女子テニスツアーのWTA500シリーズ「ムバダラDCオープン」(7月27日~8月2日/アメリカ・ワシントンDC/ハードコート)は大会6日目の現地1日にシングルス準決勝が行なわれ、メインコート第2試合に元世界ランキング1位で第3シードの大坂なおみ(現13位)が登場。21歳の注目株アレクサンダー・イーラ(フィリピン/同28位)と対戦したが、4-6、2-6で敗れ、初の決勝進出はならなかった。
28歳の大坂は今大会が初のベスト8進出を果たした四大大会「ウインブルドン」(芝コート)以来の公式戦出場。上位4シードのため1回戦は免除され、初戦の2回戦ではアシュリン・クルーガー(アメリカ/同67位)、準々決勝ではエリザベッタ・コッチャレット(イタリア/同71位)を下してベスト4へ駒を進めていた。
準決勝ではまだツアーレベルでの優勝こそないものの、先のウインブルドンでフィリピン勢初の四大大会シングルスベスト16進出を果たし、現在キャリアハイの世界ランキング28位につけている期待の新星イーラと初対決。注目の一戦は大坂が強風吹き荒れる難しいコンディション下で果敢に攻める姿勢を貫いたが、相手の粘り強い守備と巧みな展開力に主導権を奪われた。
第1セットは序盤で互いにブレークを取り合うなど両者譲らぬ攻防が続いたが、終盤に大坂が2度目のブレークを許してセットダウン。第2セットは大坂が攻守共に後手に回る場面が目立ち、反撃の糸口を見出せないまま1時間16分でストレート負けとなった。
勝ったイーラはオンコートインタビューで大坂への敬意を示しつつ、次のように試合を振り返った。
「今日は本当にいいプレーができました。ナオミのような素晴らしい選手と対戦できたことは、私にとって特別な意味があります。彼女は決して侮れない選手なので、とにかく集中し続けることを心掛けました。素晴らしいラリーが多く、この大会にふさわしいハイレベルな試合になったと思います」
また試合後にネットで大坂と健闘を称えあった場面についても言及し、「彼女と同じコートに立てたことは本当に光栄でした」と改めてコメント。その上で「ファンの皆さんの声援が大きな力になりました」と感謝の言葉も口にした。
またも2021年1月の「全豪オープン」(四大大会)以来となるツアータイトル獲得はお預けとなった大坂だが、今大会を含め安定した結果を残しており、次戦のWTA1000大会「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・トロント)にも勢いをつなげたいところ。そのトロントでは昨年の準優勝で獲得した650ポイントを守る戦いにはなるが、引き続き奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂VSイーラのDCオープン準決勝ハイライト!
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