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かわいい皮を被ってバズりを狙うアイドル『いぎなり東北産』活動10年「絶対やめない!」で叶えた武道館満員の景色

かわいい皮を被ってバズりを狙うアイドル『いぎなり東北産』活動10年「絶対やめない!」で叶えた武道館満員の景色

いぎなり東北産
いぎなり東北産 / ※提供写真

スターダストプロモーション所属の9人組アイドルグループ・いぎなり東北産が今、勢いに乗っている。2015年に東北在住のメンバーで結成し、10年間、東北地方を中心にインディーズで活動した彼女たちは、2025年7月に地方レッスン生グループながら単独で日本武道館公演を開催し、満員の景色を達成。翌8月にエイベックスよりメジャーデビューを果たした。地方から日本のエンタメ中心地に躍り出た9人は、8月5日(水)に初のベストアルバム「いぎなりベスト」をリリースする。活動11年の末に来たブレイクにどんな思いが込み上げているのか。メンバーの橘花怜、律月ひかる、北美梨寧、安杜羽加、吉瀬真珠、桜ひなの、藤谷美海、伊達花彩、葉月結菜に、これまでとこれからの未来を語ってもらった。

■売れっ子体験もできた、積み重ねた10年からのメジャー1年

――今回のベストアルバムを作ると聞いたとき、皆さんはどんな感想を持ちましたか?

北美:まずベストアルバムを出せるくらい私たちって曲があったんだって。そこで改めて自分たちの歴史を感じたというか、11年やってきたからアルバムを出せるんだなと思って、嬉しい気持ちになりました。
北美梨寧
北美梨寧 / ※提供写真


桜:私は「ベスト盤って何?」というところから始まって、過去の曲をいくつかまた再収録して、選ばれし曲が入ると聞いて、嬉しいし、何がベスト曲になるんだろうとワクワクしました。
桜ひなの
桜ひなの / ※提供写真


――気づけばメジャーデビューからもうすぐ1年が経ちますが、この1年はインディーズでの10年間とどんな違いがありましたか?

伊達:インディーズのときはスタッフさんも少人数で手作り感のある中で頑張ってきて、それはそれで楽しかったですけど、今回すごく立派なMVを作っていただけて、やっぱメジャーデビューって違うんだなって感じました。「デコ!」のMVなんか本物のデコトラがやって来て、「すごいお金かかってるじゃん!」みたいなことがたくさんできて楽しかったです。リリースイベントもたくさんできて、売れっ子体験を味わった1年ですね。

――特に売れっ子を実感する瞬間はありましたか?

伊達:テレビの出演が増えたのは大きいです。みんなで「うたコン」(NHK総合)に出られたのはメジャーデビューならではって感じでした。
伊達花彩
伊達花彩 / ※提供写真


吉瀬:まだまだ本当の売れっ子には届かないですけど、これからもっと頑張って、誰もが知るような音楽番組に出演できるようになりたいです。
吉瀬真珠
吉瀬真珠 / ※提供写真


伊達:送迎車が付くくらいの売れっ子を目指します。今はまだ“売れっ子体験”で、一時期忙しくて、一時期暇みたいな、そんな感じです(笑)。

■東北地方で大きくなる東北産エンタメ「うちらが経済ぶん回します!」

――テレビ出演をはじめ、東京での仕事がかなり増えましたよね。

伊達:増えました。以前は仙台中心でしたけど、今しばらくはほぼ東京。都会で頑張っています。

――東北のファンは少し寂しく感じているかもしれませんね。

北美:でも、一緒に喜んでくれるし、一緒に戦ってくれていると思います。

――皆さんにとって、東北とはどんな場所ですか?

葉月:故郷ですね。本当に安心感のある場所。それこそよく言っていただけるのは、東京でのライブと東北でやるライブの雰囲気は全然違うって。東北はやっぱり私たちの地元というのが一番大きくて、緊張が解けるというか、MCもいい意味で適当(笑)。プライベートなライブみたいで、すごく楽しくやれるのが東北ですね。

東北の人はちょっと引っ込み思案と言われますけど、逆にすごい人の優しさと温かさがある地域です。人と人との繋がりを大切にするのが東北だと思うので、今まで関わってくださった企業さん、お仕事をご一緒した方たちから、そのときの仕事が終わってもずっと愛をいただけているのを感じます。
葉月結菜
葉月結菜 / ※提供写真


――東北はなかなかエンタメが育ちにくい地域と言われていますが、いぎなり東北産が全国区のグループになり根を張ることで、いろんな相乗効果が生まれそうですね。

伊達:うちらが経済ぶん回します!

■パンダライオンはグループの根っこ、新たな新曲提供に「東北産の楽曲来たー!」

――今回のベストアルバムは「表題盤」と「推し盤」の2形態になっています。この2つの違いを教えてください。

北美:推し盤は、今までいぎなり東北産を推してきてくれた人にも、これから出会う新しい皆さんにも推してもらいたいという気持ちを込めてこの名前になりました。

伊達:うちらが推すというよりは、チーム全体に対しての推し盤です!

葉月:表題盤は今までのシングルの表題曲を収録したもので、いぎなり東北産の歴史ですね。

――表題盤の新曲「永遠に∞」は、グループのCDデビュー曲「天下一品〜みちのく革命〜」と同じくパンダライオンさんの提供曲ですね。どういう方たちなのでしょうか?

葉月:東北地方で活動している4人組のアーティストさんで、羽生結弦さんの応援歌も作っているすごい方々です。

桜:昔からのお付き合いで、いぎなり東北産に数々の楽曲提供をしていただいています。

伊達:パンダさんはうちらの根っこ。東北らしさを作ってくれた軸って感じで。パンダさんの楽曲がなかったら、うちらはライブができないぐらいの存在です。いぎなり東北産のお父さんみたい。

――「永遠に∞」を受け取ったときはどんな感想を持ちましたか?

伊達:「東北産の楽曲来たー!」って感じです(笑)。最高に楽しいレコーディングでした。

――「絶対やめない」という歌詞が特に印象的ですよね。「やめなければ夢は叶う」という、諦めないことの大切さが伝わってきます。

伊達:10年間、諦めずに続けてきたから武道館にも立てました。

葉月:絶対やめないぞって。意地の気持ちでしたね。

■藤谷美海、新曲「永遠に∞」でスタダ入所以来のオーディション合格

――「永遠に∞」で、特に聴いてほしいポイントはどこでしょうか?

葉月:この曲に限らずで、パンダさんの歌詞って言葉遊びが面白いんですよ。ラッパーな方々なので、韻を踏んでいたり、変わったフレーズがあったり。

伊達:「永遠に∞」だと、「地下鉄の中(アイスモナカ)」が好き。

桜:サビ前の「百人ノッたら大興奮」っていう煽りも良くて、これは歌唱オーディションで、(藤谷)美海ちゃんが選ばれし者です。

藤谷:スターダストに入所できた以来の合格です(笑)。
藤谷美海
藤谷美海 / ※提供写真


――そもそも、パートのオーディションはいつも行われているのですか?

橘:ほとんどないです。だから、楽しかったです。
橘花怜
橘花怜 / ※提供写真


桜:どうだった? どんな風なの意識して?

藤谷:そんな変なことは…(笑)。パート録りの前までは「はい…」みたいな、すごい人見知り風にやっていたんだけど、いざパートを録るとなったとき、とてつもない大声を出したらディレクターさんが「え!?」ってなって。「ちょっと…いいね。いいですね!」って。

伊達:本番で意外性を出す(笑)。

藤谷:楽しかった(笑)。

■リーダー・橘花怜が、原点「天下一品」の落ちサビへの思いに大号泣

――表題盤にデビューシングル「天下一品〜みちのく革命〜」も収録されています。思い出されることや、改めて感情が高ぶるようなことはありましたか?

北美:当時は結成から2年が経っていて、早くデビューしたくてしたくて、その気持ちで一番最後の「デビューするっちゃいぎなり!!」のフレーズを歌っていたんですよね。そこを今、メジャーデビューした私たちが歌うことに意味を感じていて、皆さんにも耳を澄まして聴いてほしいです。

伊達:私は(橘)花怜が歌うあの落ちサビ。「一生懸命やれること信じていれば、いつの日かいつの日か願いが奇跡に変わる」の、花怜から(葉月)結菜に行くこの落ちサビがすっごい好き。「天下一品」はこの11年間どのタイミングで聴いても自分の心を元の位置に戻してくれる楽曲で、もう本当に原点の楽曲ですね。諦めたときに聴きたくなる曲ナンバーワン!

橘:そこの歌詞は武道館に立つまでは、なんだろう…、奇跡に変われ、奇跡に変われ!っていう願いを込めて歌ってたんだけど…。

吉瀬:涙、涙!

橘:叶え、叶えっていう気持ちを込めて歌ってたんですけど…武道館に立った後は…立った後は…。(号泣しながら)夢が叶ったので、笑顔で歌えるようになって…この歌詞を。そういう変化がありました…!

――ありがとうございます! ほかに両盤通して、「この曲が収録されて嬉しい」という曲があれば教えてください。

律月:私は「服を着て、恋したい -BEST ver.」です。私の大好きな大森靖子さんが楽曲提供をしてくださった曲で、曲自体は4年前に発表したものですけど、私にとってずっと特別な曲で、今回MVも作っていただけたのが嬉しくて嬉しくて。普通、後からMVが作られるってないじゃないでさすか。絶対にMVあったほうがいいなと思ってたし、作りたいと願っていたから、本当に嬉しさが止まりませんでした。

――しかもTikTokで話題になって、名だたるたくさんのアイドルが踊ってくれていますね。

律月:大森靖子さんのファンの方が発信している「大森靖子楽曲大賞」というのがあって、そこでもランクインしたんですよ。大森さん界隈の人にも人気の曲というのがもっと嬉しくて、自分たちの曲じゃなかったとしても大好きになる曲でした。それを自分たちの曲として歌えることが本当に幸せです。

――ちなみにMVはどんな内容なのでしょうか?

律月:3日前(取材時)に撮ったばかりなのでまだ私たちも完成映像は見られていないですけど、私が頭の中で妄想していた理想形です。衣装がrurumu:という、大森さんも着ていらっしゃる憧れのブランドで、それをみんなで着れたこともすごく嬉しかったです。

葉月:rurumu:は生地がすごいんですよ。いろんな糸が組み合わさってできる柄や質感がすごくて、ロリータ系ともまたちょっと違う。言葉ではなかなか言い表せない世界になっているので、ぜひMVを見てほしいです。何よりひかるちゃんがずっと叶えたいと思っていたことを実現できたのが、私たち一同はとても嬉しいです。

■びしゃびしゃの夏、9人のヒロインが仕掛ける祭り

――8月には「11回目の真夏のヒロイン」が埼玉・東武動物公園(8月8日[土])や埼玉・大宮ソニックシティ(8月13日[木])、宮城・トークネットホール仙台(8月23日[日])で開催されますが、ベストアルバムを引っ提げてのステージはどんなお祭りにしたいですか?

北美:まず、アルバムにも入っている「この夏のヒロWin!」という曲の通り、このヒロイン9人で最高の夏を作りたいです。デビューから10年を超えて、11回目の夏を迎えてもなおピュアなヒロインでいる私たち9人が、ここまで積み重ねてきたものをぶちかます夏! そんな姿を見せつけたいですね。

桜:東武動物公園では水を浴びせるびしゃびしゃなライブになるので、覚悟してきてください。去年は山形県の遊園地・リナワールドでやっていたライブなんですけど、好評すぎて、今年は会場規模を大きくして東武動物公園で開催することになりました。それでもチケットがたくさん売れているそうで、ここまですごい人気になっているとは思わなかったです。

――こういった会場だとお子さんたちもたくさん見に来てくれそうですね。

伊達:そうですね。家族連れの方々にも喜んでいただけるイベントだったので、いろんなお客さんに楽しんでもらいたいです。

■武道館の先へ、いぎなり東北産第2章がスタート

――12月19日(土)、20日(日)、宮城・ゼビオアリーナ仙台でのワンマンライブ2DAYSも発表されました。

安杜:武道館以降、あまり目標らしい目標を示してこなかったので、この辺りで気合いを入れ直して、ゼビオアリーナに向けて夏からアゲていきたいです。
安杜羽加
安杜羽加 / ※提供写真


――武道館は完全燃焼の場でしたか?

安杜:ずっと長年の目標だったし、それをきっかけにメジャーデビューもできたし、大きすぎる体験だったなと思います。武道館を経験したから、次のゼビオアリーナを頑張るという目標ができたんですけど、夢のような体験からちょっと気持ちの切り替えに時間がかかったので、もうエンジン回していかなきゃなって。

橘:私もなんか夢みたいでした。武道館が終わっても、みんなとまだ夢を追いかけているのが人生の余生みたいで(笑)。夢の後の続きがあったんだって思う時間でした。メジャーデビューして、アニメ番組(「おねがいアイプリ」)の主題歌を担当したり、いろんな方の力を貸していただき、第2章の夢を描けていると思います。

■――メジャーデビューをして1年目を迎えた今、これからの未来をどうしていきたいか。最後にリーダーから言葉をください。

橘:私たちがこの11年を歩んでこられたのは、たくさんの方が支えてくださったおかげだし、このメンバーだったからだと思います。感謝の気持ちを忘れず、たくさん恩返しをしていくために、もっともっと頑張って、大きくなって、パワーを付けて、今までもらった優しさ、笑顔をお返ししていきます。

最近は東京での活動が多いですけど、やっぱり東北で大きいライブをしたいと願っていたので、12月のゼビオアリーナでのライブはすごく楽しみです。そこを成功させて、もっともっとみんなと一緒にいっぱい素敵な景色を見に行けるように全力で頑張ります!

◆取材・文/鈴木康道

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