
朝ドラ『ばけばけ』では、松野トキ役を演じる女優の高石あかりさん。画像は「高石あかりファースト写真集 幻灯」(東京ニュース通信社刊)発売時の写真。
【画像】「え、マジで?」「脱ぐシーンまで」 コチラが「有害図書」の実写版で驚きの演技を見せた高石あかりさんの姿です
朝ドラ放送と同じ年に
NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)は、毎作多くの視聴者から注目を集め、無名のキャストの登竜門となったり、すでに有名な女優をさらにブレイクさせたりしてきました。ヒロインを務めた女優が出演後に「役名で声を掛けられるようになった」と明かすように、知名度の上昇にもつながっているようです。
そんな朝ドラでヒロインを経験した女優が、出演の前後で意外な過激青年マンガの実写化で驚くような演技を見せていた例もありました。近年の例を振り返ってみましょう。
2025年に放送されたドラマ『アポロの歌』は、手塚治虫さんが人間の愛と業を真正面から描いたノワール作品の実写版です。過激な性描写や輪廻転生を描く壮大な世界観の本作は、神奈川県で有害図書に指定されたこともある問題作で、実写化不可能とさえ考えられていたため、ドラマ化が発表された際は驚きの声も目立ちました。
幼少期の母とのトラウマにより愛を軽蔑する主人公「近石昭吾(演:佐藤勝利)」は、「何度生まれ変わっても結ばれぬ恋をする」という女神の啓示を受け、いくつもの世界をさすらいます。昭吾はある事件がきっかけで死んでしまった幼なじみの「渡ひろみ(演:高石あかり)」と、立場や状況が異なる世界で出会うものの、必ず悲しい運命を迎えることになりました。
本作は、2025年後期に放送された朝ドラ『ばけばけ』でヒロインを務めた高石さんのカメレオン俳優ぶりが際立つ作品です。第4話から高石さんが演じた「シグマ王」はひろみと瓜ふたつの合成人であり、無機質で温度を感じさせない暴君という難しい役どころでした。
さらに第4話ではシグマ王が合成人である自分の身体を見せようと、衣服を脱いで昭吾と対峙するシーンもあります。地上波ドラマのため、シグマ王が後ろ姿のまま服をゆっくりと脱ぎ、驚く昭吾の瞳に映るという間接表現になっていたものの、高石さんは無表情のまま裸になるシーンをしっかり演じています。
抑揚のない声やまばたきをせず、感情の宿らない瞳を持つシグマ王を演じた高石さんには、「異質な存在感をここまで印象づけられるのはすごい」「人外のキャラをこんなに再現できるなんて、こりゃ朝ドラにも選ばれるわ」と演技力が高く評価されていました。また、途中で披露する歌唱力の高さも話題を呼んでいます。
『アポロの歌』と同じく手塚さんが手がけた『ばるぼら』も、オカルティズムや禁断の愛、スキャンダルなどのタブーが盛り込まれている作品で、映像化された際に大きな注目を集めました。
本作は異常性欲に悩む耽美派の小説家「美倉(演:稲垣吾郎)」が、新宿駅の片隅で泥酔していた少女「ばるぼら(演:二階堂ふみ)」と出会ったところから始まります。アルコール依存症で自堕落なばるぼらは次第に美倉の家に入り浸るようになり、美倉も不思議と創作の意欲が湧き上がっていきます。
二階堂さんは、「りんごをかじりながらキッチンで」「ふたりで入浴中に」など、出演時間の大半がヌードシーンである本作で魅惑的なばるぼらを体当たりで演じました。
濡れ場こそ多いものの、手塚先生の実子である手塚眞監督と、主にウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルさんによる繊細で美しい演出が特徴的で、「蠱惑的な魅力のあるばるぼら、解釈一致だった」「いやらしさよりも美しさが勝るのがすごい」と二階堂さん演じるばるぼらにも高い評価が集まっています。
本作の公開時、二階堂さんがヒロインを務めた2020年前期の朝ドラ『エール』がまだ放送中だったこともあり、ギャップに驚く人も続出していました。
奥浩哉さんの大人気作品『GANTZ』も、過激な暴力シーンや性描写、高度な映像技術が求められる点、理不尽なデスゲームが繰り広げられるスケール感などで映像化が難しいと言われていた作品です。しかし、数々の実写化作品を成功に導いた佐藤信介監督により、『GANTZ』は2011年に二部作として映画化を果たしました。
本作で衝撃的な登場シーンを見せたのが、ヒロインのひとり「岸本恵」を演じた夏菜さんです。翌年の朝ドラ『純と愛』でヒロインを務めた夏菜さんは、本作が映画出演2作目にして「浴室で自殺を図ったため、全裸の状態で部屋に転送されてくる女子高生」という役に体当たりで挑みました。
正面からははっきりと映っていないものの、後ろ姿はあらわになっている登場シーンは、観た人に強い印象を与えています。その後も夏菜さんはボディラインがくっきり表れるガンツスーツを身にまとって戦闘に挑むシーンも体当たりで演じ、大ブレイクのきっかけとなりました。跡がつかないように撮影数日前から下着なしで過ごすなど、過酷な撮影だったそうです。
