ロサンゼルス・ドジャースのタリク・スクーバル獲得のニュースは一気に球界内の注目を集め、今なお、反響が鳴りやまないままだ。有望株3選手がデトロイト・タイガースに移り、ドジャースは球界最強左腕をチームに迎え入れた。トレード成立のニュースから間もなく、ドジャースがまたもサイ・ヤング賞左腕の獲得という大物補強を行なったことで、「球界を壊す」との声も上がっている。
また、このトレードをめぐり、同じくスクーバル獲得を目指していたと言われるミルウォーキー・ブルワーズの専門メディア『Reviewing THE BREW』が独自の見解を示している。
同メディアによると球界内でブルワーズに対し、ドジャースのトレードを“阻止”出来なかったことへの責任を問う声も上がっているという。さらに、「ブルワーズは容易に、そして当然ながらドジャースを上回るオファーを提示できたはずだ」という反応も少なくないと説明している。
一方で同メディアは、「『ドジャースにスクーバル獲得を許した』として、ブルワーズ球団を責めるのは不公平だ」と主張。その理由として、「たとえトレード期限時点でブルワーズがどれだけ好成績を残していたとしても、資金力で圧倒的に勝るドジャースを相手に、スモールマーケット球団であるブルワーズが競り勝つことを求めるべきではない」と語気を強める。
また、獲得のためのプロスペクトの放出にも言及。「将来メジャーで活躍する可能性を持つ選手を失うことを意味する」と強調しており、「ドジャースは、潤沢な資金力によって、その穴を比較的容易に埋めることができる。一方のブルワーズは、若く安価なメジャーリーガーへの依存度が高い。限られた資金で戦う球団にとって、彼らは高額FA選手よりもはるかに価値の高い存在なのである」などと綴っている。
同メディアは、「その意味においてスクーバル争奪戦でドジャースを上回るオファーを提示できなかったとして責められるべきなのは、プロスペクトを失う痛手が比較的少ない大市場球団だ」と繰り返しながら、「野球界の均衡を保つ責任まで、厳しい立場に置かれている球団に負わせるのは酷というものだ」と持論を並べた。
近年、物議を醸すまでになったドジャースの大型補強。今後も続くであろう選手獲得をめぐる議論は、球界の戦力格差という問題にも改めて目を向けさせている。
構成●THE DIGEST編集部
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