今夏、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへ加入したレブロン・ジェームズはキャリア24年目の来季、自身5度目のNBA制覇を目指す。
新天地シクサーズにはジョエル・エンビード、タイリース・マキシー、VJ・エッジコム、アデム・ボナに加え、今夏のトレードやFA(フリーエージェント)市場でジェイレン・ブラウン、ディーン・ウェイド、アンファニー・サイモンズを獲得。さらに、レブロンとロサンゼルス・レイカーズで共闘したケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(KCP)とも契約する見込みと『ESPN』が報じており、一気に戦力を充実させた。
ただ、レブロンやブラウンを筆頭に新加入選手が多いだけに、短期間でケミストリーを築けるかが最大の課題となる。
そうしたなか、レブロンの代理人で『Klutch Sports Group』CEOのリッチ・ポールが、現地時間7月31日に配信されたポッドキャスト『Game Over』で興味深い構想を明かした。
「私は『アイバーソン・カット』のような動きをイメージしている。そうすれば攻撃の選択肢が増える。基本的に、シクサーズではレブロンをドレイモンド(グリーン/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のような役割に据えるということだ」
ポールが引き合いに出したグリーン(198㎝・104㎏)はウォリアーズの攻守の要で、トップからゲームを組み立て、スクリーンやハンドオフを駆使しながら味方の得点機会を演出する役割を担っている。レブロンも卓越したゲームメーク力とバスケットボールIQを備え、リーグ屈指のプレーメーカーとして知られる。
ポールは、この新たな役割によって最も恩恵を受けるのがマキシーとエッジコムのガード陣と見ている。
「タイリースが一番恩恵を受けるだろう。彼は今やオールスターの常連であり、このチームの中心選手だ。そして次に重要なのがVJ・エッジコムだ。彼がこの状況を真摯に受け入れて、SNS上の声に悩まされなければ――得点の多さが必ずしも契約価値とイコールではないと理解できれば――非常に効率的な選手へ成長できるはずだ」
今年12月に42歳を迎えるレブロンは、全盛期のように毎試合得点を量産するだけではなく、周囲を活かしながら試合を支配する新たなスタイルへ移行している。ポールの描く構想通りなら、シクサーズはレブロンを中心に新たなオフェンスを築き、優勝争いへ参戦できるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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