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祖父母に支えられ、父が届かなかった甲子園へ…春の徳島大会を制した海部高校エース、2年半見守った祖父へ涙の手紙

祖父母に支えられ、父が届かなかった甲子園へ…春の徳島大会を制した海部高校エース、2年半見守った祖父へ涙の手紙

父が果たせなかった甲子園出場を目指し、実家の京都を離れて徳島・海陽町で祖父母と暮らしてきた徳島県立海部高校の西宮功貴投手。家族の支えを受けて背番号1をつかんだ最後の夏、戦いを終えた西宮投手は、毎日のように練習を見守ってくれた祖父へ胸の内を伝えた。

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海部高校野球部は、今年の春季徳島大会で前身の日和佐高校以来47年ぶりの優勝を果たした。夏はまだ甲子園出場がなく、春の優勝投手となった西宮投手も、最後の夏に背番号1を背負って初の聖地を目指していた。

実は西宮投手の父・健司さんも元高校球児。鳴門高校の4番打者として33年前の徳島大会で決勝まで進んだものの、甲子園にはあと一歩届かなかった。小学生の頃から登校前に父と早朝練習に励む生活を続けてきた西宮投手は、父が果たせなかった夢を追い、実家を離れて父の故郷・海陽町へ。祖父母と暮らしながら海部高校で野球に打ち込んだ。

80歳の祖父・真介さんは現役漁師。真介さんが獲った魚を祖母の初子さんが料理し、食卓には豪華な食事が並ぶ。おいしい食事に支えられた西宮投手は、入学時から2年半で体重を17キロ増やしたそう。春の大会で手にした金メダルは、感謝を込めて祖父母へ贈ったという。

祖父にとっても、夢に向かって野球に打ち込む孫の姿を見るのは「楽しみ」であり「生きがい」になった。毎日漁を終え、夕方になると野球部の練習を見にグラウンドへ足を運ぶ。近くで見たいはずの投球練習のときだけは、遠くからそっと見守った。

迎えた最後の夏。初戦の相手は、前年夏の甲子園出場校であり、父の母校でもある鳴門高校だった。先発マウンドに上がった西宮投手だったが、初回に先制を許すと、2回にも追加点を奪われ途中降板。その後海部高校も追い上げを見せたが、甲子園には届かなかった。

試合後には、応援に訪れた父へ報告。祖父母にも「ごめん」と振り絞るように言うのが精一杯だったが、初子さんは「よう頑張った」とねぎらいの言葉をかけた。

最後の夏を終えた西宮投手は、祖父へ宛てた手紙を読み上げた。朝早くから漁に出ながら、夕方にはグラウンドに来てくれた祖父へ感謝を伝え、その姿が自分にとって大きな励みだったと振り返る。また、京都を離れて海陽町へ移り、海部高校で野球を続けた日々を「本当に良かった」とかみしめた。

一方で、背番号1をつけながら思うような投球ができず、チームを勝たせられなかった悔しさもにじませる。それでも、この悔しさを糧にもっと良い投手になり、活躍する姿で祖父を元気づけたいと誓った。

孫の思いを聞いた祖父は「泣けてくるわ」と目を潤ませ、この先も野球を続けるであろう西宮投手の成長を見守ることを約束した。

甲子園出場という夢はかなわなかったが、祖父母と過ごした時間と、父の思いを背負って立った最後のマウンドは、西宮投手にとって新たな夢への出発点となったに違いない。

ゲストとしてスタジオに生出演した『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)の斎藤佑樹キャスターも、父や祖父の思いを背負って立った西宮投手について、「負けはしましたけど、素晴らしい姿でしたね」と称えた。

なお、西宮投手と家族が甲子園を目指した最後の夏の模様は、8月2日に放送された『ぺこぱのまるスポ』(ABCテレビ)で紹介された。

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配信元: ABCマガジン

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