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デーモン閣下、コンプライアンス社会に持論「『クソ食らえ』と思って作った映画じゃないか」と「レディ・オア・ノット2」語る

デーモン閣下、コンプライアンス社会に持論「『クソ食らえ』と思って作った映画じゃないか」と「レディ・オア・ノット2」語る

デーモン閣下とダミアン浜田陛下が「レディ・オア・ノット2」プレミア試写会トークイベントに登壇
デーモン閣下とダミアン浜田陛下が「レディ・オア・ノット2」プレミア試写会トークイベントに登壇 / 撮影=鈴木康道

デーモン閣下(聖飢魔II)とダミアン浜田陛下(Damian Hamada’s Creatures)が8月4日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催された、映画「レディ・オア・ノット2」(8月14日[金]公開)のプレミア試写会トークイベントに登壇。悪魔が物語の鍵を握る作品にちなみ実現したイベントで2人が作品の魅力や悪魔観を語ったほか、デーモン閣下は昨今のコンプライアンス重視の風潮について持論を展開。ダミアン浜田陛下も自身の“悪魔としての美学”を明かし、終始息の合った掛け合いで会場を沸かせた。

■デーモン閣下「『2』はアクション色が強く、ディズニーらしくない刺激作」

「レディ・オア・ノット2」は、悪魔崇拝の富豪一族に嫁いだ花嫁が、結婚初夜の伝統ゲームで命を狙われるサバイバル・ホラー「レディ・オア・ノット」(ディズニープラスで配信中)の続編。敗者を待ち受ける衝撃の“人体爆裂”シーンで世界を騒然とさせ、世界的サプライズヒットになった凶作が、さらなる狂気と残酷さをまとい、2作目にして待望の日本劇場公開が決定した。

すでに前作と今作の両方を鑑賞しているというデーモン閣下は、「1」のほうがホラー色が強く、「2」はオカルト要素よりもアクション性が前面に出ていると分析。「まずそこが大きな違い」と作品の印象を語った。

さらにデーモン閣下は、本作がディズニー配給作品であることにも驚いたという。「ディズニー映画でホラー?と思いながら見始めたが、見終わって分かった。『ディズニーってこういう映画でしょ』というイメージを払拭したくて、『こういう作品も作るんだ』と世の中に知らしめたいんだと非常に強く感じた」と独自の視点で作品を解説。

続けて「全然ディズニーっぽくない」と断言。「美しいストーリーで、最後は心が洗われるような作品というイメージを持っていたが、この映画はまるで違う」と語り、「刺激が満載されている」と笑顔を見せた。
デーモン閣下とダミアン浜田陛下
デーモン閣下とダミアン浜田陛下 / 撮影=鈴木康道


■デーモン閣下、コンプライアンス重視の風潮に持論「爽快だった」

そして話題は、作品の過激な描写から現在の社会へと。デーモン閣下は「世の中、最近はコンプライアンスという言葉がすごく牛耳り始めている。何かというとどこでも『コンプライアンス、コンプライアンス』となっていくじゃないか」と切り出すと、「この映画は、その中で『そんなの関係ねえよ、クソ食らえ』っていう映画を作りたいやつらがいて、それが採用されたんじゃないかと思うぐらい爽快だった」と持論を展開した。

さらに、「我輩も昨今はいろいろなところで発言するにあたって『コンプライアンスが』と言われないように気を遣っている」と自身の立場にも触れながら、「ここまで“Fuckin'”と無視していると爽快だ」と笑いを交えて語ると、「ちゃんと書けよ。横文字にしておけば大丈夫だから」と報道陣へ冗談交じりに呼び掛け、会場は大きな笑いに包まれた。

司会から「映画でこんなにそのワードを聞いたのは初めてかもしれません」とツッコまれると、デーモン閣下は終始上機嫌だった。

一方、ダミアン浜田陛下は作品について「ホラーでありながら爽快感があり、アクション、サスペンス、コメディーなどさまざまな要素が詰まっている。それでいて先読みができないシンプルなストーリーが魅力」と絶賛。「なかなか稀有な作品ではないだろうか」と太鼓判を押した。

■ダミアン浜田陛下、35年間の教員生活で変化「『殺せ殺せ』では通用しない」

仮の姿では35年間にわたり高校教師を務めていたダミアン浜田陛下。イベントでは映画の話題だけでなく、“悪魔としての美学”にもトークが及び、教員時代の経験が現在の考え方につながっていることを明かした。

司会から「悪魔として活動される美学はありますか」と問われたダミアン浜田陛下は、イソップ童話「北風と太陽」を例えに挙げ、「北風のように暴力的に無理やり従わせようとしても、人は頑なになるだけだ」と切り出した。

現在も世界各地で戦争や紛争が続いていることにも触れながら、「太陽のように温かく接すると、人は自発的に動いてくれるようになる」と持論を展開。「私はそれを音楽でやろうとしておる」と語り、「自発的に人類が地球を魔界化するよう仕向けている。無血で魔界化。これが今の私の魔王的美学である」と力強く宣言した。

しかし、そこにデーモン閣下が、「陛下の作られる音楽、全然太陽が見えない…」とすかさずツッコミ。ダミアン浜田陛下は「昔と今ではだいぶ違う。最近は意識しておる」と応じるも、「悪魔は太陽のようでありたいという話ですね」とさらに畳み掛けられると、「違う、違う。太陽のように優しいスタンスで接したいだけだ。私は太陽が嫌いだからな。基本的に月のほうが好きだ」と“魔王らしい”返答で笑いを誘った。

さらに司会から、「『蝋人形の館』(作詞作曲・ダミアン浜田)を作った頃から、その考え方だったのか」と聞かれると、「全くないね」と即答。その価値観の変化について、「仮の姿で35年間続けた教員生活がこのように変えた」と明かした。

「人間もいろいろかわいいところがあるからな。『殺せ殺せ』ではちょっともう通用しなくなってきて」と語ると、デーモン閣下は間髪入れず、「いや、『殺せ殺せ』では通用しなくなるって、作った方が言ってる。我輩40年以上それ歌ってるんだよ」と鋭くツッコミ。ダミアン浜田陛下も苦笑しながら応じ、長年の盟友ならではの軽妙な掛け合いで会場は笑いに包まれた。
ダミアン浜田陛下
ダミアン浜田陛下 / 撮影=鈴木康道


■「今の世界にすごく通じる」現代社会への風刺として作品を絶賛

その後もダミアン浜田陛下は、高校教員として多くの生徒と向き合った経験を振り返り、「若いエネルギーというのは、頭ごなしに『これをしろ』と言っても通用しない。心に訴える言葉や態度で示してやらないと駄目だ」と教育論を披露。「だから魔界化の仕方も変わってきた」と、自身の考え方の変化を改めて説明した。

また、イベント終盤には映画のテーマでもある“権力”や“支配”についてもトークが展開された。デーモン閣下は、世界を動かす大富豪たちを描く本作について、「格式が高く、表向きは品があるように見える人たちが、裏ではこんなことをしているという描き方になっている」と分析。

「世界を牛耳っているような連中だって、所詮この程度なんだと蹴りを入れている映画だから、非常にアーティスティック」と評価した。「出てくるヤツやらを、なんとかチン、なんとかプ、なんとかペに置き換えてみるといい」と促し、ダミアン浜田陛下も「今の世界にすごく通じる」と頷いて、現代社会への風刺としても見応えのある作品だとアピールした。

◆取材・文=鈴木康道
「レディ・オア・ノット2」より
「レディ・オア・ノット2」より / (C)2026 Searchlight Pictures. All Rights Reseved.

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