8月2日に本戦が開幕する男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハードコート)は現地1日にシングルス予選が行なわれ、今季限りでの現役引退を表明している元世界ランキング4位の錦織圭(現721位)が登場。地元勢のマイケル・ジェン(アメリカ/同118位)と対戦したが、3-6、1-6で完敗し、本戦進出はならなかった。
36歳の錦織は引退発表後初の公式戦出場となった現在開催中のATP500大会「ムバダラDCオープン」(7月27日~8月2日/アメリカ・ワシントンDC)に本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)で出場し、1回戦で中国出身の21歳シャン・ジュンチェン(元47位/現270位)を6-7(3)、6-3、6-4で下して約1年2カ月ぶりのツアー白星を獲得。しかし2回戦では19歳の新星ラファエル・ホダル(スペイン/同24位)に3-6、2-6で敗れ、ベスト8進出を逃していた。
それから中2日で迎えた今大会予選。1試合を勝てば本戦入りとなる状況だったが、錦織は現在キャリアハイのランキングにつけている22歳のジェンにわずか63分でストレート負けを喫した。両者は2023年6月の下部大会「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマル/ハード/ATPチャレンジャー75)決勝で1度だけ対戦しており、この時は錦織が6-2、7-5で勝利。しかし約3年ぶりの再戦となった今回はリベンジを許す格好となった。
試合は最後まで錦織らしさが見られなかった。第6ゲームから立て続けに4ゲームを落として第1セットを失うと、第2セットもわずか1ゲームしか奪えず、本来のプレーを発揮できないまま力尽きた。
実は錦織は先述のホダル戦後、右肩にアイシングを施した状態で記者会見に出席し、その様子を見た一部のファンから心配の声が上がっていた。ジェン戦ではサービスを思うように打てず、キープに苦労。その上、得意のリターンゲームでも流れを引き寄せられなかった。もう出場大会は残り少ないだけに、大事に至っていないことを願うばかりだ。
この後錦織はマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月13日~23日/アメリカ・シンシナティ)の予選に再びWCで参戦予定。しばしの休養と調整を経て、次戦こそ予選突破、そしてその先のさらなる勝ち上がりも期待したい。
文●中村光佑
【動画】1年2カ月ぶりにツアー白星を挙げた錦織のDCオープン1回戦ハイライト!
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