッチャに行きます。それに変わるものが必要だとは思うんですよね。その隙間に入ったんじゃないかなとは思っています。
Q:購入時に性別などの情報は取っていない感じですか?
澁田:必要としていません。男性だから女性だから、そういう切り口でマーケティングすると間違うので。一般的なマーケティングでいうペルソナですよね。何十代男性・女性と切り取っても、この販売には繋がらないと僕は思っています。
Q:ファッションであればユニセックスがありますね。
澁田:女性も男性っぽくなっているし、男性も女性っぽくなっていますから。昔はタバコを吸う女性はダサいというかダメみたいな感じでしたけど、シーシャをガツガツ吸っている女性も多いです。ペルソナを設定してしまうと、逆に固定概念にとらわれやすくなってしまう。特にCROWN BARは新しい商品なので。そういった意味では、あまり固定概念にとらわれず、いろいろ見ていきたい。どこをターゲットにするかは確認しながらやっていきたいですね。
Q:CROWN BARを置いている店舗はどこですか?
澁田:東京が多いですが、名古屋、大阪、福岡にも置いていただいています。これからですね。
Q:これからだと思いますが、CROWN BARは今後、存在になればいいと思いますか?
澁田:そうですね、まだ売り始めて半年くらいしか経ってないんです。昨年、12月25日にサイトをオープンしたので6ヶ月くらい。それにも関わらず、持っていたら「それ見たことある」という人がかなり増えているところに、すごく嬉しさと手応えを感じています。それだけこの商品が持つ目新しさと価値を皆が考えてくれて、CROWN BARを買ってくれることに、まずは感謝しています。
◾️Part.6
今後の事業展開から2030年代への思い
─2030年代になると世界的に情勢がこうなるであろうなど、ご自身の中で思うことはありますか?
例えば、5年後とか。今ロシアとの戦争がまだ続いている状況で中東も今大変な状況で。これがずっと続くのか続かないか分からない。日本も過去になかった物価高ですよね。コンビニでもありえない価格になって、生活ができなくなる人もいます。それがこのまま続くのか。何か突破口があって、社会が良くなる。今はすごく「差」があるのかなと思っていますが、今後も続くのでしょうか・・・
Q:起業されている人として、今のこの時代が良いのか悪いのか、いかがでしょうか。
澁田:コンサルをやっていましたし、経営企画の立場でお金の計画を作り、それをバッチリ当ててきたので、未来を見るのは得意なんです。本当にむちゃくちゃ得意なんですけど、ここから5年後は全く分からないです。もう本当に分からない。なぜかというと、やはりAIですね。実体経済に対するお金の量が多すぎるんです。だからそのお金の動きがどこに行くかで相当変わってしまうのが今恐れているところですね。もう1つ、AIがどうなるか全然分からないので。A Iが作る価値は結局人の置き換えじゃないですか。じゃあその人の置き換えで余った人が新しい価値を作らないと。その人たちが何もしなかったら、AIにお金を払う人はどうするの?という話になってしまうじゃないですか。誰もお金を払えなくなってしまう。なので、やはり新しい価値を作らなければならない。こういう「CROWN BAR」も小さなものですけど、今までの日本はシーシャもなかった価値ですよね。それに対して、新しいものが出て、みんなの消費が増え、市場が増えているので。そういったことを増やしていかないといけないなと思っています。こんな小さなことでなくてね。本当に3〜5年後、下手したらお金がなくなっている可能性はあると思っています。
─AIに相談して、大問題になったニュースもありましたね。
澁田:あれは誰かに相談していたら、別だったと思います。パパの友達とかに「ちょっとパパがこんなことになったんだけど」と言っていたら、また話が別だったじゃないですか。この間、社員が面白い動画を見てきたのですが、就職面接の話をしていて、トラブルがあったらどうしますかということに対して、「問題を見つけてきて」という人と、「飲みに行きます」と言ってくれる人と。本当に困った時は飲みに行くのが正しかったりすることもあるじゃないですか。大事なスキルって何と言ったらゴルフだったりするわけで。それをAIがやれることをわざわざ人間がやらなくていいでしょう。
ということは、逆に人間がやれることって、お酒を飲んだり、ゴルフに行ったり、キャバクラに行くこと。そうなると、やはりコミュニケーションできない人の気持ちというのが、今後より大事になってくるかもと思っています。
─確かにそうですね。コミュニケーションが人間ですよね。AIにできないこと。
澁田:多分ですけど、お金を稼いでもしょうがない時代がもう少ししたら来ると思います。ネットでサッカー見て、ワーっとやっていればよくて。人より稼いで、ブランド品を持って、高級な車や時計などキラキラしたものをつけて「すごい!」と言われたいかといったら、そうではないですよね。そうなった時に、精神的に繋がりとか、安全に幸せにやっていく、そういう世界になっていくと思うんですよね。きっと発展しなくなるんですけどね。
ということを考えれば、戦争もそろそろなくなると思っています。
澁田:僕1人だと食べるのには困らないんです。コンサルとしていろいろな人を助けてお金をいただくことはできたんですけど、今回こうやって「CROWN BAR」をやりたいと言った時、こうやって集まってくれた人がいて、すごく嬉しかったんですね。僕はコンサルとして生きるなら生きていけるけど、僕が死んだら終わりじゃないですか。
日本でこんなことやりたいと思った気持ちは、こういったプロダクトに取り込めて、それで皆でやっていける。それは僕がいなくなっても「CROWN BAR」は続くことができるかもしれないと思った時に、すごく自分で生きていて良かったなと思いました。自分が残せるものが今までなかったので。
そういった意味で、「CROWN BAR」に気持ちを込めて、皆で支えてくれているこの状況は僕の中でなかったので、そういった意味ではANAにいた時と同じような気持ちで今やっています。ANAは皆がANA大好きと言って仕事をしていますので。ANAを作った人は、そういう気持ちを持って作ったんだなといことを今沸々と感じています。

