忘れ去られた日本人メジャーリーガー、エンゼルス・菊池雄星はいったい何をしているのか。4月下旬に左肩に張りを訴えて負傷者リスト(IL)入りしている菊池の最近の動向を追ってみた。
7月31日、傘下の1Aランチョクカモンガ・クエークスの一員としてジャイアンツ傘下1Aサンノゼ・ジャイアンツ戦で先発登板し、3回を投げて3本塁打を含む6安打6失点(自責点4)、5奪三振だった。失点はしたが、球速は最速97マイル(約157キロ)を計測し、
「本当にハッピー」
とコメントしている。
今後は傘下の3Aソルトレーク・ビーズにステップアップし、8月5日から10日にかけてパドレス傘下の3Aエルパソ・チワワズ戦に登板。順調にいけば、8月15日から本拠地エンゼルスタジアムで行われるロイヤルズとの3連戦でメジャー復帰となる。
だが、現実はそんなに簡単ではないと話すのは、メジャーリーグジャーナリストだ。
復帰を急いで来季以降に支障を来せば痛いので…
「今のエンゼルスはもう白旗状態ですからね。アメリカン・リーグ西地区では最下位ですし、ワイルド・カード争いでもリーグ最下位。来季に向けてチームを立て直す必要があります。菊池の契約は3年総額98億円と高額で、万が一、復帰を急いで来季以降に支障を来せば、チームにとっては痛い出費となります。じっくりリハビリをして来季に備えればいいわけですからね。それより今季の残り試合を若手優先で起用し、経験を積ませた方がいい」
とはいえ、今季の菊池はわずか7試合の登板で、31回を投げて33三振を奪ったが0勝3敗、防御率5.81と全く戦力になっていない。
「故障は仕方がないことですが、菊池はタフさを買われて入団した選手ですから。チーム低迷の戦犯扱いされても仕方がありません」(前出・メジャーリーグジャーナリスト)
日本人ではドジャース・大谷翔平と山本由伸、ホワイトソックス・村上宗隆、ブルージェイズ・岡本和真らの活躍が頻繁にニュースになるが、今のところ菊池の動向に関心が注がれることはほとんどない。
(阿部勝彦)

