お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルが、3日放送の日本テレビ『大悟の芸人領収書』(月曜23時59分)に出演。自宅で枝豆をつまみにビールを飲んで号泣してしまった理由について語った。
芸人同士の会話ばかりで悩む「会話にならないんですよ、もう一般の人と」
番組でMCの千鳥・大悟は、芸人を取り巻く環境の特殊性に言及した。「ワシらって、仕事場でも芸人やんか。飲みに行っても芸人とやんか。次の日も芸人おるやんか。なんか、おかしくなってるよね、多分」。すると野田も「イカれてます。会話にならないんですよ、もう一般の人と」と同意した。
大悟は過去にNHK Eテレの子どもたちと3日間ロケに行った経験を振り返る。「ワシなんかな、昔、NHKのEテレかなんかやってる時に、3日間そのEテレの子供たちとロケで行ってん。そこに、ワシだけやねん芸人。あとは子供たちやねん」。芸人から離れた3日間を過ごした後、最後の日にちょっとした高い滝から飛び降りようとしている子供に、大声で「最後の勇気!」と言ってしまったという。
「言った瞬間に、口が動いた瞬間に、ビックリしてん。『そんなこと言える人間なん?』って。でも、そっちの方が人間や」。大悟は「こんなことを言ってしまう芸人になったと思った、ワシの方がイカれてるやんか」と語り、「本来は、そっちの方がいい人間」と続けた。
これに野田も「人間であることが、芸をかさ増しさせるというか。お笑いっていうのはやっぱり人間である必要がある。そのために、休まないといけないんです」と語った。
枝豆とビールが呼び戻した「18時の父親の姿」
大悟が「で、これは枝豆とビールは何のあれなん?」と問うと、野田は自身の生活実感を語り始めた。「我々、夕方に家帰ることなくないですか?」。大悟が「ないね」と即座に返す。
「で、僕、今の家に引っ越して2年ぐらい経ったんですけども。本当に、夕方帰らないからスーパーもやってないし、家帰って仕事行くの連続だったんですけども」。そんな中、仕事が終わって4時頃に帰宅した日、ちょうど子供たちの帰宅時間だった。「なんか子供たちが家に帰ってるんですよ。なんか…『あ、人住んでんな』と思って」。
大悟が「この街に」とつっこむと、野田は「当然、住んでるのは分かってるけど、改めて。帰り道に、家に帰っている子供を見たのが初めてだったんですよ。『あ、こんな光景がこの街にもあったんだ』と思って。で、スーパーがやってたんですよ」。夕方だったため、スーパーでは生の枝豆が販売されていた。コンビニの冷凍品ではなく、スーパーで売っているタイプだ。
「で、そんな普段、別にビール飲まないですけど、ビール買っちゃって。で、なぜかって言うと、僕にとって枝豆とビールって、18時なんですよ、この存在が」。野田の父親は公務員で、定時に帰宅して18時に晩酌することが多かったという。「っていうのも、ウチの親父って公務員で、割と定時に帰ってきて。18時に晩酌することが多かったんですよ」。
大悟が「その絵を見てたんやな」と理解を示すと、野田は「そう。で、僕も隣に座って枝豆つまんでたりしてた光景を思い出して、やろうと思って」と語り、自宅で枝豆を茹でて食べながら、夕方の18時頃の番組を見てお酒を飲んだという。「で、家帰って枝豆を茹でて、枝豆食べながら、夕方の18時ぐらいの番組見て、お酒飲んでみて。そしたら、なんかこう涙が出てきまして」。
大悟は「これはな、みんな笑うかもしれんけど、多分、芸人ならなんとなく分かると思う。むちゃくちゃなスケジュールの生活ずっとしてたら、ほんまにそれがふとしたことで、泣きそうになるというか」と共感を示した。
野田は涙を流しながら自問自答したと振り返る。「俺は、何をしてたんだ、と。目が覚めたんですよ。『こんな大切な時間をなんでずっと過ごしてなかったんだ?』って。目が覚めたんです、僕」。その直後、マネージャーに「2か月後の終日空いてる日は、全部押さえてくれ」と指示。「もう休む、俺は」と宣言した。
大悟が「その涙が出てから?」と尋ねると、「そう、涙が出てから」と野田。「『枝豆をまた食べさせてくれ』と」。大悟が「それ、通った?」と聞くと、「通りました」と野田。「だから、8月ぐらいに休みが取れるから」。大悟も「だから、みんなにもそれをおすすめしてるし」と続けた。
休息がもたらした思わぬ好循環も
「休みをちょっと取るようになってからは、単独ライブもやったんですよ、久しぶりに。本当2年ぶりぐらいにやったんですけど、すっごい楽しくて」と明かす野田に、大悟が「なるほどね、お笑い欲が出るんだ」と理解を示す。
野田は「単独ライブもすっごい評判も良くて、ネタの質もすごい良かったと自分でも思って」と手応えを感じた。「『これは、休むべきだな』ってつくづく思いました」。大悟も「みんなにな」と同意していた。

