日本時間7月30日のヤンキース戦に2番・一塁で出場した村上宗隆が、同点に追いつく23号アーチを放った。チームは延長12回にサヨナラ勝ち、ア・リーグ中地区首位の座をしっかりキープしており、昨年まで3季連続で100敗以上を記録した低迷ぶりがウソのような快進撃が続いている。
「村上の存在が大きいと思います。彼一人でチームを変えたといえば大袈裟に聞えますが、日本人選手がメジャーリーグ1年目で打った本塁打の最高記録は、大谷翔平の22本でした。これをブルージェイズの岡本和真に続いて塗り替えるなど、村上はインパクトの強い活躍を続けています」(現地記者)
ホワイトソックスがこれまでのような「お荷物球団」のままであれば、村上を放出して将来性のあるマイナー選手との交換トレードへ、という流れになったかもしれない。
事実、シーズン前半はそんな予想が多々、報じられた。しかし今は「トレードはない」という情勢に。その理由はチームの好調さだけではなかった。
「日本の住宅設備機器の大手企業とホワイトソックスの、パートナーシップ契約が決まりました。オールスターゲーム明けのアストロズ戦で村上のボブルヘッド人形が配られたんですが、その日本企業が協賛し、さらに人形にも企業名が記される珍しいものとなりました」(前出・現地記者)
入団交渉時に「ウォシュレットをつけて」と要望
MLB球団と日本企業のパートナーシップ契約というと、ドジャースが思い浮かぶ。その広告費がドジャースの潤沢な補強費に変わっていくのだが、今回のホワイトソックスのパートナーシップ契約のきっかけは、村上だ。入団交渉で村上がクラブハウスのトイレに「ウォシュレットをつけてほしい」と要望し、そのメーカーとの契約につながったからだ。
村上はチームにジャパンマネーを運んでくれた。チームに長く在籍してもらわなければ困る存在になったのだ。
「村上の契約は2年総額3400万ドル(約51億円)。決して大きな契約ではありませんでした。近くチームは長期契約を結び直すとみられています」(前出・現地記者)
先人の教えによれば、トイレをキレイにする習慣を身につけると、金運が上がるらしい。ホワイトソックスの「トイレ革命」が、チーム快進撃に影響しているようだ。
(飯山満/スポーツライター)

