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《イオン爆発》「売上金を金庫に戻すよう指示した?」死者2名のハビタの店長に問うと涙を流し…社員は「入口によっては入れたこともあったようです」

《イオン爆発》「売上金を金庫に戻すよう指示した?」死者2名のハビタの店長に問うと涙を流し…社員は「入口によっては入れたこともあったようです」

死者38人(8月2日14時現在)を出した熊本地震。地震後の爆発で7人が亡くなったイオンモール熊本(嘉島町)では、客の誘導を終えていったん店内に戻った専門店の従業員らが犠牲になった。このうちコスメ・生活雑貨セレクトショップ「ハビタ」では大竹玖瑠美さん(22)とBさんの女性従業員2人が死亡した。2日にはBさんの葬儀が熊本市内で行われ、同日夜、ハビタ(本社・熊本市)の上野景真社長が「売上金を金庫に移すため、館内に戻るよう指示をした」と社命で2人が戻ったことを明らかにした。

「ご遺族に、分かる範囲の事実を取りまとめた報告書をお渡しするつもりです」

地震は7月28日午後4時27分に発生、約3000人と約1500人の従業員が速やかに館外に避難したが、同5時50分ごろに大規模な爆発が発生。取り残された専門店の従業員ら12人が救助されたものの、7人が亡くなった。モール運営本体のイオンは社長らが会見で、大規模災害時にはいったん館外に出た場合は従業員でも館内には戻らない、とするマニュアルがあることなどから「亡くなった方たちがなぜ戻っていたのかわからない」と説明。

しかし、大竹さんの遺族が一部メディアの取材に「玖瑠美はイオンに買い物に訪れていた親族と避難後に駐車場で遭遇し、『レジのお金を金庫に入れに行かないといけない。会社の人に頼まれた』と言い残してBさんとともに館内に戻った」などと証言しており、ハビタ側の対応が注目されていた。

Bさんの葬儀は2日午後、熊本市内の自宅近くの斎場で行われ、ハビタ本社管理部の男性社員とイオンモール熊本店の女性店長の2人が弔問に訪れた。社内でまとめた今回の報告書を持参したという。記者が大竹さんの証言内容をぶつけると、男性社員は言葉を選びながらこう証言した。

「詳細は現在確認中ですが、ご遺族に会社として分かる範囲の事実を取りまとめた報告書をお渡しするつもりです。現場や店長、また店長と本部のLINEや電話でのやりとりという事実関係を報告書にまとめています。その後で、メディアの方々にも対応させていただこうと思っております」

「お二人は仕事熱心でしたか」と尋ねると、涙を流しながら「はい」

地震当日、同店で働いていたのは亡くなった2人で、店長は休みだったという。地震発生後、イオン側が「安全確認が取れたから館内に戻ってもいい」と専門店の問い合わせに答えたという情報もあり、記者がそれを質すと男性社員はこう答えた。

「イオン側にはまだ確認できていませんが、他のテナントの方に事情を聞くとイオンモールの管理者から『1人ではなく、4、5人固まって入るならいい』と指示されたという情報もありました。イオンモールの入口はたくさんあるので、入口によっては入れたり、入れなかったりということもあったようです」

一方でイオンの吉田昭夫社長は7月29日の記者会見で、「中に入って良いかというアナウンスがあったか」という記者の質問に対し、

「そういったことは一切ございません。明確に否定しておきます。そういったことはございません」

と説明。モールには多くの入口があるが手分けして中に入らないように呼び掛けていたとも話し、両者の主張は食い違っている。

また、葬儀に訪れた女性店長は地震当日、大竹さんら2人に「無事ですか?」とグループLINEで安否確認をしたのみだと主張し、売上金を金庫に戻すよう指示したかについては明言を避けた。しかし、「お二人は仕事熱心でしたか」と尋ねると、涙をこぼしながら「はい」と答えた。

また2日夜、大竹さんの通夜があり、ハビタの上野社長が参列後に報道陣の取材に応じた。

上野社長は「痛恨の極みです。お二人のご遺族に申し訳ありません」と謝罪したうえ、会社幹部の指示を受けた女性店長が大竹さんとBさんに「もし入れるなら売上金を金庫に戻してほしい」と連絡していたことを明らかにした。同店はモール内の2階にあり、金庫は1階にあるという。

ホームページなどによると「ハビタ」は1976年創業、熊本市南区に本社を置く資本金1000万円の企業で、「新しい生活文化の創造と提案、生活雑貨の企画製造と販売」を事業内容に熊本、福岡、佐賀、大分、宮崎の九州5県に計15店のセレクトショップを出店している。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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