
VTuberグループ「にじさんじ」に所属するローレン・イロアスのライブイベント「ローレン・イロアス 1st LIVE “FACE”」が、7月30日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。これまで数々のリアルイベントに登壇してきた彼がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、前々から期待していた方も多いだろう。WEBザテレビジョンでは、新曲のサプライズ披露や、カバー曲満載のセットリストで観客を熱狂させたイベントの模様をレポートしていく。
■ローレンが紡ぐ世界観やパフォーマンス
開演時間になるとステージが暗転し、ローレンが登場。ペンライトや照明で赤一色に染まる会場を「BRB」で盛り上げていく。ライブ序盤では、4月発売の1st Mini Album「No One」収録曲を主に歌い上げており、「SPY-DER」「赤の他人」と、カッコ良さ溢れる楽曲たちが並んでいた。

「国際フォーラム こんにちワッサー!」と、お馴染みの挨拶をしたローレン。初のソロライブということもあり笑顔を見せたりと、うれしそうな様子が垣間見える。「下手側の皆〜!」「上手側の皆〜!」といったコーレス(コールアンドレスポンス)を楽しんだりと、広い会場をのびのびと堪能する姿も印象的だった。

本ライブでは、タイトルにもなっている“FACE”にあやかり、彼のさまざまな“顔”が見られるものとなっている。普段歌唱することが多いダークな雰囲気の曲から明るめな曲まで、全24曲を歌い上げていた。

拡声器を持ちながら歌う「逆光(Adoカバー)」や「革命道中(アイナ・ジ・エンドカバー)」、そして2021年にカバー動画が公開された「神っぽいな(ピノキオピーカバー)」の生歌が披露されたりと、リスナーが反応してしまうようなセットリストを次々と展開。さらに「Overdose(なとりカバー)」の前にはライターに火をつけ、タバコを吸う演出が入っていたりと、彼が紡ぐ世界観に思わず魅入ってしまった。

カバー楽曲で多種多様な“顔”を表現したローレンだが、1st Mini Album「No One」初回生産限定盤Bにも3曲のカバーが収録されており、今回はその中から「ロミオとシンデレラ(dorikoカバー)」を選出。その後も「ノンブレス・オブリージュ(ピノキオピーカバー)」「少女レイ(みきとPカバー)」と、打って変わった雰囲気の曲を順に歌唱していく。特に「少女レイ」の終盤では、ローレンが暗闇の中へ消えていく……といった仕掛けも用意されており、想像以上のパフォーマンスに驚いた方も多いだろう。

■“カジュアル王子様系”な新衣装もお披露目!

ここからは「シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDENカバー)」「神のまにまに(れるりりカバー)」など明るめの楽曲が続き、「トンデモワンダーズ(ワンダーランズ×ショウタイムカバー)」の曲中には新衣装へと変化する演出も。今までにはない“カジュアル王子様系”の衣装となっているそうで、客席からは「カッコいい〜!」といった声も上がっていた。

一際大きな歓声が印象的だったのは、スタンドマイクを使用しながら歌う「プロポーズ(内緒のピアスカバー)」と、共通衣装を着用して熱唱していた「モエチャッカファイア(弌誠カバー)」だ。リスナーが思う「ローレンに歌ってほしい楽曲」を体現したかのようなセットリストには、筆者も圧倒されるばかり。そしてアンコール前ラストの楽曲「メフィスト(女王蜂カバー)」では、彼が高音を巧みに歌いこなしており、まさに新たな“顔”を見せたローレンに対して、客席からは大きな拍手も飛び交っていた。

■リアルイベントらしい一体感を見せたアンコール
観客のアンコールに応え、ステージ上に再度登壇したローレンが披露するのは、新曲「ダーリンメランコリー」。曲調から想像していた方も多いと思うが、作詞・作曲をかいりきベアが手がけているそうで、まさかのサプライズにリスナーからも「ありがとう〜!」と感謝の言葉が贈られていた。

ライブグッズとして販売されているTシャツを着用したローレンは「なんかないよね?」「ちゃんと予習してきたよね?」と告げ、同じくライブグッズのマフラータオルを手に持つ。会場の熱量をグンと上げたのは、事前にショート動画も投稿されていた「リロービート」。タオルを回したり、コーレスパートがあったりとリアルイベントらしい一体感もうかがえ、今がライブ終盤であることを忘れさせてくれるような時間だった。

「鬼ノ宴(友成空カバー)」終了後には告知が行われ、早くも楽曲はラスト一曲に。「一生忘れられない思い出になりました」「1人でやっているライブじゃないんだな」と、ライブに関する思いや、リスナーへこれまでの感謝を述べていく。

「まじでありがとう皆!」と口にし、彼が最後に歌うのは、人気アニメの主題歌としても起用された「ファタール(GEMNカバー)」。最後までアクセル全開だったライブは、観客からの声援とともに、無事に幕を閉じた。
◆取材・文=渡辺美咲


