プロ野球後半戦は7月31日からスタートする。球団史上初となるリーグ連覇がかかる阪神で気掛かりなのは、森下翔太外野手の「下半身のコンディション不良」だ。
オールスター第1戦(7月28日)には本塁打競争に加えて「4番・中堅」で出場したが、3回の守備から途中交代。
「その日に都内の病院を受診しています。第2戦(7月29日・富山)は欠場しました」」(阪神担当記者)
全セを指揮した藤川球児監督は「プレーをしていれば必ずそういうことはある」と意味深コメント。阪神の後半戦はヤクルトとの3連戦からだ。
開幕前はぶっちぎり優勝の声があったが、前半戦を「貯金10」で折り返した。ライバル巨人とリーグ史上初となる同率首位でのターンである。
ヤクルトとの3連戦は神宮球場で行われる。現時点で森下の出場可否は不明だが、これがひとつのネックだ。神宮球場は2015年3月以降、人工芝の張り替えが行われておらず、他球団の選手からは「他の人工芝よりも硬い」とやりにくさを訴える声が出ている。
その理由は都内屈指のアクセスの良さもあり、ヤクルトだけでなく東京、東都の大学野球や高校野球などで毎年300日近く稼働する過密スケジュールが解消されないことにある。
7月31日もナイトゲームのヤクルト阪神戦の前には、午前11時からリトルシニアの全国大会の開会式が行われる。他球団なら考えられない日程が組まれているのだ。
「アマチュア野球の試合経過が遅れたりすると、チームの試合前の練習時間が変更になることはよくあります」(ヤクルト関係者)
藤川監督は「コンディションの状態を見て決める」
8月の阪神は夏の高校野球の甲子園開催があり、遠征続き。ヤクルトとの3連戦後は8月4日から横浜でDeNAとの3連戦。8月7日からの中日戦(京セラドーム)まで「ホーム」には戻れない。
森下の出場に関して藤川監督は「コンディションの状態を見て決める」と言及した。3位のヤクルトには6.5ゲーム差をつけているが、今年の阪神は2月に、昨年のリーグ優勝に大きく貢献した石井大智投手がアキレス腱を断裂。7月22日には投手板から打者を立たせて投球を行う「ライブBP」を行ったが、今季の復帰はまだ不透明だ。
4月からの「死球禍」で近本光司外野手が、7月には前川右京外野手が戦線離脱。これが今季の藤川監督にとって、大きなストレスになっているのは確かだ。故障の不安を抱える選手にとっては、鬼門ともいえる神宮球場に、森下が登場するかどうか。今後の阪神の行方を大きく左右する。
(小田龍司)

