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《イオン爆発から1週間》「本当の話が出てくるのが遅い」死亡した22歳従業員の知人は会社に不信感…「強い方で、大好きな先輩だった」

《イオン爆発から1週間》「本当の話が出てくるのが遅い」死亡した22歳従業員の知人は会社に不信感…「強い方で、大好きな先輩だった」

最大震度7を記録した熊本地震は4日、発生から1週間を迎えた。前日は熊本県で観測史上初となる最高気温40度以上(熊本市40.3度)の酷暑となり、4日も県内各地で体温を上回るような猛暑が続く中、8000人以上が今なお避難生活を強いられているとみられる。

 

県の集計によると3日午後6時時点での死者は38人で、このうち1人は災害関連死の可能性があり、別の1人については地震との関連が調査されている。負傷者98人、住宅被害は1万2276棟(うち全壊700棟)、断水世帯4万5280戸で、県内155ヶ所の避難所に計8262人が身を寄せており、車中泊で夜を過ごす人もいる。

高市首相は「予備費から242億円を支出する」

地震発生は7月28日午後4時27分ごろで、最大震度7は熊本市の南西に位置する宇城市と氷川町で観測し、被害も両自治体を含めた日奈久断層帯に沿う八代地方に集中した。

死者は宇城市(3人)氷川町(6人)甲佐町(1人)で、20人を数えた八代市のうち9人は煙突が倒壊した日本製紙八代工場の犠牲者だ。

また地震発生から約1時間20分後に熊本市の南に隣接する嘉島町の大型ショッピング施設「イオンモール熊本」で大規模爆発が起こり、専門店従業員ら7人が亡くなった。

高市早苗首相は3日に現地を視察して今回の地震を激甚災害指定する方針を示し、4日の閣議で復旧のために予備費から242億円を支出することを決めた。

また小泉進次郎防衛大臣は同日、防衛省が借り上げている民間船「はくおうII」(総トン数1万7000トン)を同日夕到着予定で八代港に派遣すると発表した。

最大700人収容可能な同船は大浴場やレストランを備えた生活支援機能を持ち、2024年1月発生の能登半島地震(石川県)でも被災者の入浴や宿泊に活用された実績を持つ。

イオンモール熊本の犠牲者のうち2人は2階に出店しているコスメ・生活雑貨セレクトショップ「ハビタ」(本社・熊本市南区、上野景真社長)従業員の大竹玖瑠美さん(22)とBさん。

2人は客を誘導して館外に避難した後、本社の指示でレジの売上金を1階の金庫に移すために館内に戻って爆発に遭遇、死亡したことが判明。

同社は熊本県内の別の3店舗にも地震発生後に同様の指示を出し、売上金を金庫へ移すよう指示したとしたうえで、「施設側の許可が出ているのであれば」という条件を付けていたと説明した。

一方、イオン側は地震など大規模災害時に館外避難した際は、館内に戻ってはいけないというマニュアルがあるとして、「再立ち入り許可」について否定している。

親会社のサイトからはいつの間に社長のプロフィールが…

このようにハビタ側とイオン側の説明が食い違うなか、、大竹さんの葬儀が3日、熊本市内の斎場で営まれ、多くの友人らが集まった。参列者は手を合わせて棺を見送り最後の別れを告げた。

葬儀に参列していた中学校時代のバレーボール部の後輩がハンカチを握りしめて涙を拭いながら語った。

「まさか先輩がこんなことになるなんて考えられない。頭が真っ白で……。厳しい部活だったんですけど、先輩がいれば大丈夫って思えるくらい強い方で、大好きな先輩でした。今までの感謝と、安らかに……」

前日の通夜で焼香した知人も、こう悔しさを滲ませた。

「地震の当日に玖瑠美さんの親族の方から爆発事故があり、『連絡がとれない』と知らされて言葉が出ませんでした。玖瑠美さんはとにかく明るくて、元気な子でした。

最近もちょくちょく会っていましたよ。イオンのお店でも玖瑠美さんは、明るく頑張っていました。(ハビタについては)色々思うことはありますが、本当の話が出てくるのが遅いなって思います」

ハビタは3日、ホームページに「令和8年熊本地震による当社従業員の被災について」と題し、次のように告知した。

「令和8年熊本地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
この度の地震並びにその後に発生した爆発事故により、イオンモール熊本で勤務する当社従業員2名の尊い命が失われる事態となりました。
お亡くなりになられた2名のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に深くお詫び申し上げます。」

「habitaで見つかる 好きまとう人生」というキャプションとともにイメージキャラクターの女性モデルがにっこりと笑顔で歯を見せ、両手で頬杖をついている写真のすぐ下にその告知はあり、会社側が館内に戻るように指示したかなどの詳細は触れられていなかった。

上野社長はハーバード大MBAを取得し、外資系金融機関や世界的コンサルティングに勤めた世襲型経営者だったが、自身が役員を務める親会社のサイトからはいつの間にかそのプロフィールも消えていた。

遺族や友人らはサイトを見て何を思うのかーー。

※「集英社オンライン」では熊本地震に関する情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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