球団専門メディア『SoDo Mojo』は現地7月28日(日本時間29日)、「マリナーズのフリーエージェントにおける最大の機会損失は、ますます明らかになってきている」と題した記事を掲載。トロント・ブルージェイズで活躍する岡本和真について取り上げ、シアトル・マリナーズが獲得に動きながらも最終的に契約へ至らなかった判断を指摘している。
2026年シーズンからメジャーリーグへ挑戦した岡本は、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約98億2000万円)の契約を結ぶと、1年目から中軸打者として存在感を発揮。同24日のボストン・レッドソックス戦では23号本塁打を放ち、日本人メジャー新人選手として大谷翔平の最多本塁打記録を更新した。
一方、今季も三塁の固定に苦戦しているマリナーズに関して『SoDo Mojo』は、「マリナーズは1月初旬から(岡本の補強に)関わっていたので、彼が現実的な選択肢ではなかったわけではない」と獲得に関心を示しており、実際に交渉の可能性があったと記述。決して手の届かない存在ではなかったと強調した。
さらにマリナーズにとって問題だったのは、岡本がチームの補強ポイントに完全に合致していたことだ。「岡本和真はシアトルが必要としていた右打者だった」と綴り、右打ちで長打力を備えて三塁を本職とする岡本は、長打不足とポジション問題を抱えるシアトルにとって理想的な存在だった。
しかし、マリナーズは複数選手を組み合わせる方針を選択。三塁にはコルト・エマーソンやJP・クロフォード、ブレンダン・ドノバンらが起用されたものの、レギュラーを確立するには至っていない。
また『SoDo Mojo』は、岡本の契約に関して「マリナーズがドジャース球団に大金をつぎ込まれて負けたわけではない。岡本は年間1500万ドル(約24億5000万円)の年俸を受け取った。追加費用を含めても、これはとんでもない大金契約ではなかった」と巨額投資ではなかったとも伝えている。
そのうえで、本塁打数で結果を残す岡本と三塁手を埋め切れていないマリナーズの現状を、憂いを含んでこう比較する。
「岡本は順調に活躍している一方、マリナーズはリーグ屈指の三塁手陣を擁しながら、未だに立て直しを図っている。マリナーズのオフシーズン最大の失敗は、隠れてなんかいない。彼はトロントの三塁に立っているのだ」
必要としていたタイプの打者を獲得できる機会があったマリナーズだが、それを逃したことは同球団にとって今季最大の後悔として残り続けるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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