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<開戦前夜>池松壮亮「新しい角度の反戦映画」仲野太賀、中村蒼、佐藤隆太、江口洋介、佐藤浩市との座談会特別映像を公開

<開戦前夜>池松壮亮「新しい角度の反戦映画」仲野太賀、中村蒼、佐藤隆太、江口洋介、佐藤浩市との座談会特別映像を公開

「開戦前夜」7月31日(金)全国ロードショー
「開戦前夜」7月31日(金)全国ロードショー / (C)2026 ポニーキャニオン/東京テアトル/NHKエンタープライズ/RIKIプロジェクト

池松壮亮主演映画「開戦前夜」が7月31日に公開。この度、池松、仲野太賀、中村蒼、佐藤隆太、江口洋介、佐藤浩市による座談会を収めた特別映像が公開された。

■若き精鋭たちが集う内閣直属の機関「総力戦研究所」が舞台

本作は、猪瀬直樹氏のノンフィクション「昭和16年夏の敗戦」を原案として創作された2025年8月に放送されたNHKスペシャル「シミュレーション〜昭和16年夏の敗戦〜」(NHK総合)のドラマパートに、新たなシーンを加えた完全版。石井裕也監督が、監督、脚本、編集を務める。

舞台となるのは、政府・軍・民間から選抜された、日本の未来を担う若き精鋭たちが集う内閣直属の機関「総力戦研究所」。1941年(昭和16)4月、アメリカをはじめとする諸国との総力戦の可能性を探る目的で模擬内閣を結成し、若きエリートたちが日本の未来を左右する戦争の行方をシミュレーションしていく姿が描かれる。

主演の池松は、模擬内閣では「内閣総理大臣」に任命される主人公・宇治田洋一を演じる。また、仲野は宇治田と同じ民間出身で、模擬内閣では「内閣書記官長兼情報局総裁」を担当する樺島茂雄役。中村は総力戦研究所のメンバーで、模擬内閣では「陸軍大臣」を担当した陸軍少佐・高城源一、佐藤隆太は機密情報をもとに、戦況や内外情勢の近未来を予測する特殊研究を考案した陸軍中佐・瀬古明、江口は瀬古と同じく、総力戦研究所を作ったメンバーの一人であり、陸軍中佐・西村良穂を演じる。そして佐藤浩市は、陸軍大臣で、のちに総理大臣となる東條英機役を務める。

■仲野太賀「数字というものは本質を曖昧にしてしまう部分もある」

公開されたのは、主演・池松をはじめとするキャスト陣による座談会を収めた特別映像。池松は、「昨年(2025年)、まずはNHKのスペシャルドラマとして戦後80年の節目に放送することができ、(ドラマ版に比べ)尺としては約40分長い形で映画版が完成して、こうして公開することができるようになりました」と経緯を説明。「とにかくこの物語と出会ってから、なんとか形にしたいと思っていました」と語る。

仲野は、総力戦研究所について、「エリート中のエリートが集まり議論が行われていた場所。そこで交わされている言葉は、政治的にも軍事的にも事実を元にしたデータの情報が応酬されていくんです」と語る。一方、役づくりにおいては、「データは分かりやすく情報として平等に伝達されますが、数字というものは本質を曖昧にしてしまう部分もある」と感じたといい、「(池松演じる)宇治田さんのセリフにもありますが、その数の中には一体どんな人が生きて、どんな背景があって、どんなドラマがあるのか。数字では本質は見えなくて。ファクトの応酬ではあるけれど、しっかりその背景を感じながら演じる必要がありました」と内面に向き合いながら演じることを意識していたという。

石井監督による丁寧な演出にも触れながら、「若い俳優さんもいる中、みんなが責任感を持ちながら演じた結果、伝わるものができたのではないかと思います」と作品への手応えをにじませている。

■佐藤隆太「(キャストたちの演技が)素晴らしくてゾクゾクするんですよね」

中村は、手に汗握る白熱の議論シーンが続く本作での撮影を振り返り「本を見た時に言葉だけで物語が進んでいくので、これは演じるのもなかなか大変だなと感じました」と率直な胸の内を回顧。議論のシーンについては、クランクインする前に総力戦研究所のメンバーを演じたキャスト、監督をはじめとするスタッフ陣とリハーサルを重ねる時間があったそうで「(総力戦研究所のメンバーを演じるキャストたちと)いろいろ試してみたり、“こういう動きにしてみよう”とコミュニケーションを取りながら作り上げて行きました」と語り、「その場で生み出されたものにしっかりと反応していくことがとても大切な現場だったので、誰一人気を抜かず細かいところまで神経を張り巡らせながら演じていました」と緊張感あふれる撮影現場の様子を明かす。

佐藤隆太は、国の未来を懸命に探ろうとする若者たちを深く理解し、厳しくも温かく見守る瀬古について「国や上官への忠誠心と、自分の中の正義と、研究所の若いみんなの情熱の間で揺れ動く男だったと思います。今の時代にリンクしてしまうような、だからこそ感じる“怖さ”のようなものを生々しく体現している一人だと思うので、ある種、共感してもらいやすいキャラクターなのではないかと思います」と、軍人としての使命と信念の狭間で葛藤する、複雑な役どころについてコメント。

さらに白熱する机上演習を間近で見守っていた佐藤は、「(キャストたちの演技が)素晴らしくてゾクゾクするんですよね、みんなのお芝居に」と絶賛。「セリフの投げ合いとバトンの繋ぎ方、頭から最後まで長い尺のものを通して撮るわけですよね。緊張感を高めて集中して。“チームとして一緒に頑張ろう”というものもありながら、一人一人が持つ熱い想いも感じましたね」と語る。

■江口洋介「何かが迫ってくるような“怖さ”があるように感じました」

江口は、本作のオファーを受けた当時について、「戦争映画はあまり体験してこなかったので、このようなテーマでやるときは納得した上で参加したいなと思っていました」と率直な思いを告白。「台本を読ませていただき、悲劇や大きな戦いもない密室の話ではあるんですが、何かが迫ってくるような“怖さ”があるように感じました」と第一印象を語り、本作への参加は、石井監督との対話が大きな決め手になったという。「“こういう時代だからやりたいんだ”という話を聞いて、グッと気持ちが入りました。これは参加する意味があるなと。これからの世代を担う方々が、何かを感じられるような可能性があるのではないかと思い、演じさせていただきました」と想いをにじませる。

佐藤浩市は、「東京裁判や残されているニュース映像での姿、そして昭和の戦争映画で描かれる東條英機から(彼に)画一的なイメージを持っていたんですが、それとは少し違ったアプローチができるのではないかと思いました」と、東條への印象と役へのアプローチについて明かした。「残された資料はそれほど多くはないですが、いい意味で凡庸で、地べた感がある人間として直面していたのならどうだったのか。石井監督と話をしながら、そんな東條を演じたいなと思いました」と、監督とともに模索した役づくりを語っている。

■池松壮亮「後の世に対して、平和に対して、積極的な働きかけが必要だと思っています」

そして座談会の締めくくりに池松は「僕自身、この作品に参加できたこと、そしてこの作品が公開できることにとても誇りを持っています。非常に見応えのある新しい角度の反戦映画になっていると思います」と作品への思いを語り、「戦後80年というのは、世界から見ても誇るべきこと。戦後80年というものを受け継いだからには、後の世に対して、平和に対して、積極的な働きかけが必要だと思っています。それを素晴らしいチーム・メンバーで、その一手となるかもしれない作品を作り上げられたことが幸せです。ぜひ観ていただけたらと思います」と作品に込めた願いも明かし、観客へメッセージを送っている。


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