『大阪vs東京〜ドリーム東西プロレス合戦2026〜』梅田ステラホール(2026年8月2日)
東西対抗戦は4勝3敗で東軍が勝利。ノーサイドで7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の被災地に熱いエールを送った。
今年で3回目となった出身地別の東西全面対抗戦。過去2回はいずれも西軍が制していた。第1試合から熱戦が続き、セミファイナル(第6試合)が終わった時点で3勝3敗のイーブン。メインイベントで勝敗が決することになった。
西軍はともに大阪出身のKO-D無差別級王者・上野(キャプテン)と高木が異色のタッグを結成。対する東軍は宮城出身・MAO(キャプテン)と静岡出身・青木が合体した。8・11両国でのKO-D無差別級選手権試合「王者・上野vs挑戦者・MAO」の前哨戦ともなった。
序盤から上野とMAOが意識し合って激しくやり合った。青木が高木を押さえ込みにいけば、高木はブレーンバスターで反撃。MAOが上野を変型ストレッチで絞り上げれば、その横で青木が高木を卍固めで捕らえる。上野とMAOがエルボーのラリーに発展。MAOがレフェリーを飛び越えてスタナーを狙ったものの、キャッチした上野がジャーマンを敢行した。
高木もMAOにクロスチョップ、リバース・スプラッシュを決めたが、MAOと青木はトレイン攻撃、ダイビングダブルニーの競演と連係を駆使して押し返す。高木が腰を痛めた様子をみせたが、これは三味線。MAOにテキサスクローズラインを決めると、MAOはランニング掌底を叩き込んだ。
ここで西軍の石田有輝が飛び込むと、カオスな展開に突入。松井幸則レフェリーがMAOを攻撃し、西軍の正田壮史が入ってくると、木曽大介レフェリーが松井レフェリーの足を引っ張った。さらに両軍の選手がなだれ込んで高木にトレイン攻撃をお見舞い。MAOが大阪臨海アッパーからデルフィンクラッチを決めたが、西軍メンバーがカットした。
石田がMAOを小股すくいスープレックスで投げると、高木はなぜかパートナーの上野にストーンコールドスタナーを決め、MAOにもストーンコールドスタナーをさく裂。青木が上野にトペを発射して分断すると、MAOがキャノンボール450°を決めて高木から3カウントを奪った。
この結果、東西対抗戦は4勝3敗で東軍が勝利。MAOが両国KO-D戦へ向けた前哨戦を制した。試合後、MAOは「今日は俺たち東のチームワークが良かったみたいだな。でも、DDTがプロレスが盛り上がる最高の大会じゃねえか。このくらいの団結力で突っ走っていこうぜ。西軍キャプテン、俺たちは両国での決戦が控えてるが、今日は俺たち東軍の勝ちだ! ここからさらに熱を帯びていこうぜ。チャンピオン!」と通告。これを受けて上野は「終わってしまえば、東も西もないんや。悔しいよ。両国については言いたいことはたくさんあるが、今日は西軍が負けました。ただ西軍はただじゃ終わらねえ。負けただけじゃ終わんねえんだよ」と返した。
そして、MAOは熊本地震に言及。2011年の東日本大震災を被災している経験もあって、「あえて言わなかったけど、東も西も関係ないと思う。今、西の端っこで熊本で大きい地震があって大変なんよ。俺は2011年に宮城で大変だった時に、日本のいろんな力をもらって頑張ったからさ。日本全国、肩を組む時間だと思います。今日は戦ったけど、西とか東とか関係なく、日本全国団結していきましょう」と訴えた。
ここで熊本・八代市出身で、一昨年10月には地元凱旋興行も開催した石田が「先日起こった熊本地震、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。自分の地元・八代はすごい被害があったところなんですけど、生まれ育った地元が地震で崩れていくのを見て悔しくてたまらなくて、何もできない自分に腹が立ちました。でも、被災された方が一番大変だと思うんで、ちょっと言葉にできません」と心境を吐露。「今、自分はこのリングで精いっぱい戦うことしかできないなって。精いっぱい戦うことで、少しでも熊本に元気を与えられたらと思ってます。僕の大好きなふるさと、熊本は絶対に地震なんかに負けません。またもう1度復興して立ち上がって、またいつもの日常に戻ることを願ってます。皆さんも熊本にエールを送ってください。ガンバレ、熊本!」と涙交じりに故郷にエールを送った。
【MAOの話】「俺たち東日本の勝利。西軍も強いし、今は団結するときだと思うんで。東も西も関係なくやっていきましょう。俺たちはプロレスを止めないことでしかやれない。東日本の時は宮城にいて、エンタメが止まるとつまんなかったから。プロレス楽しみにしてる人もいるから。そうやってやっていきましょう。前哨戦激しくなっていくね。だんだん火花散っていくけど。俺が東日本を代表して、しっかり勝ちたいと思います。両国のメインに持ち越しです」
【上野の話】「東西対抗戦、毎年大盛り上がりで。今年は負けましたが。日本、熊本だけじゃなく、暑くて大変なことも多いけど。もちろん熊本、僕らもいっぱいお世話になってる。僕たちができることは、みんながプロレスを見てるときに元気になるようなプロレスをしますんで。両国国技館、大盛り上げして、元気を受け取ってもらえるように。DDTプロレス、全力で戦って、全力でふざけます。東西対抗戦、来年は負けねえぞ」

