最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
ボイジャー2号、科学観測の延長へ向けた省エネ対策「ビッグバン」に成功!

ボイジャー2号、科学観測の延長へ向けた省エネ対策「ビッグバン」に成功!

ボイジャー探査機の想像図

NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年8月4日、恒星間空間を航行中のボイジャー2号に関して、「ビッグバン」と名付けられた電力確保のための措置に成功したと発表しました。この成功により、ボイジャー2号の科学観測の継続期間がのびることになりました。

電力消費の少ない代替手段へ切り替えた

「ビッグバン」は、ボイジャー2号が作動するのに必要な温度を維持しつつ、特定の機器の電源を切って、より電力消費の少ない代替手段へと切り替えるものでした。

2機のボイジャー探査機の電源は、RTG(放射性同位体熱電気転換器)、いわゆる原子力電池で、プルトニウム238の崩壊によって発生する熱を電気に変換して電力を得ています。供給電力は減り続けており、2機の探査機はどちらも毎年4ワットの電力を失っています。1977年の打ち上げから50年近くが経過して電力の余裕はきわめて少なくなっています。

ボイジャー1号、2号にはそれぞれ10個の観測機器が搭載されています。惑星を観測するための機器はかなり以前に電源が落とされていますが、近年の電力低下に対応するため、2機の探査機では2024年以降、それぞれ2個の観測機器の電源が切られてきました。

ボイジャー2号では現在、3個の観測機器が稼働しています。今回「ビッグバン」の措置を講じなければ、2026年末までにボイジャー2号の観測機器をさらに停止しなければならない状況になっていたとのことです。「ビッグバン」による電力の節約により、少なくともあと1年間は三つの機器を稼働させ続けることが可能になるとみられています。

各探査機の10個の観測機器の稼働状況については以下の記事をご覧ください→「ボイジャー1号、観測機器の1つの電源をオフ より大規模な省電力対策『ビッグバン』も予定」

ミッションチームは今後、ボイジャー1号についても同様の切り替え作業を実施する予定です。

ボイジャー2号は2026年8月5日現在、地球から214.8億km以上離れたところを航行中です。ボイジャー1号は地球から256.3億km以上離れています。なおボイジャー1号は、2026年11月18日2時16分07秒(太平洋標準時。日本時間18日19時16分07秒)に1光日の距離(光が1日かけて進む距離=259億206万8371.2km)に到達するとみられています。(参考)「ボイジャー1号、2026年11月18日に地球から『1光日』の距離に到達予定」

(参考記事)
ボイジャー1号、2号の現在地は? 今どこにいるのか
ボイジャー1号の主な成果は?
ボイジャー2号の主な成果は?

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)NASA

配信元: アストロピクス

あなたにおすすめ