”なっち先生”こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。そこで「頭と心の中を変えるレッスン」を掲載!
ラウンドはそれまでに準備してきたことの発表会!

ゴルフは本番でガンバるゲームではなく、事前の「準備の質」がそのままスコアになるゲームです。コースは実力を試される場であると同時に、準備してきたものを発表する場。そう考えられている人と考えられていない人にはスコアに差が出ていますね。
準備してきたものを発表する場、という考えがない人は、コースに出てから何とかしようとします。調子が悪ければその場でスイングを調整し、ナイスショットを打とうとする。ところが、プロはまったく逆。ショットが乱れるときは、これまでやってきたこと、準備してきたことを思い出して、普段の自分に戻ろうとします。
好スコアを出したいラウンドは、新しいことを試す場でも、急に上達する場でもないのが現実。行き当たりばったりではなく「結果を出す場所」なんです。その結果を出すときに、数字ばかりを追いかけてしまうと、逆に思うような結果がついてこないことがよくあります。今年の国内女子ツアーは37試合もありますが、1年を通して安定した成績を出すには、数字をよくすることよりも準備の質や過程が何よりも大切です。
ゴルフには得意・不得意が必ずあります。たとえば、飛ばしが得意な選手はショートゲームが苦手なことが多いといわれているように、誰にでも弱点はあるものです。私の生徒さんに、バンカーショットに苦戦中で100切りの壁にぶつかっている人がいます。その生徒さんにはバンカー練習ができる機会があれば、必ず練習してくるようにアドバイスしています。
試行錯誤を繰り返し、練習や経験を積むことで少しずつスキルが向上するのは、プロもアマチュアも同じです。ラウンド中に準備してきたことを確実に出せた、と実感できるのは苦手なことがうまくいったとき。苦手を集中的に練習して、それをコースで実践してうまくいくと成長した自分に感動を覚える。その感動があるからゴルフは楽しいし、やめられないんですよ。
いかがでしたか? なっち先生の次のレッスンをぜひお楽しみに!

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

