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西島秀俊、共演者・満島ひかりの印象は「本当に表現するために生まれてきた方」<「時には懺悔を」完成披露試写会舞台あいさつ>

西島秀俊、共演者・満島ひかりの印象は「本当に表現するために生まれてきた方」<「時には懺悔を」完成披露試写会舞台あいさつ>

舞台あいさつに登壇した西島秀俊
舞台あいさつに登壇した西島秀俊 / 撮影:原田健

西島秀俊が、7月29日に都内で開催された映画「時には懺悔を」(8月28日[金]公開)の完成披露試写会舞台あいさつに、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、片岡鶴太郎、中島哲也監督と共に登場。本作で共演した満島ひかりとの撮影秘話を語る場面があった。

■打海文三氏原作の傑作ミステリーを映画化

本作は、打海文三氏による傑作ミステリーを映画化。原作が描いた世界、監督・スタッフ・キャスト・スペシャルニーズ(特別な支援や配慮を必要とする方)の出演者や家族をはじめとする関係者、といった制作陣の覚悟と圧倒的な熱量をエンターテインメントに昇華させた作品。

「死んだほうがまし」と呼ばれた探偵・米本(佐藤二朗)が殺され、元・同僚の一匹狼・佐竹(西島)と、助手で修行中の聡子(満島)が調査することになる。調べを進めるうちに、2人は9年前に起こった新生児誘拐事件にたどり着く。米本が死の間際に調査していたのは、9年前に失踪し今は父親の明野(宮藤)と2人で暮らす重い障がいのある少年だった――。

■脚本のすばらしさに感銘を受けてオファーを快諾「ぜひ参加したいと思いました」

登壇した西島は「撮影中は、すばらしいキャストの皆さん、スペシャルニーズを持つ子供たちと、毎日とにかく魂を込めて撮影していたので、こうやって完成して皆さんに見ていただけるというのはとてもうれしいです」と述懐。

さらに、「とにかく脚本がすばらしくて!自分が今まであまり触れることのなかったスペシャルニーズを持つ子供たちと、そのご家族の切実な思いというものが、すごく丁寧にリアルに描かれていて。そして、その先に世界だったり、人に対する希望があるというすばらしい本だったので、ぜひ参加したいと思いました」と振り返った。

また、役どころについて「探偵とか刑事っていうのは、どこか外側から事件を見て追いかけていくことが多いのですが、今回の佐竹という役は、(過去に自分が経験した事件と調査する)事件が重なっているわけではないのですが、やはりどこか自分の過去と似たものがあって、その事件に対してのめり込まざるを得ないし、同時に自分自身の過去を見つめざるを得なくなるので、『見たくもない』という全く反する感情を持ちながら事件にどんどん向かって行くという役で、今までやった刑事の役とは全く違う役でした。とても難しかったのですが、やりがいがありました」と告白。

そんな中、満島との共演について聞かれると、「本当に表現するために生まれてきた方なんだなというのが第一印象で、もうどのシーンのどの瞬間を切り取っても、本当に生きている感情が生々しくあるという方だと感じました」と印象を語り、「佐竹と聡子はキャラクターが真逆で、聡子は同じようにギリギリの生き方をしているんですけれども、彼女は“生きている”んですよね。常に前向きで生きている。佐竹っていうのは過去にとらわれていて、もちろん生きているんですけど、前を向いては生きていない。真逆なんです」と役柄について説明し、「満島さんとのシーンはどのシーンも充実した思い出深いシーンになっています」と回顧した。

加えて、「あるシーンのある行動について、監督が『これって(真意は)分かりますか?』って聞かれたんです。満島さんは『分かります。“生きる”ってそういうことだから。聡子は“生きている”から』って答えていて、僕は『分かります。佐竹は“死んでいる”から』って答えたんですけど、そういう監督の質問に対する互いの答えで、相手の状態だったり、役を知ることがありました」と“役者ならではの対話”があったことを明かした。

◆取材・文=原田健

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