結局うやむやになった、自民党総裁選での他候補者に対する中傷動画疑惑、本気で取り組んでるとはとうてい思えない物価高対策、多くの国民の意思に反する皇室典範改正。そんなこんなで支持率下落が止まらないのが高市内閣だ。
「サナ活」なんて言って、アイドルか何かの推し活みたいな一過性の盛り上がりで国の行く末を任せたらアカンってことに、ようやくみんな気付き始めたんだろう。
当の高市早苗首相は内閣発足当初こそ「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と息巻いたのに、最近じゃXで「寝てない」アピールをする始末。これって「シフト10連勤だよ」やら「この前、ピークタイムを一人で回したよ」だのと、誰に言うでもなく「こんな俺って凄くない?」と誇示するバイトくんみたいで、かなりダサいと思う。
8月3日の「大悟の芸人領収書」(日本テレビ系)は「芸人の働き方を考えようSP」だったのだが、MCの大悟は冒頭から、
「ワシも芸人だし、(ゲストの)皆さんも芸人でしょ。働き方っていったって、芸人するだけでしょ」
どうやらテーマにピンと来ない様子。すると野田クリスタル(マヂカルラブリー)は「それがダメです」と口火を切った。
「(マヂラブが2020年に)M-1優勝してから、ずっとスケジュールがある状態で。(優勝後の)4年目ぐらいまでは『このままM-1の印象がなくなってきて、ウチらも仕事なくなるからもっと頑張らな!バラエティーは』ってなってたんですけど、6年目になってきて、ちょっと疲れてきまして」
いきなり弱音を吐き出す野田である。
昨年のテレビ出演は200本以上、加えてラジオ、配信、ジム運営、ゲーム制作と多忙な日々を送る野田は、過密スケジュールがむしろ安心に繋がっていたそうだが、最近は考え方が変化してきたという。
芸人の「ウケた、スベッた」と国政はワケが違う
そんな野田が吉本興業の社員から、こう言われたことがある。
「お前ら芸人は、仕事がない時は『仕事くれ仕事くれ』言うけど、忙しくなったら『休みたい休みたい』言うて、もうどうしようもないやっちゃな」
これに野田は、疑問を呈するのだった。
「忙しくない時は『仕事くれ』って言って、忙しかったら『休みが欲しい』って言ってる俺らは『異常だ』と、周りから見たら。っていうことは、今忙しくて休みが欲しいと言うこと自体が許されてないんですよ、会社的にはね。そんなわけなくないですか」
望んだポストに手が届いた時こそ「多忙であること」に前向きだったのに、それが続くと弱音を吐く。その気持ちは分からなくもないが、「秘すれば花」ってやつじゃなかろうか。
野田はまだまだ愚痴をこぼす。
「仕事量が多すぎると『一回一回の結果』と『成功・失敗の重み』がなくなってきて」
これ、芸人の「ウケた」「スベッた」って話なら別にかまわないが、こと国政となれば、国民はたまったもんじゃない。
だから高市首相は「寝てない」アピールをするほど疲れているなら、お休みになったらいかがだろうか。まあ、ご本人的には食料品の消費税率を来年4月に8%から1%に引き下げる方針を表明した際、
「2年後には私が責任を持って、確実に税率を元に戻していく」
なんて言ってたくらいだから、休む気なんてさらさらないんだろうけど。
(堀江南/テレビソムリエ)

