
『大草原の小さな家』シーズン1バリューパック(Happinet)
【画像】え、こんなことある?これが旧作『大草原の小さな家』最終回の衝撃「爆破シーン」の風景です
私たちの土地や建物を盗むなんて許せない!
2026年7月9日よりNetflixドラマ『大草原の小さな家』の配信が始まり、グローバルTOP10の英語・テレビ部門で1位に輝くなど、世界的な大ヒットを記録しています。
『大草原の小さな家』は、ローラ・インガルス・ワイルダーによる同名の小説が原作です。日本では1970年代から90年代にかけてNHKで放送された、米NBC制作によるドラマが有名でしょう。2025年にはNHK BSプレミアムで再放送されており、放送開始から50年以上経った今でも高い人気を誇っています。
NBC版の『大草原の小さな家』は、1974年から1982年にかけて第1シリーズから第8シリーズまでが制作され、続けて第9シリーズにあたる『新・大草原の小さな家』が制作されました(日本での放送は1991年)。
アメリカの広大な自然を舞台に、働き者の父「チャールズ(演:マイケル・ランドン)」、理性的で美人の母「キャロライン(演:カレン・グラッスル)」、しっかりものの長女「メアリー(演:メリッサ・スー・アンダーソン)」、明るく活発な次女「ローラ(演:メリッサ・ギルバート)」、可愛らしい三女(リンゼイ、シドニー・グリーンブッシュ/双子が演じた)のインガルス一家が協力して生き抜いていく姿を描いたドラマです。
物語は次女ローラの視点で進みますが、作品の大黒柱を担ったのは父チャールズを演じたマイケル・ランドンでした。ランドンは本作の製作総指揮、脚本、監督も務めています。
このドラマの実質的な最終回は、『新・大草原の小さな家』の後に制作された2時間スペシャル「最後の別れ」です。非常にショッキングな内容であり、世界中のファンに衝撃を与えました。このエピソードの脚本と監督も、ランドンが務めています。
ローラたちが暮らすミネソタ州のウォルナットグローブに久しぶりに帰ってきたチャールズ夫妻は、悪徳不動産業者の「ラシター」が近辺の土地の所有権を取得したことを知ります。町の人たちとラシターは対立しますが、ラシターは軍隊まで動員して立ち退きを迫ってきました。
そして、集会で隣人の「エドワーズ(演:ヴィクター・フレンチ)」がこう言います。「よし決めた。ラシターが足で踏みにじる前に、せめてわしたちで町を葬ろう!」
チャールズは泣きながら愛着のある家にダイナマイトを設置してスイッチを入れ、本当に家が大爆発を起こして粉々に砕け散りました。続けて住民たちにより、民家や商店などが次々と爆破されていきます。廃墟と化した町を目にして呆然とするラシターたちを尻目に、住民たちは意気揚々と新しい土地に移住するために立ち去っていく、というラストでした。
この爆破は、撮影の最終日にスタッフ・キャスト総勢200名の前で行われています。慣れ親しんだ建物が木っ端微塵になるのを目の当たりにした関係者一同が涙を流し、なかでもローラを演じたメリッサ・ギルバートは「わからない、わからないわ! これがわたしの人生のすべてだったのよ!」と、取り乱すほど泣きじゃくっていました。
ランドンがこのような最終回を制作したのには、理由があります。セットが設けられた土地はリース契約が結ばれており、返還するときは元の状態に戻す約束でした。しかし、NBC側では、知名度のあるセットを使って、他のドラマや低俗な映画を作る計画が進んでいたのです。そのことを知ったランドンは、『大草原の小さな家』を観て育った子供たちのイメージを守るため、物語のなかでセットを爆破することを決意して実行したのです。
「私たちの土地や建物を盗むなんて許せない! ラシターたちがこの家を使うなんて許せない! あたしたちの家よ! もう悔しくて、考えるほど腹がたつ!」というローラの劇中のセリフは、まさしくランドンの心の叫びだったのでしょう。
Netflix『大草原の小さな家』第1シリーズのラストは原作に準拠しており、まったく印象が異なります。ぜひ興味のある方は見比べてみてください。
参考:『大草原の小さな家』DVDコレクション(ディアゴスティーニ)
