本サイト7月26日公開の記事で、10歳になる我が家の肥満猫(名をガトーという)が、これまでの最高体重10.74キロを記録し、減量作戦に乗り出したことを書いた。
動物病院の先生とは、食生活を改善するしかないという話になったが、猫の食生活を管理するのが難しいことを、改めて思い知らされることになった。
まずは1日の食事タイムを説明しておく。
カロリーが少ないウェット、缶詰は早朝と夕方の2回、60グラムの缶を飼っている3匹に3等分して20グラム、1日に40グラムだ。これは従来通りに与える。ドライのカリカリをあげるのはその間に「腹へった」が始まった時、夜などにかけてと夜中だ。
体重を測った当日は、病院で配っている療養食(カリカリ)のサンプルを3種類もらってきた。最初は「体重管理に配慮した成猫のための総合栄養食」というDを与える。ガトーの反応を見ていたら、けっこうガツガツ食べる。思わずガッツポーズ。これは病院に取り置きがあったので、その日に大袋を購入して、手元に大量にある。このDでしばらく様子見しよう。
と思ったら食べたのは2回だけで、その後はスルーされた。Dが入っている器の前に行っても、フンという感じで横を向いてしまう。もう飽きたのか。
次に「消化・体重・糖尿病の管理」のWだ。これも食べるが、あとで見たら器にはけっこうな量が残っていた。ダメか。ならばと時間をおいて、以前も試したことがある「満腹感サポート」のRを与える。これも最初は食べたが、次から食べなくなった。
病院で体重を測ってから、4日間はこんな感じだ。1日に食べる量としてはだいぶ減っていることになるが、これで体重が減ったとしたら、うまくないから食べなかった、というだけのことになる。
食べたくないものは食べないと主張
5日目に病院からWとRが入荷したというので、取りに出かけた。先生が、食べさせる目安がわかる計量カップも用意してくれたのはありがたい。
というのも、説明書きではDでカロリー制限する場合、1日の分量は7キロの猫で200CCのカップ1杯。ガトーは10キロオーバーだから、1日に1.3カップぐらいだ。1日分の半分は缶詰として、あとの半分はカリカリ、単純に1.3の半分として0.65カップ。ガトーが療養食をそんなに食べるとは思えない。しかも食べたのは最初だけで、その後は3種類とも食べなくなった。無理やり療養食を食べさせるために、缶詰を食べさせないのもかわいそうだし…。
苦肉の策で、3種類を並べて出してみた。3種類の中でより食べやすいものを選ぶことを期待したが、どれにも口をつけず。食べたくないものは食べないと主張している。どうやら考えが甘かったようだ。気の毒なのはガトーに付き合わされている他の2匹で、当然ながら食べないから、腹ッぺらし状態になっている。手のひらに乗せて食べさせようとしても、鼻であしらわれてしまった。

その結果、家族会議でこう決まった。
「暑い夏場にこれで体力が落ちたら、目も当てられない。従来通り、銀のスプーンや三ツ星グルメのカリカリを食べさせるしかない。ただし、たくさんあげないこと。『腹へった』と訴えてきても2回に1回。あげる量は従来の半分」
大減量のダイエット作戦は1週間ももたずに、ひとまず大失敗の巻。
(峯田淳/コラムニスト)

