
「韓国人審判はなぜW杯に出れない?」韓国聴聞会で取り上げられた“まさかのテーマ”に怒号が飛び交う!「非難されるから誰もやりたがらない」と衝撃発言も
現地7月30日、韓国の国会で文化体育観光委員会による聴聞会が開催され、北中米ワールドカップを戦った韓国代表のホン・ミョンボ前監督や韓国サッカー協会のチョン・モンギュ前会長らが出席。代表監督選任に関する疑惑やワールドカップにおける代表チームの不振などが議題に上がり、さまざまな質疑応答がなされたが、新たな事実や証言などないまま終わり、国内のメディアやファンからは不満の声が上がった。
そんななか、韓国協会の審判委員長であるムン・ジニ氏も召喚された。韓国メディア『SPOTV News』は「この日の質疑でもっとも激しいやり取りとなったのが、審判行政を巡る問題だった」と報じ、「審判委員長が聴聞会で国会議員と激しく言い争い、『態度が不適切だ』との批判を浴びた。また、16年間に渡って韓国人審判がワールドカップを担当していない問題についても厳しい質問を受けた」と驚きの展開を伝えている。
まずムン・ジニ委員長はキム・ジェウォン議員の容赦ない追及を浴びる。「ムン委員長の在任中、審判評価員や育成指導員の配置が特定の人物に集中していた。委員長を頂点に一部の人物が審判行政を支配している。典型的なカルテルではないのか。あなたは審判界のマフィアのボスなのか?」と問われ、ムン・ジニ委員長はすぐには答えず、不快感を露わにした。
そこでキム・ジェウォン議員は「姿勢を正して、礼儀正しく答えてください」と注意すると、同委員長は「いま私が話しているではありませんか。声を少し落としてください」と応酬。その物言いに別の議員が抗議すると、委員長は「そこから口を挟まないでください!」と語気を荒げ、場の空気が凍りついたという。聴聞会の委員長が「ここは証人が自分の考えを自由に述べる場ではありません。委員に対してそのような言い方をしてはいけません」とたしなめる事態となった。
続けてムン・ジニ委員長はイ・ジョンムン議員から、「今大会は170人もの審判が選ばれたと聞いている。それなのになぜ韓国人審判はひとりも出れなかったのでしょうか?」との質問を受ける。韓国人審判は2010年の南アフリカ大会にエントリーしたのが最後で、主審としてゲームを担当した例となると、2002年日韓大会のキム・ヨンジュ主審までさかのぼらなければならない。
ムン・ジニ委員長はここで「韓国ではチームが負けると審判が非難される風潮があるため、誰も審判をやりたがらないのです」と衝撃発言。そのうえで「2010年までは、日本人主審と韓国人副審が同じチームで派遣される仕組みでした。しかし2014年大会からは、同じ国の審判団を一組で派遣する制度となり、その形では派遣できなくなりました」と説明した。
さらに「カルテルが形成されたなかで、人脈によって能力のない審判を起用し続けたことが国際審判界にも知られ、その結果、ワールドカップに派遣されなくなったのではないか」と責められたが、「そのようなことはありません」と冷静に答え、「すべてが100%うまくいっていたとは思っていません。若い審判を早い段階で発掘し、支援できる仕組みを整え、ワールドカップへ行ける審判を育てていかなければなりません」と、神妙な面持ちで理解を求めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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