NBAの“キング”ことレブロン・ジェームズは、2026-27シーズンをフィラデルフィア・セブンティシクサーズで戦うことを決断した。2年総額800万ドル(2年目はプレーヤーオプション)という異例の契約を結んだが、レイカーズOBのバイロン・スコットはシクサーズ移籍を「意外だった」と語っている。
2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたレブロンは、これまでクリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、レイカーズと所属した3チームでそれぞれ優勝(2012~13年ヒート、16年キャブズ、20年レイカーズ)を果たし、通算得点記録を更新するなど、キャリアで絶対的な地位を築いてきた。
昨季限りで8年間在籍したレイカーズ退団を決断したレブロンが選んだ新天地はシクサーズ。23年のシーズンMVPジョエル・エンビードや、昨季リーグ5位の平均28.3点をあげたタイリース・マキシー、期待の若手VJ・エッジコムが在籍。
さらに今夏の補強では、ボストン・セルティックスからジェイレン・ブラウンを獲得したほか、ディーン・ウェイド、アンファニー・サイモンズ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープも補強し、一気に優勝候補へ名乗りを上げた。
また、レブロンの2年総額800万ドルという契約内容も注目を浴びた。1年400万ドルはルーキーイヤーの年俸とほぼ同額、昨季の年俸が5260万ドルだったことを考えると破格の安さだ。
スコットは自身がホストを務めるポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』で、レブロンの移籍と契約内容について「驚いた」と語っている。
「レブロンはすでに億万長者だから、金が(移籍の)決め手にならないのはわかっていた。ただ、勝利を目指すための決断だとしても、レイカーズに残るか(古巣の)クリーブランドに戻ると思っていたから、フィリーを選んだのは意外だった。特にジェイレン・ブラウンを獲得した直後だったからね」
マキシー、エッジコム、ブラウン、レブロン、エンビードを擁するラインナップは超強力だが、実際の相性は未知数だ。
スコットは「2003-04シーズンのレイカーズを思い出す」と例を挙げ、「カール・マローン、ゲイリー・ペイトン、シャック(シャキール・オニール)、コビー(ブライアント)が揃った時、誰もが『優勝間違いなし』と言った。でも蓋を開ければ摩擦があり、マローンがケガをして、(デトロイト)ピストンズという結束したチームに敗れた。才能が揃っているからといって優勝が保証されるわけじゃない」と警鐘を鳴らす。
ただ、それと同時に、「レブロンはどんなチームにもフィットできる」ともスコットは話す。
「レブロンは決して自分本位な選手じゃない。キャリアを通じて『もっと自分でシュートを打て』と批判されるくらい、オープンな味方にパスを出す選手だ。3人に囲まれてもシュートを打ったコビーとは対照的だよ。レブロンは正しいプレーをする。フィリーが成功するには、誰か1人が一歩引かなければならない。
マイアミ時代、ドゥエイン・ウェイドがレブロンに『お前のチームだ』と譲ったようにね。レブロンは24年目だ。『俺はサポートに回る、お前たちが主役だ』と若い連中に言えるかどうかがカギだ」
その上で、スコットはシクサーズで「最もプレッシャーがかかっている人物」にニック・ナース・ヘッドコーチ(HC)の名前を挙げ、「このメンツで勝てなければ終わりだ」とその手腕に注目していた。
構成●ダンクシュート編集部
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