ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!
やれるところまでやり切る 不屈の精神で向上を目指す

ダニ・ホルムクビスト●1988年生まれ、スイス出身、国籍はスウェーデン。13年に米国ツアーデビュー。23年「ショップライトLPGA」4位、25年は「ダウ選手権」18位。
米ツアー12年目のダニ・ホルムクビストは、ガンバり屋さん。そんな彼女は小学生のころ「プロゴルファーになりたい!」と思ったという。そして「プロになるなら、英語を話せたほうがいいだろう」とスウェーデン内の英語の学校に通った。
カリフォルニア大学時代は「プロ志望だと中退してプロを目指す学生もいるけど、私は学生生活をまっとうする」という強い意志で、ビジネスとマーケティングを先行し、大学のゴルフ部活の活動と両立した。
13年の米ツアー最終予選会で部分的なシード権を獲得。念願プロになったものの、毎年のようにレギュラーツアーと下部ツアーを行ったり来たり。1軍半のような状況からなかなか抜け出せないなか、事故に巻き込まれてしまう。18年11月の「ブルーベイLPGA」で乗っていたゴルフカートの故障が原因で、椎間板を負傷。
やむなく長期のリハビリ生活をしいられた。だが、こういった逆境で、不屈の精神を発揮するのがホルムクビストである。
「自宅でLOVE ISLAND(恋愛リアリティ番組)を観ているだけだと、さすがに暇すぎた」と、リハビリの合間に、前々から興味があったというワインの勉強に励んだ。2年半かけて、世界的に合格率約50%というワインソムリエのレベル3の試験に見事合格。
その後、ヘリコプターの操縦免許の取得に励んでいる。「飛行機と迷ったのですがアメリカでは、ほぼ男性しかヘリを操縦してないと聞いて。だったら、なおさら挑戦したいなと。女性でもできると証明したくなったんです」とやる気スイッチが入った。
ケガから回復すると本業でも結果が出た。23年の「ショップライトLPGAクラシック」で4位に入賞。35歳で自己最高位を更新した。だが、その勢いは継続しなかった。今季は6月のダウ選手権の18位が最高成績で、9試合のうち6試合で予選落ち。来季のシード獲得は絶望的だ。それでも、ホルムクビストはやれるところまで、やりきるのだ。

いかがでしたか? 今後の活躍が楽しみですね!
写真・文=南しずか
PHOTO&TEXTShizukaMINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports lllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
