
「上から叩き潰すぐらいの気概で」J1昇格候補の横浜FCが見据える景色。須藤監督は奮い立つ「内容と結果、両極を取れるように」
いわゆるモチベーターでもある。確固たるスタイル――攻撃的で魅力的かつ感動を与える「インプレッシブサッカー」――を標榜したうえで、選手たちを鼓舞する。
横浜FCを率いる須藤大輔監督の言葉は、何かを引きつけるような力がある。“魂”が宿る。「上から叩き潰す」と気合を入れる。
近年は昇降格を繰り返してきた横浜FC、2025年シーズンもJ1残留に失敗。百年構想リーグを前に須藤監督を招聘し、26-27シーズンはJ2を戦う。
「リーグテーブル的に言うと、18位で落ちたチームですから一番上にいると思います」
間違いなく昇格候補の1つだろう。開幕を翌週に控えたタイミングで現在の心境を訊けば、「自分たちのビジョンを持っています」と指揮官は強調する。
「我々はどこを目ざしているのかというビジョン。選手にいつも言っているのは、どんな相手にも個で勝負するし、主導権を握るっていうサッカーをしていきたい、そういう思いが非常にあります」
自信がある一方で、慢心は一切ない。「挑戦者のつもりで、上から見下すじゃなくて、上から叩き潰すぐらいの気概を持って臨んでいかないと、本当に危ないリーグ」と、常に危機感を持っている。
いくつもの困難が待ち受けるだろう。それは百も承知で、トップを走り続けるつもりだ。
「リーグテーブルで一番上だよ。じゃあ、その景色をずっと見続けるために、見続けられるようなプレーをしていきましょう、と。良い選手っていうのは、どんな状況でも、どんな相手にも、おそらく変わらずに、飄々と素晴らしいプレーをすると思いますから」
あくまでも優先すべきは“自分たちのサッカー”だ。
「どんな状況でも、連戦が続こうが、アウェーゲームが続こうが、相手がどこだろうと、我々の主導権を握るサッカーをして、我々がJ1でタイトルを取るんだよと、そういう立ち振る舞いをして、臨んで、内容と結果、両極を取れるようにすることが一番大事かなと思っています」
8月8日の開幕戦は、昇格組のテゲバジャーロ宮崎と敵地で相まみえる。幸先の良いスタートを切れるか。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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